米国市場は、仏市場で7日に決選投票が行われたフランス国民議会(下院)総選挙では、極右勢力の過半数獲得は阻止されたものの、マクロン政権を支える中道与党が敗北によりフランス政治リスクを嫌気した売りや、11日発表のCPIといった重要経済指標を前に売り優勢のスタートとなりました。
11日発表のCPIがインフレ鈍化の基調が進むかどうかに加え、パウエルFRB議長が9、10両日に行う議会証言の発言を見極めたいとの思惑から、活発な取引が手控えられましたが、アナリストによる予想株価が引き上げられた半導体大手エヌビディアが買われ半導体株全体に買いが波及、NYダウは終値39,344.79ドル、前日比-31.08ドルと反落となりました。
ナスダック総合指数は、エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが買われSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も先週末比1.93%高の5,765.20ポイントと上昇、これにより終値18,403.74ポイント、前日比+50.98ポイントと5日続伸し連日で最高値を更新となりました。
筆者は米国株をこう見る。
米国市場はCPIを前ですが、9月にも利下げに踏み切るとの観測が高まっている。これが買いの呼び水となっているわけですが、6月NY連銀の短期のインフレ期待も2カ月連続で鈍化し、利下げを後押しする結果を示しています。
とは言ってもFRBパウエル議長は「完全なハト派」とは言い切れないですし、大統領選挙でトランプ元大統領の復権という可能性が高まっています。政府とFRBは当然ですが密接な関係なのは当たり前ですが、その政局が変わる局面だけに利下げという動きをパウエル議長が明確に示すのか?というのは何とも言えないところです。
ただ全体として利下げが結局控えているというのは、株高に繋がる要素でしかありません。相場の大局はやはり買いという図式ですので、押し目はチャンスという攻め方が引き続き良いのかな?と思います。
値がさの半導体株が買われる展開!日経平均株価は一時過去最高値更新!!
本日の日経平均株価は、早期の利下げ期待を受けたハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上昇が好感、寄り付き後から買い優勢のスタートとなりました。半導体株が相場をけん引したという感じですが、今日は一時900円超えして高値は41,769.35円。
3営業日ぶりに終値としての史上最高値を更新して日経平均株価は終値41,580.17円、前日比+799.47円、TOPIXは終値2,895.55ポイント、前日比+27.94ポイント、東証スタンダードは値上がり558銘柄、値下がり856銘柄、値下がりが優勢。東証グロース市場は値上がり214銘柄、値下がり330銘柄と大型株中心に買われていました。東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループの3社だけで330円程押し上げています。
日本株に対して筆者はこう見る。
日経平均株価は今月に入ってから2000円ほど値を上げていて、市場からは過熱感を警戒する声も上がっていますが押し目買い意欲はまだまだ続くかなという印象です。
ただ空売り比率も再び36.4%となっていますし、明日はSQ前の水曜日ですので気を抜かずいくべきですね。
とは言っても売り込まれたらそこで買い!という感じで今は見ています。
チャートも非常に良い形になり飛びそうと思う銘柄ではスクリーンHDに注目しています。
億トレ注目銘柄 スクリーンHD(7735)
東証プライム上場、半導体・液晶製造装置や印刷機器の大手メーカー。祖業である印刷製版関連機器からエレクトロニクス産業向けの装置へと展開し、現在では主力事業は半導体製造装置であり、うちウエハ洗浄装置では世界シェア首位の企業です。
半導体ファウンドリー企業向けの売上構成比が大きい。ほかには半導体向けやFPD向けの感光剤塗布・現像装置(コーター・デベロッパー)、デジタル印刷機、プリント基板製造装置なども手がけており、東京ガスとはグリーン水素製造向けの水電解用セルスタックを共同開発中。
直近の決算を見ますと、24年3月期の連結売上高は4950億円、営業利益率は17.2%になる見通し。売り上げの8割を占める半導体関連では、世界シェア4割を握る半導体洗浄装置の事業拡大を目指しており、2033年3月期を最終年度とする10年間の経営計画を発表した。連結売上高を現在の約2倍の1兆円以上に高め、売上高営業利益率で20%以上を目指すとしています。
業績も好調ですが、半導体でウエハ世界首位というのはやはり今後も魅力が高いと言えます。チャートも底打ちしてから切り返す動きとなっていますので、まだまだ伸びしろが高そうと見ています。
※投資は自己判断でお願い致します。
資産倍増を狙う!投資のプロ情報を無料で公開!
株情報サイト&メルマガ情報
橋本罫線考案者の故・橋本明男さんの意思を引き継ぐ稲垣社長や、グローバルな見地からコラムを執筆する王さんなどバラエティに富んだサイト。無料登録で「テンバガー候補銘柄」などプレゼント中。
高山緑星こと前池英樹さんが社長を務めるサイト。「2036年までの未来予測」を完了しているとしており、本当に株価の動きを読むのが上手い人と感じています。無料銘柄でも大きく勝てる可能性あり。
グラーツ投資顧問は、相場の福の神 藤本さんのコラムやカブ知恵代表取締役の藤井英敏さんのコラム「投資の方程式」などを無料掲載しているサイト。アドレス登録で「大本命3銘柄」を無料提供。