昨晩の米国市場は、注目のFOMCでパウエルFRB議長は31日まで開かれた金融政策会合後の記者会見で、インフレ鈍化などが想定通りに進んだ場合、「利下げは9月会合で検討される可能性がある」と表明しました。
市場では予定通り9月利下げに前向きと捉え、直近で売られていたエヌビディアが急伸。長期金利の低下やAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)などの好決算も相場の後押しとなりSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)は前日比7.01%高の5,233.18ポイントと急騰、半導体関連銘柄中心に買いが入る展開となりました。
米国市場は、NYダウは終値40,842.79ドル、前日比+99.46ドルと6日続伸、ナスダック総合指数は、終値17,599.40ポイント、前日比+451.98ポイントと大幅反発となりました。
筆者は米国株をこう見る。
売られていたハイテク株がFOMCという一つの山場を越えたという感じとなりましたが、生成AIの普及拡大見通しに伴う半導体需要の底堅さが意識されたと言えますね。地政学リスクではパレスチナのイスラム組織ハマスは31日、最高指導者イスマイル・ハニヤ氏が、訪問先のイランの首都テヘランで殺害されたなど中東情勢を巡っての不安な動きはありますし、世界の株式市場が不安定な動きとなっています。
米ADP雇用統計が予想を下回る伸びとなっており、米経済がソフトランディングしてきているとの声も多くなってきています。明日の雇用統計を見ないとというところはありますが、今日は日本株、そして欧州も売られだしておりますので米国経済も売りが出やすい局面です。
とにかく今は無理して買うというよりも冷静に取り組んでいくべきでしょう。
日経平均株価は日銀の利上げから円高進行!輸出関連に投げ売り!【7203】トヨタが-8%の急落!
本日の日経平均株価は、日銀が昨日、政策金利(無担保コール翌日物)が、現行の「0-0.1%程度」から「0.25%程度」に引き上げることを決定、引け後の会見でも植田総裁がタカ派発言をして「今後も段階的な利上げ」としたことからドル円が円高進行、米国市場でも9月利下げ観測となったこともあり円高進行はさらに加速する動きとなりました。
急速な円高進行を嫌気して本日は輸出関連を中心に売りが入る展開、米政府による一部の国から中国半導体メーカーへの製造装置の輸出を阻止する権限を拡大する新たな規制に関してオランダ、日本を除外という内容が好感されましたが、機関投資家やファンドなどが円高進行から日本株を売り仕掛け、そこに個人投資家の投げ売りも重なり寄付きから下落となりました。
本日の大幅下落の要因では、まずソフトバンクグループ(9984)が傘下の英半導体設計のアーム・ホールディングスが引け後に発表した決算発表で、通期業績見通しの増額修正を見送ったことが嫌気して時間外で12%の急落、これを受け同社株が売り込まれました。
そして場中に、日本が誇る輸出関連の代表トヨタ自動車(7203)の決算が25年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は売上高にあたる営業収益が前年同期比12.2%増の11兆8378億7900万円、営業利益は同16.7%増の1兆3084億6200万円と発表しました。
市場予想の営業利益が1兆3800億円前後だったことは内容としては悪くありませんでしたが、25年3月通期の営業利益は4兆3000億円(前期比19.7%減)で据え置かれましたのでこれを嫌気、想定為替レートは145円としておりましたが円高進行も不安材料となり株価は一時8%を超える下落となりました。
日経平均株価は終値38,126.33円、前日比-975.49円、TOPIXは終値2,703.69ポイント、前日比-90.57ポイント、東証スタンダードは値上がり153銘柄数、値下がり1369銘柄数。東証グロース市場は値上がり58銘柄、値下がり517銘柄と全面安となりました。
日本株に対して筆者はこう見る。
日銀の会合後に昨日は39100円を超える位置までつけたと思ったら、いきなりのこの暴落…まさに青天の霹靂とは言いますが、安心したところに鉄槌が落ちる。
過去にも記載したかと思いますが、海外勢はドル円が円高となったら日経平均先物に追随しての売りが入るというポジションを組んでいます。これもあり日本株が強烈な動きとなるわけですが、ちょっとこの動きはやりすぎですし、引け後の先物は一段安となりまさに暴落という形となっています。
一つ言えることは、日本株は来週から大型株の決算もありますし、お盆でポジションを調整するという傾向にあります。とにかく為替が下げ止まらないとまだ売りがきやすいと言えます。
今まで楽観視していた投資家も売りを入れてくると思いますので、もう一段の下げがあると見ていますが、そこがセリクラとなるかな?と個人的には見ています。
下げ止まれば急速に株価は反発するでしょうし、下げのペースがあまりにも早いので明日の安いところは狙ってみても良いかな?と思っています。
※投資は自己判断でお願い致します。
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