本日の相場雑感
昨晩の米国市場は、利益確定売りに押される展開となりました。長期金利低下の流れから金融株が売られておりましたが、決算通過、雇用統計通過、インフラ法案可決と材料も出揃って、過去最高値更新が続いていましたので、強い上昇となっていた景気敏感株なども利益確定売りが出て下落。
NYダウは終値36,319.98ドル、先週末比-112.24ドル、ナスダック総合指数は、テスラCEOのイーロンマスクさんが債務返済のために自社株売却を検討、自身の持ち株の1割を売るべきかどうかTwitterで呼びかけましたが、回答者の約58%が「支持する」と返答した事で、テスラ株が急落。
上昇を続けていたテスラの下落も相場に悪影響を与え、主力ハイテク株も利益確定売りがでて連日終値15,886.54ポイント、先週末比-95.81ポイントとなりました。12営業日ぶりに反落とはなりましたが、連騰を考えても下げ幅は限定的ですね。
日本株は米国市場の下落には反応するという展開となりましたが、決算シーズンも活況、SQ前の魔の水曜日!
アノマリーにもしっかりと反応して日経平均株価は終値29,106.78円、前日比-178.68円、TOPIXは2,007.96ポイント、前日比-10.81ポイント、新興市場はジャスダックはほぼ変わらず、マザーズは+0.5%となりました。
寄り付きは変わらずな動きでしたが、10時すぎから米先物が下落、中国市場も軟調な動きだった事で一気に先物主導の売り仕掛けが入っていましたが、日経平均株価はあれよあれよと下げ幅を拡大しましたが、4日続落。
今週に入り600円以上の値下がりとなっていますが、3万円手前で叩かれて上値を切り下げるチャートと日経平均株価のチャートは良くないですね。まあSQ週で、決算シーズン、積極的に買う材料に欠ける状況ですので、こういう下げもあるかも…って予想もありましたが、今日は10月米消費者物価指数(CPI)の発表もありますし仕方ないですね。
本日から第二次岸田内閣が発足となります。政策への期待もありますし売られまくった後ですので、ここから日本株は切り返していくと予想しています。
半導体関連は売られるものが多かったですが、今週決算を控える半導体の代表格の【8035】東京エレクトロンは下落、【6920】レーザーテックは下落、【6857】アドバンテストは下落、【6723】ルネサスエレクトロニクスは下落、【6890】フェローテックは昨日の材料を好感して反発。
【8035】東京エレクトロンは決算を控えていますし、売られるのも仕方ないですが、軟調な全体相場に見事に足を引っ張られている動きですね。ただ半導体はまだまだこれから上下しながらも高値更新という強い目線にぶれはありません!!
今日の相場で印象的だったものですが、【8226】理経がSTOP高となっていましたね。子会社エアロパートナーズで防衛省向け案件の前倒し納入があった事が材料視されて上昇を続けていましたが、時価総額50億円程度の小型で防衛省案件ですからね。これはまだ相場になりそうな雰囲気ありますね。
ウルフ村田さんの銘柄は【1783】アジアゲートHDは小幅下落、高値114円までつける場面を見せましたが、5日線との乖離もありますので、埋めてからもう一発あるかな?とは思っていますが、決算のリスクもありますからね~、ただ業績なんて期待されてないただの仕手株なので本尊がどう動くかですね。
【3927】フーバーブレインも下落。【3121】マーチャントも下落、【3793】ドリコムも下落とな崩れていますが、売り圧力も強まっていますので、下手に入ると大火傷する危険性ありますので注意ですね。
【2395】新日本科学は上昇、5日線に沿った綺麗なチャートですね。業績もよかったので割り込むまでは乗っていくという姿勢が良いですね。
【3498】霞ヶ関キャピタルは、これさえあればもう他はいらない!という感じの連日のお見事なチャート形成!5000円も見えてきていますね。信用買い残も多く過熱感もでていますので、5日線割り込むまではついていくという感じがいいかと思います。
弱含みの展開が続いて、はぁ~とため息もでてしまう相場ですが、やはり押し目はチャンスという相場と見ています。年末株高の流れは十分ありますし、SQ通過からが期待の相場と見ています。本日もお疲れ様でした。
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明日の注目銘柄
・コムチュア(3844)
本日は小幅反発。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
割高感はありますが、チャートは上場来高値を更新!なんでもそうですが、本命と言われる銘柄が国内外の投資家の人気を集めるものです。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。
DX関連の本命のコムチュアですが、5日線は割り込みましたが、これは戻していくと見ています。
・霞ヶ関キャピタル(3498)
本日は急騰!!東証マザーズ上場、PER32.4倍、PBR6.7倍、時価総額324億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。
10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。
業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。
チャートは好業績から一気に飛び出してから上場来高値を更新を続けるチャート、5日線割れまではついていきます。
・山善(8051)
本日は下落、東証1部上場、PER10.2倍、PBR0.89倍、時価総額988億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割高感はありませんが、チャートが微妙ですね。1000円割り込むようなら撤退が良さそうですね。
・エアトリ(6191)
本日は下落。東証1部上場、PER38.3倍、PBR15.61倍、時価総額921億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。
旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。
同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。引き続き様子見。
・石井表記(6336)
本日は小幅高。東証2部上場、PER6.3倍、PBR1.69倍、時価総額76.7億円の小型株です。
同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。
直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。
連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。
特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額80億円未満で純利益12億円はかなりと言えます。チャート良くなってきましたね。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。
・フェローテック(6890)
本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。決算前のポジション整理がでている感じですが、上下しながらも高値更新予想です。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。まあこれもまだまだここから!
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。
レノバが好決算から急騰となりましたが、この2銘柄は期待ですね!
・NTTデータ(9613)
本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆2300億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待ですね。
・タムラ製作所(6768)
本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。引け後に決算を発表しましたが、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比42.4%増の6.5億円でしたが、通期の同利益を従来予想の34億円→23.5億円(前期は23.8億円)に30.9%下方修正から急落。売り一巡して戻す展開となりましたが、再度700円割り込んだら撤退します。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。決算黒字とはなっていますが、今一つですねチャートは弱いので売り継続です。