株プロサラリーマンの相場雑感
先週末の米国市場は、FOMCでは通常の2倍の0.5%の利上げと、米連邦準備理事会(FRB)の保有資産の圧縮開始を決める見通しに対しての警戒感から寄り付きから売り優勢、ここ最近で1000ドル近い下げが連発するなど、非常に不安定な動きとなっていますが、この日もNYダウは午後に、500ドル強下げ!!
3月8日に付けた3万2632ドル、年初来安値を下回る場面もありましたが、さすがに売られすぎな水準だったことから、買い直しが入り急反発してNYダウは終値33,061.50ドル、前日比+84.29ドルとなりました。
ナスダック総合指数は、GAFAMの決算が出揃い、先日はAmazonの決算が2015年以来の赤字から-14%の大幅下落、アップルの決算は過去最高益を更新と良好ではありましたがサプライチェーン(供給網)混乱や半導体不足などのリスクが顕在化しつつあり、業績見通しの不透明感があったことから、2008年10月以来13年半ぶりの大幅続落となっていましたが、売られすぎた銘柄が買われ、半導体関連のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイスが買われ、暴落となったAmazonも小幅反発して終値12,536.01ポイント、前日比+201.37ポイントと反発となりました。
ここ最近のNYダウ、ナスダック総合指数の分足を見てますと、まるで心電図の様な動きとなっていましたが、5月FOMCを控えて金融引き締めを織り込んで長期金利が一時、前週末比0.08%高い3.01%と2018年12月以来の高水準となっていますし、心停止とならなければいいのですが…(苦笑)
というのはFRBが高インフレに対して抑制に動き0.75%以上のタカ派的姿勢を強めるとの見方が広がっています。これを不安視して売り機関もヘッジの売りポジションをかなり入れてきていますので、FOMCまでは上昇したら叩くという図式になっています。
個人的には、今回の5月FOMCは、0.5%の利上げが確定されるだと見ていますし、FRBパウエル議長も「0.75%を明確に示唆などネガティブなニュースはない。市場不安を与えて株価暴落となる発言を避ける」と見ていますので、FOMC通過後は、一旦、空売り勢の買戻しも入り上昇する見込みは高いと予想しています。
ただ、欧州のECB、米国FRBと金融緩和縮小という流れは明確化されていますので、ある程度の反発はあってもすぐに叩かれる可能性が高いです。ロシアもウクライナ侵攻の位置付けを現在の「特別軍事作戦」から「戦争」に転換するという憶測もでています。
今までプーチン大統領も戦争という言葉をあえて使っていなかったわけですが、キーウ攻防で敗北したというのがかなり怒り心頭している感じですね。
ただ戦争を宣言となれば、各国の制裁は強まるでしょうし、今までドイツはロシア産の原油に輸入禁止に対しては経済の影響を考えて及び腰でしたが、「遂にロシア産原油の即時禁輸を支持する用意があると表明」しています。
ロシアのエネルギー輸出は、ウクライナ戦争に絡む西側諸国の制裁からほぼ除外されていたわけですが、今の状況は原油輸入をしている以上は、「欧州各国がロシアに1日当たり数億ユーロの戦費を送金」している状況となっていましたが、遂にここにメスを入れるわけです。
原油は経済活動が再開していますので、需要が高まっています。ですがロシア産の原油がなくなるならば、原油価格上昇となる可能性が高いです。
EU各国大使は4日の会合で原油禁輸を巡り協議しますので、4日はFOMC&ロシア原油の輸入停止となる可能性と様々な波乱要素も控えています。
日本政府も原油高対策では、ガソリンの小売価格の目標(基準価格)を1リットル172円から168円に引き下げ、さらに元売り各社への補助金を1リットルあたり最大25円から35円に引き上げるとしています。原油価格上昇でも元売り各社は補助金がでますので、こういったところも上昇するポイントになりうるかと思います。
今後、恐らくは欧州は原油輸入STOPという方向になると見ていますので、今一番可能性を感じるのは?と言われれば、「原油高メリットの銘柄」かと個人的には思いますので、注目している銘柄を記載致します。
注目の原油高メリット銘柄
日々注目銘柄を記載していますが、今回は新規で注目している銘柄を記載します。
東証プライム、PER2.3倍、PBR0.68倍、利回り3.11%、時価総額2730億円
石油元売り大手。アブダビ政府系撤退後、旧村上ファンド系が実質筆頭株主となるガソリンスタンドコスモ石油などを展開する企業です。
同社の保有ブランドは「ココロも満タンに」 「スーパーマグナム」、同社の依存先はENEOS (15.0%) キグナス石油(10.5%)となります。
傘下企業は「コスモ石油」 「コスモエネルギー開発」 「コスモ石油マーケティング」、
テーマとしては「中国関連」 「メガソーラー」 「土壌汚染」 「石油」 「原油高メリット」 「JPX日経400」 「バイオ航空燃料」 「風力発電」 「コージェネレーション」 「バイオエタノール」 「排出権取引」 「中東関連」 「太陽熱発電」 「燃料電池関連」 「円高メリット」 「太陽電池部材・部品」 「独立系発電事業者」 「燃料電池車」 「水素ステーション」 「石油元売り」 「アスファルト」 「潤滑油」 「石油化学」 「洋上風力発電」に該当します。
業績面は、直近2年間の業績推移を見た場合、売上高は二期連続で減収となり、該当二期の平均減収率は-19.38%となっていますが、営業利益は前期は増益に転じており、前期増益率は629.06%となっています。
収益の伸び悩みによる利益への影響を、堅実なコスト管理によって抑制し、見事増益を確保した点は評価ができます。
旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが筆頭株主と面白さもあり思惑含めての期待がある銘柄。チャートも25日線上に位置していますし、中々期待できるチャートとなっています。
東証プライム、PER3.9倍、PBR0.39倍、利回り---%、時価総額216億円
石油精製専業で業界の中堅。原油開発のアラビア石油と精製の富士石油が統合して創設された企業です。
参加企業は「アラビア石油」 「富士石油」
テーマとしては「石油」 「原油高メリット」 「石油元売り」 「潤滑油」に該当します。
業績面は、直近2年間の業績推移を見た場合、売上高は二期連続で減収となっており、該当二期の平均減収率は-36.37%となっておりますが、営業利益は前期は増益に転じており、前期増益率は124.75%となっています。ROEは上昇傾向にあり、資本効率が改善していることを示します。一般的には、PBRを中心としたバリュエーションの改善が期待されると分析しています。
PER3.9倍と割安面があり時価総額216億円と小型の原油高メリット銘柄というのもですが、同社も旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが筆頭株主となっています。
チャートは思惑で急伸後に280円近辺で根固めしています。5月10日に決算がありますが、原油価格を考えてもそれなりにいいのでは?と見ています。
東証プライム、PER8.5倍、PBR0.68倍、利回り3.54%、時価総額2兆1,133億円
原油、ガスなど資源開発で国内最大手。政府が株式を買い占められる敵対的買収への防衛策のひとつ黄金株(株主総会で会社の合併などの重要議案を否決できる特別な株式)を保有。豪州でLNG案件(イクシス)を操業する企業です。
保有ブランドは「イクシスLNGプロジェクト」 「下部ザクム油田」
テーマとしては「ブラジル関連」 「アフリカ関連」 「メガソーラー」 「レアメタル」 「オーストラリア関連」 「インドネシア関連」 「地熱発電」 「資源開発」 「海底資源」 「LNG」 「CO2固定化技術」 「オイルサンド・シェール」 「CO2回収・貯留」 「石油」 「メタンハイドレート」 「GTL」 「原油高メリット」 「イラク関連」 「シェールオイル」 「シェールガス」 「JPX日経400」 「太陽光発電関連」 「風力発電」 「ロシア関連」 「光触媒」 「アンモニア」 「水素」 「LNG運搬船」 「洋上風力発電」 「エネルギー」 「再生可能エネルギー」 「脱炭素」に該当します。
業績面ですが、直近2年間の業績推移を見た場合、前期は増収となっており、前期の増収率は61.38%となっております。また、営業利益も前期は増益に転じており、前期増益率は137.71%となっています。JPモルガンは同社のレーティングを強気としており目標株価は1800円としています※4月18日時点。
国内最大手の企業からも原油価格上昇で真っ先に買われる銘柄の一つというよりも指針となる銘柄です。
同社ですが、京都大発の京都フュージョニアリング、大阪大発のEX-Fusion、ヘリカルフュージョンの新興3社への出資、海外企業との資本提携などを検討されています。核融合発電は国家プロジェクトの一つですのでこういった面でも魅力は高い銘柄です。
時価総額2兆を超えていますので思惑で…という銘柄ではありませんが、PER8倍台、チャートも25日線がサポートラインとなっていますし、信用倍率も3.87倍と取り組み状況も悪くありません。
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