相場雑感と注目銘柄

米重要指標のCPIの結果はどうなる!2月10日の相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

昨日の米国市場は、リスクオン姿勢が強まる中で、米長期金利が前日に付けた2019年1月以来の高水準(1.97%)から低下して一時1.9%台前半となりハイテク株に買いが入り、企業決算も良好なものが多く、感染者の減少から消費関連株も買われNYダウは終値35,768.06ドルと前日比+305.28ドルと3日続伸。

ナスダック総合指数は、金利低下から主力ハイテク株が買われる動きとなりましたが、大暴落したメタプラットフォームズが大幅反発。軟調な動きが続いていた半導体関連も上昇して終値14,490.37ポイント、前日比+295.52ポイントと続伸なりました。

今日は22時半にCPI(消費者物価指数)の発表がありますが、市場予想の7.2を上回りますとFRBパウエル議長が段階的な利上げを0.25から一気に0.5にする可能性がある不安を煽る様な記事を見かけましたが、まあそんな急速な利上げしたら暴落の引き金になりますからね。

そんな事はありえないでしょうが、CPI(消費者物価指数)の結果から長期金利がどういう動きとなるのか、今日の米国市場は目が離せませんね。

日経平均株価は、連休前でしたが、米国市場のしっかりな動きから買い優勢のスタートとなりましたが、まだまだ全体相場は疑心暗鬼ですからね。

買い一巡後は戻り売りがでて、利益確定売りもでるという動き、300円の上げ幅も一気に縮小してマイナスいくかも…なんて動きでしたが、引けにかけては買われて日経平均株価は終値27,696.08円、前日比+116.21円、TOPIXは終値1,962.61ポイント、前日比+10.39ポイントと3日続伸となりました。

新興市場は米国市場でハイテク株が買われ安心感となりジャスダック、マザーズ共に上昇!連休前でとにかく売られる展開が続いていましたが、週末で続伸となりましたし、底を打った動きにも見えます。

まあ気を許したら暴落するのがマザーズですからね。ですがCPIの結果を受けて米国市場が崩れなければ、新興市場は一旦お祭りムードになる可能性は高いと見ています。

トヨタ決算通過からトヨタ寄与度の高い【6902】デンソーは下落しましたが、【6658】シライ電子は一段高して高値461円まで上昇。

海運株も好決算&増配の【9101】日本郵船、【9104】商船三井共に上昇。利益確定売りもでていますが、高配当の割安銘柄ですので、上値余地は十分と見ています。

【4714】リソー教育は小幅高、小動きな展開が続いていますが、これも上抜けすると見ています。

新規IPO銘柄では【9213】セイフォートが続落していましたが、時価総額20億円程度で、PER8.5倍、PBR3.28倍です。業種的に美容業に関する広告求人サービス、紹介および派遣サービス、教育サービスと、成長性は今一つですが、割安面から来週もう一発あるかなと見ています。

法人向け入退室管理及び監視カメラシステムの提供の【4264】セキュアは上昇となりましたが、引け後の決算の内容がちょっとひどいですね。入るにしても週明けといいましたが、入らなくてよかった…という感じですね

注目しています【6524】湖北工業は引け後に決算発表しましたが、今期経常は2%減益、IPO銘柄は成長性が悪いと売り込まれますので、週明けは結構下げそうですね。急落したら打診とは思っていますが、様子見ながらですかね。

【4125】三和油化工業は下落となりましたね。この銘柄は工業産業廃棄物を再資源化するリユース・リサイクル事業と中々ポテンシャルが高い銘柄です。テーマもですが、リチウム電池用電解液の受託製造という強みもあります。とりあえず連休明けに直近のIPO銘柄は投げがでそうですので、それ見てから入ろうかとは思っています。

再生可能資源であり、食糧とも競合しない非可食バイオマスを原料として、バイオ燃料やグリーン化学品を製造する新規産業の【9212】グリーン アース インスティテュートは反発となりましたね。1000円割れ拾って1050円で一旦売りました。来週も押し目を狙います。

半導体関連は大、大、大注目の【8035】東京エレクトロンの決算がありましたが、かなり良い内容でしたね!!2022年3月期連結営業利益見通しを前期比77.7%増の5700億円へ上方修正もですが、年間配当を1284円から1336円(前期は781円)へ上方修正とダブルサプライズという内容です。

半導体関連は業績良いのは当たり前!と思われている中で、良くやってくれましたね!

【6920】レーザーテックは下落。上方修正発表の【6857】アドバンテストは上昇。

好決算発表の【6723】ルネサスエレクトロニクスは、寄りからしっかりと買われて上昇!【6890】フェローテックもしっかり、【6323】ローツェも上昇、【7433】伯東は小幅下落、小型の半導体銘柄【6336】石井表記は上昇となりました。

とりあえず半導体押ししていますが、今日は全体的に良い動きでしたし、とにかく値がさの【8035】東京エレクトロンの好決算を考えても上昇余地はまだまだ高いと見ています。

私の知り合いのプロトレーダーが注目しているメタバース関連の【8783】GFAは終値96円と小幅高。売り物も一巡したかな感じはありますが100円が重たいですね。今年はメタバース関連は大注目のテーマですので引き続き注目はしています。メタバースでは【3083】シーズメンが下げ止まったかと思ったら下落。

【2158】FRONTEOは下落、連休前ってもありますが、売り物が出る展開となりました。結構癖の悪い動きしますが引き続き押し目買い狙い。

第二のフロンテオと言われている銘柄で、【3853】アステリアは上昇。AI関連は有望テーマですので注目です。一発狙えると見ていますと記載しましたが、予定通りの動きになりましたね。まだ期待はできると見ています。

【4412】サイエンスアーツは急騰。波の荒い動きが続いていますが、本当この銘柄はまだまだ強い!1万円に届くか!という感じでしたが、9990円と10円足らず。ただ大体急騰した後に深押ししますので、押し目狙い。

【1783】アジアゲートは下落。終値75円となりました。ウルフ村田さんの煽りが続いていますが、逆指値かかって撤退しました。チャートが崩れていますので、あんまり無理はするべきではないですね。

【5915】駒井ハルテックは上下落。大きな押し目があればと見ていますが、中々落ちてこないですね。相場になると見ていますので押し目買い狙いです。

【6047】Gunosyは上昇、売りをこなしながらという感じですが、チャートはまた上を目指していきそうと見ています。

【9997】ベルーナは小幅下落。寄りは高かったですが利益確定売りが出る動きでしたね。5日線割れまではついていきます。

記載銘柄でサプライズの決算となりました【4047】関東電化工業は今期経常を24%上方修正・3期ぶり最高益、配当も6円増額!これは来週からの相場、期待できそうですね。

【9424】日本通信は25日線で下げ止まっていましたが、これも黒字化で飛びついた投資家の投げも一巡した感じありますね。

面白そうな銘柄では【4592】サンバイオが材料を出していましたが、一つはバイオ銘柄あるあるの第三者割当増資!2つ目は前期最終を赤字縮小に上方修正。

そして3つ目は同社が過去に大暴騰した切っ掛けを作ったSB623慢性期外傷性脳損傷の「承認申請」の準備開始というものです。明日にでも詳細を書きますが、これはかなり思惑が今後入りそうな材料ですね。

まあ好材料と悪材料が入り乱れてではありますが、SB623の承認申請は相場になる可能性高いですね!

とにかく今日のCPIの結果のタイミングで、日本は3連休ですからね。なんとも間が悪いというところは思いますが、問題なく通過すれば来週からの相場期待できそうですね!

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明日の注目銘柄

・日本通信(9424)

本日は下落。東証1部、PER---倍、PBR55.90倍、利回り---%、時価総額327億円。

日本通信は通信事業者のインフラを借り受けて個人・法人向けに通信サービスを提供する、通称「MVNO」(仮想移動体通信事業者)のパイオニア企業です。

MVNE(MVNO支援)や、SIMカードと各種端末を組み合わせるソリューション事業、スマートフォンを介した金融取引のプラットフォーム関連事業(Fpos)を新規事業の主軸として展開。

格安SIMサービスを提供している日本通信の「合理的プラン」が、大手キャリアの低価格プランをさらに上回る安さを実現したことから、先週末発表の決算では、22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は2億円の黒字(前年同期は2.5億円の赤字)と黒字化しています。

格安SIMの浸透が明確となっていますし、日本通信は赤字続きの企業でしたので、今回の黒字化というのはインパクトはかなり中々ですね。そして同社が新事業として注力するFposは本人性確認と「取引電文が改ざんされていないこと」の保証を満たすプラットフォームですが、マイナンバーを普及を急ぐ政府の動きもありますので、今後かなり需要が高いと言えます。

FPoS商用化の見込みとなり、群馬などの地方自治体でも導入実績もでてきていますし、同社はFPoS商用化開始から3~5年で時価総額5000億円が見込めるなんて言ってはいますからね。

チャートは25日線で下げ止まって反発が期待できる位置ですね。業績への期待からも今後買われていく可能性は高いと見ています。

・関東電化工業(4047)

本日は下落。東証1部、PER8.5倍、PBR1.11倍、利回り1.47%、時価総額621億円。

関東電化は1970年にフッ酸電解技術を国内で初めて確立して以来、世界トップクラスのフッ素ガス製造能力を保有しています。

半導体の需要が急速に高まっていますが、半導体製造用の素材以外にも多彩で高品質なフッ素系特殊ガス製品を提供。半導体もですが、液晶材料や光ファイバーにも有機フッ素化合物が使用されております。

世界的なEV自動車の流れですが、同社はEV用バッテリーに欠かせないリチウム二次電池材料の電解質として六フッ化リン酸リチウムを提供していますので、半導体、EVといった注目テーマの有望株です。

住友金属鉱山と共同で使用済みリチウムイオン2次電池から高純度リチウム化合物を再資源化する世界初の技術を確立を持ちPER8倍台と割安面もあります。

22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の80億円に急拡大。併せて、通期の同利益を従来予想の85億円→105億円(前期は55.8億円)に23.5%上方修正し、増益率が52.3%増→88.1%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新。年間配当も従来計画の16円→22円(前期は14円)に大幅増額修正としました。これは期待しています。

・ベルーナ(9997)

本日は小幅安。東証1部、PER7.5倍、PBR0.62倍、利回り2.49%、時価総額740億円。

同社は衣料品等カタログ通販大手。1983年に衣料品の通信販売を開始、現在では衣料品だけでなくファッション雑貨、インテリアといった多彩な商品を各世代に向け提供。2,100万人を超える会員のデータを活用した商品開発と効率的な商品管理のノウハウを確立しており、チラシ・カタログだけでなく、パソコンやスマートフォンといったWEBメディアによるコミュニケーションも強化しています。

チャートはジリジリとですが右肩上がりが続いていますね。5日線割れで撤退で取り組んでいきます。

・湖北工業(6524)

本日は小幅安。自動車関連、東証2部に12月22日に上場のIPO銘柄、アルミ電解コンデンサ用リード端子と光部品・デバイスのリーディングカンパニーです。

業績面もよく、自動車関連はここから需要高まっていきますので、同社の業績も高まっていくと見ています。【4412】サイエンスアーツの再来となるのでは?と期待していましたが、21年12月期の連結経常利益は前の期比85.1%増の43.6億円に拡大したが、22年12月期は前期比2.5%減の42.5億円に減る見通し。まあ下げ止まったらですかね。

・Gunosy(6047)

本日は上昇。今後化けそうな銘柄と見ています。インドでクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneursの強制転換条項付優先株式の追加取得を決定したという材料ですが、最大で1000万ドル相当の優先株式取得を計画というのもですが、インドは10億人の大国ですが、クレジットカードの普及はまだまだここからですので、今後かなりの含み益が出る可能性がありますね。チャート的にはまだいけそうな雰囲気はあります。

・コムチュア(3844)

本日は小幅高。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。

同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。

何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスは相変わらず好調!22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比34.5%増の30.5億円に拡大し、通期計画の38億円に対する進捗率は80.3%となっています。

DXの本命ではありますが割高感からも投げ出ますね。ですが半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。

・山善(8051)

本日は小幅下落、東証1部上場、PER8.3倍、PBR0.84倍、時価総額975億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比56.1%増の122億円に拡大、通期の同利益を従来予想の130億円→160億円(前期は112億円)に23.1%上方修正。今期の年間配当を従来計画の25円→35円(前期は20円)に大幅増額修正しています。

PER8.3倍と割安、チャート的にはそろそろという感じですね。

・レーザーテック(6920)

本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。

22年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比11.0%増の131億円、マスク検査装置が大きく牽引し、上期の受注高が1788億8100万円(前年同期比3.1倍)と過去最高を大幅に更新しています。半導体を代表する銘柄ですので期待したいところですが、チャートがひどいですからね~。やっぱ割高というのはネックですね。

・フェローテック(6890)

本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。

直近の決算は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!週明けに決算ですが、かなり良いとは思いますが、今の位置なら拾っても良さそうですね、

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。同社は「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。

パワー半導体の需要から21年12月期の連結最終利益は前の期比2.8倍の1272億円に急拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新しています。まだまだ期待です。

・NTTデータ(9613)

本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆1977億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

業績はしっかり22年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆3600億円から2兆5400億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を1800億円から2150億円(同54.5%増)へ、純利益を1060億円から1300億円(同69.2%増)へ上方修正しています。チャートを見ても上昇余地は高いと見ています。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は小幅安。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、環境悪い時は買われて、良い時は売られる。という感じですが、業績微妙ですからね。上がったら叩けばいいという感じで見ています。

日本ペイント(4612)は下落。海外市場における株式売出実施を発表、売出株数は最大で発行済み株式数の6.7%でしたので、これが嫌気されて急落がして、売り物も一巡した動き。まあここから一段安というのもなさそうですので、消し予定です。

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