大荒れの米国市場の来週の相場展望
先日の米国市場は、軟調な相場からも売り優勢でのスタートとなり-350ドル超えの場面もありましたが、アップルやクレジットカードのビザが好決算を受けて急伸。ここ最近売り込まれていた高PERのハイテク株も買戻しが入りNYダウは終値34725.47ドル、前日比+564.69ドルとなりました。
アップルは主力のアイフォーンが売上高と純利益がともに四半期として過去最高となっていますが、ソフトウエアのマイクロソフトなども決算良かったですからね。利上げでの不安で相場は上下激しいですが、主力株の好決算が続けば流れは変わってきそうですね。
ナスダック総合指数も米長期金利が1.78%近辺と若干下回っての推移となり、ハイテク大手が連れ高して終値13770.57ポイント、前日比+417.79ポイントと反発となりました。
決算失望された自動運転のテスラも反発していましたが、来週はグーグルの親会社アルファベット、Amazon、メタプラットフォームズ(旧フェイスブック)と主力株の決算が相次ぎます。一つでもこけると相場は一斉に売りが入る状況ですが、全体を見ると米国企業の決算は良好なものが多いですね。
来週の日経平均株価の予想レンジは2万6050円~2万7400円を予想します。
週明けから日本株も決算シーズンに突入します。
米国市場が週末に持ち直しましたので、月曜は上昇すると見ていますが、日本株は戻り売りを狙われやすいですし、日経平均株価は節目の27000円で戻り売りを狙われる位置となります。
ここを超えるには、来週決算を控える村田製作所や半導体の有力株のレーザーテックやソニー、任天堂の決算がどういう決算を出すかというところですね。
米アップルの最高益からも村田製作所も良さそうですし、半導体関連は業績はどれもこれも抜群ですのでレーザーテックも良いと見ます。EV事業の新会社「ソニーモビリティ」を設立して注目度が高まってから環境悪化で急落した【6758】ソニーは決算もそこまでこけるとは思えませんので妙味ある位置と言えますね。
日経平均株価は2022年から2074円と下落していますし、割安感は出る位置ですので、大型株の業績が良ければ、全体相場は戻す可能性は高まると言えます。まあオミクロン型に対しての政府の対応も読めませんので、強気の見通しを出せるか…というところはありますが、来週以降は相場は回復していくかな?と見ています。
マザーズ指数は、一応週末で底!と見ていますが、セリクラがでた感じもないので、ロット少な目で様子見ながらという感じですからね、まあ世界の流れ的に高PER銘柄は上昇しても叩き売られる環境となっていますし、決算で暴落の危険性がありますので、割安な銘柄を中心に取り組んでいきます。
明日の注目銘柄
日々注目銘柄を記載していますが、今回は新規で注目している銘柄を記載します。
・関東電化工業(4047)
東証1部、PER10.3倍、PBR1.12倍、利回り1.52%、時価総額608億円。
関東電化は1970年にフッ酸電解技術を国内で初めて確立して以来、世界トップクラスのフッ素ガス製造能力を保有しています。
半導体の需要が急速に高まっていますが、半導体製造用の素材以外にも多彩で高品質なフッ素系特殊ガス製品を提供。半導体もですが、液晶材料や光ファイバーにも有機フッ素化合物が使用されております。
世界的なEV自動車の流れですが、同社はEV用バッテリーに欠かせないリチウム二次電池材料の電解質として六フッ化リン酸リチウムを提供していますので、半導体、EVといった注目テーマの有望株です。
住友金属鉱山と共同で使用済みリチウムイオン2次電池から高純度リチウム化合物を再資源化する世界初の技術を確立を持ちPER10倍と割安面もあります。チャートは押し目を入れて反発して75日線の位置。ここを抜ければ高値更新も十分狙えると見ています。
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