本日の相場雑感
昨晩の米国市場はFRBのブレイナード理事が米上院の公聴会でインフレ懸念に対して「テーパリング(量的緩和の縮小)の完了後、できるだけ早く利上げを開始する準備を整えている」と発言した事で、早期に利上げや保有資産の縮小に動く可能性が改めて意識されハイテクなど高PERが売りが加速。マイクロソフトやアップルなどが売り込まれてNYダウは終値36,113.62ドル、前日比-176.70ドルと反落。
ナスダック総合指数は、昨日買われていたハイテク株が一斉に売られ、テスラは-7%を超える下げ、半導体のエヌビディアも急落となり終値14,806.81ポイント、前日比-381.58ポイントと大幅反落となりました。
寄り付き上昇してから、要人発言一つでこの下げですからね。インフレ懸念による米利上げ加速への警戒感というよりも利上げを織り込んでの投げがでているわけですが、ナスダック総合指数のチャートを見ても、ハイテク株への売りは、まだ出そうですね。これはもう一発下げありそうな感じあると見ています。
米国市場の下落もですが、オミクロン型の急拡大で経済活動の活性化が遅れる懸念が強くなってる中での、週末という感じでしたからね。市場心理が悪化しての投げが噴出したわけですが、日経平均株価は一時500円を超える下げ幅、最近では500円上げ、500円下げと当たり前の様にでていますが、よっぽど腰を据えた投資家じゃないとこのハイボラ相場はきついですね。
日経平均株価は終値28,124.28円、前日比-364.85円、TOPIXは終値1,977.66ポイント、前日比-27.92ポイントと大幅下落。
TOPIXが前場で前日比-2%超となっていましたので、後場から例の如くのETFを700億円程買っていた様ですが、戻ってもすぐに叩かれ散々な動き。
普段は足を引っ張っている【9983】ファーストリテイが、第1四半期は海外好調で計画上振れの順調決算が好感されて+7%と急伸していても、この下げですからね。高配当銘柄の多い海運株が業種としては強かったですが、本当悲惨な相場となっていましたね。
新興市場も壊滅してきていますね。ジャスダックも続落となりましたが、はやただ投資家を苦しめているだけとなっているマザーズ市場は、ハイテク株売りの流れからも一段安!
窓を開けてストンと落ちて850ポイントを下回りましたが、コツンときたと言っている人もいますが、私の周りは上げてもすぐに叩き売られるという動きからも、800ポイント割れまでは触りたくないと言ってる投資家が多いです。
オミクロン型の感染から思惑買いが入っている【3604】川本産業は、思惑だけで買われていましたからね、寄り付きから下落して大幅下落。ハイカラ入れようと頑張ったのですが、全く枠がとれなく200株だけ売りをいれましたが、本当これはもっと売りたかったです。
IPO銘柄はDX関連の【4261】アジアクエスト大幅続落。法人向け入退室管理及び監視カメラシステムの提供の【4264】セキュアも下落。マザーズ銘柄のIPO銘柄は下げ止まるまではダメですね。
注目している【6524】湖北工業は、5日線割り込んで売りが加速。投げ売りが出ていましたが、8000円近辺ではリバウンド狙いで拾ってみようと思っています。
【4418】JDSCは反発していましたが、チャート的には底値にも見えますが、まだ何とも言えないですね。
【4125】三和油化工業はほぼ変わらず。この銘柄は工業産業廃棄物を再資源化するリユース・リサイクル事業と中々ポテンシャルが高い銘柄です。テーマもですが、リチウム電池用電解液の受託製造という強みもありますので注目しています。今日の相場で多少売りがでても戻していますし、底堅さはありますね。
再生可能資源であり、食糧とも競合しない非可食バイオマスを原料として、バイオ燃料やグリーン化学品を製造する新規産業の【9212】グリーン アース インスティテュートは、昨日とはうって変わって引け前に急落。まあ直近上げすぎていましたからね。
半導体関連は【8035】東京エレクトロンは小幅安、【6920】レーザーテックは下落、【6857】アドバンテストは下落。【6723】ルネサスエレクトロニクスは小幅下落、【6890】フェローテックは下落、【7433】伯東は下落、小型の半導体銘柄【6336】石井表記は下落。
半導体関連の中では、好決算が好感されて上昇の【6323】ローツェは利益確定売りがでて反落となりました。
私の知り合いのプロトレーダーが注目しているメタバース関連の【8783】GFAは終値113円と急落ただ今年はメタバース関連は大注目のテーマですので引き続き注目はしていますが、メタバースだと【3083】シーズメンの方がチャート的にも良さそうですね。
【2158】FRONTEOは下落、下値で買って吹き値で売ってというのがよろしいかと。
第二のフロンテオと言われている銘柄で、【3853】アステリアは上昇。AI関連は有望テーマですので注目ですが、上方修正ありましたので寄り付きから吹っ飛びましたね。環境良ければSTOP高もありそうでしたので、引き続き注目です。
【4412】サイエンスアーツは続落しましたね。本日決算でしたが9-11月期(1Q)経常は1900万円の赤字です。やっぱ触らなくてよかったという内容ですね。
【1783】アジアゲートは下落。ウルフ村田のおばさんが100円は間違いないなんて煽っていますから、個人投資家が買ってきている感じですが、さすがに売られていましたが、中々底堅いですね。
【5915】駒井ハルテックは上昇!高い位置で揉み合いでこの相場環境で、この上昇…これは大したものですね。
注目銘柄で記載した【6912】菊水電子工業は下落。悪くないチャート形成ですね。
【6658】シライ電子は下落、さすがに今日は売りもでましたがチャート的には売りも一巡した感じがしています。割安で時価総額も低い企業ですので、もう一発、二発とありそうとは思っています。
【6047】Gunosyは急落、決算を見てからとは思っていましたが赤字から黒字予想となっていましたので、これは週明けから拾ってみます。
オミクロン型の感染からバイオ関連がテーマとして注目が集まっていますが、記載した【4587】ペプチドリームは小幅下落。もう少し様子見です。国内新型コロナウイルス治療薬、ワクチンの大本命と言われる【4507】塩野義製薬は下落となりました。
チャート的に注目しているのは【7637】白銅ですが、揉み合いから高値更新、半導体関連というテーマ性もあり、一段高を期待していましたが、この相場ですので、さすがに売りはでましたね。ただチャートは揉み合いの範疇。
SQ通過から流れは変わると思っていましたが、米国の利上げ懸念もですが、オミクロン型の不安が付きまとっていますので、上値が重たい展開が続きそうですね。ただバリュー株は買われていますし、割安な銘柄は勝機があると見ています。
ただ、マザーズ市場は底入れしたという感じしていませんので、無理なナンピンはしない方が良いと思います。
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アフターコロナ関連
明日の注目銘柄
・菊水電子工業(6912)
本日は下落、東証JQ上場、PER18.8倍、PBR1.18倍、時価総146億円の小型、据置型直流安定化電源、耐電圧試験器に強みを持ち商品シェアは国内でもトップクラスの電子計測器および電源機器の専業メーカーです。
新型コロナウイルス感染再拡大や世界的な半導体、電子部品等の需給逼迫の影響により、営業活動の制約はありますが、同社の重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)、サーバー・ICT(情報通信技術)関連市場、並びに半導体関連市場、5G関連市場など、グローバルで需要の回復しています。
特にグリーンエネルギー政策により需要が拡大している米国や自動車のEV化の加速とインフラ需要の旺盛な中国を中心に海外売上高が大幅に増加し、EV用電池向け耐電圧試験器が会社予想を遥かに超える受注となっている様です。
とにかく業績面は上方修正を2度もする抜群の業績です。EV用充電器は需要はまだまだここからという感じで見ています。
・湖北工業(6524)
本日は急落。自動車関連、東証2部に12月22日に上場のIPO銘柄、アルミ電解コンデンサ用リード端子と光部品・デバイスのリーディングカンパニーです。
業績面もよく、自動車関連はここから需要高まっていきますので、同社の業績も高まっていくと見ています。連続STOP高して本日は下落しましたが【4412】サイエンスアーツの再来となるのでは?と期待していましたが、今日の下落は厳しかったですね。8000円近辺で拾い直す予定です。
・Gunosy(6047)
本日は下落。今後化けそうな銘柄と見ています。インドでクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneursの強制転換条項付優先株式の追加取得を決定したという材料ですが、最大で1000万ドル相当の優先株式取得を計画というのもですが、インドは10億人の大国ですが、クレジットカードの普及はまだまだここからですので、今後かなりの含み益が出る可能性がありますね。決算は黒字転換しましたので、週明けから拾っていきます。
・コムチュア(3844)
本日は小幅下落。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
DXの本命ではありますが割高感からも投げ出ますね。ですが半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマですので、期待はできると見ています。
・山善(8051)
本日は小幅高、東証1部上場、PER10.4倍、PBR0.89倍、時価総額1007億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割安、うーんというチャートですが、この辺りは反発局面ですが下回ったら投げます。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。
・フェローテック(6890)
本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。
決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!今日は中々きつい下げを見せていましたが、今後も上下しながらも高値更新予想しています。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが大手自動車メーカーの生産回復のメドが立つなか、来年に向け引き続き好調な事業環境が見込めます。まあこれもまだまだここから!
・NTTデータ(9613)
本日は下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆2468億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
業績はしっかり上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待です。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、環境悪い時は買われて、良い時は売られる。という感じですが、業績微妙ですからね。上がったら叩けばいいという感じで見ています。
日本ペイント(4612)は続落しましたね。海外市場における株式売出実施を発表、売出株数は最大で発行済み株式数の6.7%でしたので、これが嫌気されて急落しましたが、PERも割高ですし、安値更新しましたからね。売り継続です。