本日の相場雑感
昨日の米国市場は、FOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨で、FRBの早期利上げが懸念となり売り優勢の展開、売り一巡後は、前日に売り込まれた銘柄を中心に安値拾いの買いも入り、NYダウは一時プラス圏に戻す場面ありましたが、引けにかけて再び値を下げNYダウは終値36,236.47ドル、前日比-170.64ドルと続落。
ナスダック総合指数は、直近で下げ続けていた反動からも半導体関連やメタプラットフォーム(旧フェイスブック)が買われましたが、Amazonやテスラ、ネットフリックスなどの主力株に利益確定売りがでて終値15,080.86ポイント、前日比-19.31ポイントと2020年9月以来の大幅下落となりました。
最新週の新規失業保険申請件数は前週比7000件増加。ISM(米サプライ管理協会)の12月のPMI(サービス業購買担当者景況指数)が62.0と、それぞれ市場予想よりも悪い内容というのもありましたし、何よりも雇用統計を控えていますからね。ポジション整理が出るのも仕方ないという感じです。
3連休前、雇用統計前、しかも米国市場下落という不安要素を迎えての週末相場ですが、日経平均株価は終値28,478.56円、前日比-9.31円、TOPIXは終値1,995.68ポイント、前日比-1.33ポイントと小幅安。
昨日の大幅下落の後です反動から自律反発の買い優勢のスタートして、高値では28,813.09円まで上昇…と思ったら買い一巡後は一気に売り物が降ってきて、前引けには28,395.24円ですよ。高値から-400円も落ちるってのもひどいものですが、まあ今日は連休前ですからね。仕方ないという感じですし、大幅続落ならなくてよかったです。
新興市場はジャスダックは下落。止まらない暴落が続いていたマザーズも反発してのスタートでしたが、日経平均株価同様に買い一巡後は下落、まだ掘るのかと思っていましたが、後場からは買いも入り何とか小幅プラスとなりました。
あれだけ叩き売られた後ですので、こんなのリバウンドとは言えませんが、下げ止まった事に意味があると思います。反発も早そうですが、ただ戻りはすぐ叩かれそうですので、マザーズ銘柄は細心の注意を払いながら来週も取り組むべきかと思います。
IPO銘柄はDX関連の【4261】アジアクエストは暴落。法人向け入退室管理及び監視カメラシステムの提供の【4264】セキュアも急落。
注目している【6524】湖北工業は上場来高値更新して8,310円まで上昇しましたが、その後は上げ幅縮小!ただこの相場の中では本当頑張ったという動きです。自動車関連のIPO銘柄で東証2部というところもあって投資家人気を集めている感じですね。
【4418】JDSCは寄り付き後は一瞬上昇しましたが、その後は急落。私と同じような狙い方していた人もいたかもしれませんが、安値更新して悲惨なチャートになっていますね。
【4125】三和油化工業は反発しましたね。売り物も一巡したかな?という動きですね。三和油化工業産業廃棄物を再資源化するリユース・リサイクル事業というテーマもですが、リチウム電池用電解液の受託製造という強みもありますので注目しています。
再生可能資源であり、食糧とも競合しない非可食バイオマスを原料として、バイオ燃料やグリーン化学品を製造する新規産業の【9212】グリーン アース インスティテュートは下落。これももう一段安したら反発するまでは、見ない方がいいかもですね。
半導体関連も3連休前でしたので、引けにかけて売られる展開となりましたね。
【8035】東京エレクトロンは小幅下落、【6920】レーザーテックは下落、【6857】アドバンテストは下落。【6723】ルネサスエレクトロニクスは下落、【6890】フェローテックは下落、【7433】伯東は下落、小型の半導体銘柄【6336】石井表記も下落。
昨日に続き売られましたが、まあ今日はしょうがないと思っています。
私の知り合いのプロトレーダーが注目しているメタバース関連の【8783】GFAは120円割り込んでしまいましたね。これも下げ止まりを待ちます。今年はメタバース関連は大注目のテーマですので引き続き注目です。
【2158】FRONTEOは大幅続落、これも無理しない方がというかチャート厳しいですね。
第二のフロンテオと言われている銘柄で、【3853】アステリアも続落。AI関連は有望テーマですので注目ですが、ここからは様子見ながらエントリーしていきます。
【4412】サイエンスアーツは、STOP高2連発となりました!6000円近辺は~と記載していましたが、持ち越してればよかったとは思いますが、この環境ですからね。
ウルフ村田関連も【3121】マーチャントは反発。上がったところを売りでいいと思っています。
【1783】アジアゲートは急騰。一気に仕掛けがきた感じですね。ウルフ銘柄の中では、まだやれそうなのはこれくらいと思っていましたが、きましたね!
【5915】駒井ハルテックは小幅高!押し目買いもしっかり入りますし、かなり大口が上手くコントロールしている感じですね。引き続き注目しています。
注目銘柄で記載した【6912】菊水電子工業は小幅下落となりましたね。10日線で反発とチャートも良いですね
【6658】シライ電子は小幅高しましたが。明確にチャートが戻るまでは手出し無用かと思います。
【6047】Gunosyは小幅高、売り物もなくなった感じはしますが、25日線回復してからのエントリーでいいかなという感じです。
オミクロン型の感染からバイオ関連がテーマとして注目が集まっていますが、記載した【4587】ペプチドリームは一段安。チャートを見てもダメですね。国内新型コロナウイルス治療薬、ワクチンの大本命と言われる【4507】塩野義製薬は小幅下落となりました。
ちなみに有望と思える銘柄ですが、【6758】ソニーが急落、ソニー関連の東証1部の銘柄は良さそうと見ていた【7725】インターアクションは売り一巡後からは戻して小幅安。もう少し様子見です。
大発会からの乱高下、そしてマザーズの暴落と中々悲惨な日本株でしたが、とりあえず雇用統計を無事に通過となれば、もう一段高あると思っています。
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明日の注目銘柄
・菊水電子工業(6912)
本日は下落、東証JQ上場、PER18.21倍、PBR1.24倍、時価総150億円の小型、据置型直流安定化電源、耐電圧試験器に強みを持ち商品シェアは国内でもトップクラスの電子計測器および電源機器の専業メーカーです。
新型コロナウイルス感染再拡大や世界的な半導体、電子部品等の需給逼迫の影響により、営業活動の制約はありますが、同社の重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)、サーバー・ICT(情報通信技術)関連市場、並びに半導体関連市場、5G関連市場など、グローバルで需要の回復しています。
特にグリーンエネルギー政策により需要が拡大している米国や自動車のEV化の加速とインフラ需要の旺盛な中国を中心に海外売上高が大幅に増加し、EV用電池向け耐電圧試験器が会社予想を遥かに超える受注となっている様です。
とにかく業績面は上方修正を2度もする抜群の業績です。EV用充電器は需要はまだまだここからという感じですし、チャートも上場来高値を更新しています。強い上昇トレンドに入っているチャート形成ですので、まだ上昇余地は十分と見ています。
・湖北工業(6524)
本日は上昇。上場来高値更新。自動車関連、東証2部に12月22日に上場のIPO銘柄、アルミ電解コンデンサ用リード端子と光部品・デバイスのリーディングカンパニーです。
業績面もよく、自動車関連はここから需要高まっていきますので、同社の業績も高まっていくと見ています。連続STOP高して本日は下落しましたが【4412】サイエンスアーツの再来となるのでは?と期待しています。まだまだ下での買いも入り動きは強いですが、IPO銘柄特有の突然の急落もありますので警戒しながらという感じですね。
・Gunosy(6047)
本日は小幅高。今後化けそうな銘柄と見ています。インドでクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneursの強制転換条項付優先株式の追加取得を決定したという材料ですが、最大で1000万ドル相当の優先株式取得を計画というのもですが、インドは10億人の大国ですが、クレジットカードの普及はまだまだここからですので、今後かなりの含み益が出る可能性がありますね。売り物もでますが、期待はしています。
・コムチュア(3844)
本日は続落。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
DXの本命ではありますが割高感からも投げ出ましたね。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマですので、反発はあると思っていましたが、このチャートは厳しいですね。
・山善(8051)
本日は下落、東証1部上場、PER10.7倍、PBR0.91倍、時価総額1023億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割安、チャートはジリジリとはきていますね。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。
・フェローテック(6890)
本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。
決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!今後も上下しながらも高値更新予想でしたが、公募増資で株価は急落。公募の売りもなく上昇。これからの動き期待です。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが大手自動車メーカーの生産回復のメドが立つなか、来年に向け引き続き好調な事業環境が見込めます。まあこれもまだまだここから!
・NTTデータ(9613)
本日は下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆4810億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待です。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙ですからね。上がったら叩けばいいという感じで見ています。