本日の相場雑感
今週も宜しくお願い致します。
先週末の米国市場は、インフレを見る上で重要な指標となる11月の米CPIは前年同月比6.8%上昇、約39年ぶりの大幅な上昇となりましたが、市場の同指数はもっと高いと見られていた事から過度なインフレ加速の懸念が後退、オミクロン型の懸念も和らいでいるのも好感されNYダウは終値35,970.99ドル、前日比+216.30ドルと上昇
ナスダック総合指数は、米長期金利低下から主力ハイテク株に買戻しが入り、個人投資家の勢いも復活、自動運転のテスラや検索大手のグーグルなどが買われ終値15,630.60ポイント、前日比+113.20ポイントとなりました。
約39年ぶりの大幅な上昇を見せましたが、市場の一部では7%に達するとの観測もありましたし、エネルギーと食品を除くコア指数は4.9%上昇と市場予想通りですので、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒し観測を一段と強める内容ではないという見方が出来たという感じではあります。
ただ、高い数値ではありますし、FOMCでFRBパウエル議長がどういう発言をするか…最近はハト派からタカ派となっていますからね。テーパリングは織り込みつつありますが、実際に伝わればネガティブに捉える可能性は高いですからね。FOMCが終わるまでは上値は重たい展開となると言えますね。
週明けの日本株は、【9983】ファーストリテイ、【8035】東京エレクトロンだけで日経平均株価を91円押し上げるなど、値がさ株が買われ上昇、終値28,640.49円、前日比-202.72円、TOPIXは終値1,978.13ポイント、前日比+2.65ポイントと上昇となりました。
新興市場はジャスダックは小幅高となりましたが、マザーズは底打ったと思ったら再び下に走っていますね。あまりの下落のスピードでしたので、まだまだ個人投資家のメンタルは回復している感じはありませんね。弱ったところを叩くのが外国人投資家の手口ですので、1000ポイント割れまで売り込んでくる可能性もありますし、ここからIPOラッシュですし、IPO銘柄に資金が流れていますので注意ですね。
半導体関連は長期金利低下もあり買われる動きとなりましたが、【8035】東京エレクトロン、【6920】レーザーテック、【6857】アドバンテストと主力半導体株は上昇と強い動きでしたが、【6723】ルネサスエレクトロニクスは小幅下落、【6890】フェローテックも下落と中小型の半導体は微妙な動き。
小型の半導体株で【6336】石井表記を取り上げていましたが、引け後の決算は、経常は2倍増益とはなっていましたが、市場予想に届いていませんので、厳しいと思いましたが、マザーズの弱さもありぶん投げがでて急落。市場予想に届かない内容は売りアルゴが入るとは言え、これはひどい投げですよ。
【3498】霞ヶ関キャピタルはワラント発行でSTOP安、ワラントは本当きついですね。入らなくて本当良かったという感じです。
私の知り合いのプロトレーダーが注目しているメタバース関連の【8783】GFAは下落しても下はしっかり拾われている感じですね。本日は高値178円まで買われる場面もありましたが、チャートが良いので引き続き追っていきます。
【2158】FRONTEOは下落、新しいIPO銘柄を求めて資金が抜けている感じですね。大暴騰したIPOの【4412】サイエンスアーツは反発。【4414】フレクトは本日もSTOP高張り付き…逃した魚はでかすぎたという感じですが、これだけは悲しいの一言です。
ウルフ村田関連の【3121】マーチャントは一段安、【1783】アジアゲートも下落。【8139】ナガホリも戻してすぐに沈みましたが、終わった感じですね。
創業者カカムーチョが売却してから大暴落となった【3936】グローバルウェイは見る影もなくなりましたね、タイムコインも紙屑になっていますので、これも終わった印象です。
【4565】そーせいグループはビルゲイツ率いるウェルカム財団から経口抗ウイルス薬候補開発で助成金を受領の材料で一瞬上がったと思ったら、1900円を一時割り込み、25日線も下回りましたね。これはダメでしょ。という言葉しかありません。
【9246】プロジェクトカンパニーも下落。マザーズ銘柄はIPO以外は今は手出しできないという感じになってきている印象です。
注目銘柄として記載の【8698】マネックスグループはさらに一段売り込まれていましたが、75日線まで落ちてから再度インという感じですかね。
個別銘柄でこの相場でも強い動きを続けている【5915】駒井ハルテックがありますが、ここで上に抜けれますと、吹っ飛びそうな感じですね。
とりあえず投資家の資金を集めている元気なのはメタバース関連という感じですが、業績微妙な会社がここぞとばかりにメタバースやNFTの材料を発表しています。【3189】ANAPがSTOP高していましたが、これは下手に飛びつくと痛い目に合う危険もあると思います。
FOMC前ですので神経質な展開が続く相場ですが、個人投資家のメンタルが再び弱っていますので、ちょっと怖さもありますね。結構逆指値して刺さってしまいましたが、私はとりあえずキャッシュポジションを多めにして、もう少し様子を見てから本格的に買っていく予定です。
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明日の注目銘柄
・コムチュア(3844)
本日は反発。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
割高感はありますが、チャートは上場来高値を更新!なんでもそうですが、本命と言われる銘柄が国内外の投資家の人気を集めるものです。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。
DX関連の本命のコムチュアですこの相場でもしっかりですからね。まだまだここから!
・霞ヶ関キャピタル(3498)
本日はワラント発行でSTOP安。東証マザーズ上場、PER28.2倍、PBR5.82倍、時価総額282億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。
10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。
業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。
様子見を続けているところでワラント発行でSTOP安、これはもう触らない方がいいと思います。※削除予定
・山善(8051)
本日は小幅下落、東証1部上場、PER10.2倍、PBR0.87倍、時価総額982億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割安、チャートは微妙ですはありますが、下髭つけて反発と売りも一巡した感じはありますが、まだ注意ですね
・レーザーテック(6920)
本日は上昇。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。主力半導体関連は強いという感じで同銘柄はまさにその筆頭候補。
・フェローテック(6890)
本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。
決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!今後も上下しながらも高値更新予想でしたが、公募増資で株価は急落。公募の売りもなく上昇。これからの動き期待です。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は小幅下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが大手自動車メーカーの生産回復のメドが立つなか、来年に向け引き続き好調な事業環境が見込めます。まあこれもまだまだここから!
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。
レノバが好決算から急騰となりましたが、この2銘柄は期待ですね!
・NTTデータ(9613)
本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆3716億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待ですが、チャートが結構微妙になってきましたね。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。売りで持ったままで良かったという感じのチャートですね。
・日本ペイント(4612)
本日は一段高。総合塗料大手。自動車用や工業用などが主力21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比59.0%増の503億円と業績は悪くありませんが、チャートがとにかく悪く、原材料高の影響からも下げはまだきそうと見ていましたが、底打った動きになっていますね。ドテン買いも考えていましたが、チャートが弱くなってきたら売り予定です。