本日の相場雑感
今週もお疲れ様です。
昨晩の米国市場は前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が好感されての買いが入って大幅高となりました。
FOMCの内容は、テーパリング(量的緩和縮小)開始を11月にも決定することを示唆、FOMC会合参加者の金利見通しでは、利上げ再開時期が2023年から22年に前倒しとなりましたが、金融政策が想定通りだった事で市場は金融政策を巡る不透明感が後退したことを好感。
週間新規失業保険申請件数が2週連続で増加したほか、9月のマークイット総合PMI速報値も市場予想を下回ってはおりましたが、やっぱ注目されていたのはFOMCでのテーパリング(量的緩和縮小)開始という部分でしたからね。
FRBのパウエル議長は記者会見で、問題視されている中国恒大の経営不安への見解を問われ「米国の社債の債務不履行(デフォルト)率は非常に低い」と述べ、米中の金融環境は違うとの見解を示した事も投資家心理改善となりNYダウは34,764.82ドル、前日比+506.50ドル。
ナスダック総合指数は半導体関連が上昇など主力ハイテク株が買われ15,052.24ポイント、前日比+155.40ポイントとなりました。
急落が続いていた香港ハンセン指数も、中国恒大のデフォルト懸念が後退した事やオーナーの許家印氏が「業務と生産を再開するために最善を尽くさなければならない、償還を完了するためにあらゆる努力を払う必要」と発言、経営再建への期待から中国恒大の株価は、取引開始直後に一時32%上昇を見せるなど中々に尖った動きとなっていました。
とは言っても、中国恒大に対して中国当局は「破綻の可能性に備えるよう地方政府に指示しています」、さらに大株主の香港の不動産大手、華人置業集団は同社の株を、1億株以上売却しており、保有する残りの約7.5億株も売却する可能性は高い様ですので、リスクは高いという事実はありますので油断はできないですね。
日本株は、日経平均株価3万円の大台に復活!
懸念材料が後退、FOMCの結果を受けての強い買いが祝日明けに入る動きとなりましたが、幅広い銘柄が買われて急回復となりましたが、日経平均株価は終値30,248.81円、前日比+609.41円、TOPIXは2090.75ポイント、前日比+47.20ポイント。
新興市場も買われてジャスダック、マザーズ共に強い反発となりました。
特に目を引く上昇となっていたのは、船株でしたが三大海運の【9101】日本郵船、【9104】商船三井、【9107】川崎汽船がとにかく強い。
小型の海運株も急騰して【9110】NSユナイテッド海運、【9130】共栄タンカー、【9127】玉井商船と上昇となりましたね。
半導体関連もフィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇からも強く反応しましたが【2760】東京エレクトロンデバイスは、揉み合いから上放れして上場来高値を高値更新となっていますね。
売り込まれていた【6890】フェローテックも反発、【6723】ルネサスエレクトロニクス、【6336】石井表記も上昇と綺麗な反発となりました。
ウルフ村田さんの【7868】廣済堂が高値1900円まで上昇と、いよいよ2000円に迫っていますが、今日の相場は強気の買いがくるとは思いましたが、ここまで来るとは…予想外です(笑)
【2667】イメージワンも寄り付きは上昇、利益確定売りもでていましたが、小幅高となりましたね。9月末までまだ時間ありますが、期待しての買いも入っていますので、ここからはチキンレースな感じと見ています。
新しいリーダーが誰になるのか!自民党総裁選挙ですがかなり混戦となっていますね。
党員票とともに382票の投開票の9月29日まで1週間を切ったわけですが、河野大臣が4割とリードしていますが、岸田さんは、岸田派や最大派閥の細田派など派閥横断的に支持を広げて、3割を超える議員票を固めています。高市さんも安倍前首相の支援をバックに、保守系議員などに支持を広げて3割に迫る勢いとなっています。
3強という図式でがっぷり四つという感じですが、各陣営の駆け引きが続いていますが、全く読めない展開となっています。党員票を含めた1回目の投票で、どの候補も過半数に至らず、一発決着とはならず決選投票になる可能性が非常に高いですね。
河野&高市ならば、株高により一層の拍車がかかる可能性がありますが、ただ今の相場ならば、この3人ならば好感されそうな感じはありますね。
まあまだ急騰の期待が持てる日本株ですが、気を引き締めて取り組んでいきましょう。
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・石井表記(6336)
週末に記載した期待銘柄ですが、本日は反発。東証2部上場、PER6.6倍、PBR1.78倍、時価総額80.6億円の小型株です。
同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。
直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。
連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。
特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額86億円で純利益12億円はかなりと言えます。
EPS(1株当たりの当期純利益)は、147とPER10で1470ですので、成長性も高く、今後配当の増配などの期待ができます、時価総額100億円以下!半導体プリント基セクターというのも注目されやすいと言えます。
・東京精密(7729)
本日は上昇。東証1部上場、時価総額2,154億円、PER13.2倍、PBR1.7倍、1949年に創業、半導体製造装置、計測機器を開発・製造する企業ですが、強みとしては半導体製造のウェーハテスト工程で使用されるプローバは世界トップシェアを誇っており、真円度・円筒形状測定機では国内首位です。
投資家ならば半導体の需要は知っての通りですが、世界的なロジック半導体・電子部品の需要の高まりを受けて、同社への受注は高水準で推移しています。チャートは出遅れの位置。
・レーザーテック(6920)
本日は小幅高、根固めしている動きですね。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。引き続き半導体関連は総じて強気目線です。
・フェローテック(6890)
本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがありますので、押し目買い狙いです。
・日本郵船(9101)、商船三井(9104)
日本の海運大手、両銘柄とも急騰。両銘柄とも割安面、9月配当、バルチック海運指数が高い位置と上昇の条件を満たしています。チャートは綺麗な右肩上がり。相場不安から売られましたが9月の配当までは、この勢いは続くかな~という感じです。
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
両銘柄とも小幅高。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命ですので狙うならこの2つかなという感じです。
・ティアンドエス(4055)
本日は上昇。今後上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER69.8倍、PBR12.07倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。
・NTTデータ(9613)
本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆771億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
・パイプド(3919)
本日は急騰。東証1部上場、時価総額225億円、PER24倍、PBR4.49倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開しています。売られた後もちゃんと戻す良い動き、今日の動きは抜群でしたね。
・タムラ製作所(6768)
本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業、業績が今一つから売り目線で見ていましたが、環境と期待値からも買い目線に切り替えました。25日線割れ撤退。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。今日は反発しましたが、チャートは弱いので売り継続です。