本日の相場雑感
昨晩の米国市場は、新型コロナの変異種「デルタ株」がアメリカ全土で拡大傾向を強めている事が不安材料となって利益確定売りが優勢の動きとなりましたが、大手証券会社ゴールドマン・サックスが2021年10-12月期の米GDP(実質国内総生産)伸び率の見通しを引き下げ、モルガン・スタンレーも9、10月の株価軟調見通しを理由に米国株の投資判断を「アンダーウェート」に引き下げした事も嫌気となり、NYダウは寄り付きから軟調推移となり終値31,500ドル、前日比-269.06ドル。
ナスダック総合指数は、長期金利低下が好感されて動画配信大手のネットフィリックス、ネット通販大手のAmazonが上昇、主力IT株も買われて4日続伸して過去最高値更新となりました。
9月9日に開催される欧州中央銀行（ECB）理事会で資産購入の減額が協議される可能性にも警戒感が出ている様ですね。
日本株は、米国市場の下落もですが、昨日は日経平均先物が乱高下していましたので、利益確定売りが結構でるかな？と思っていましたが、押し目買いの意欲強いですね。
日経平均株価は再び3万円回復となりましたが、終値10181.21円、前日比+265.07円、TOPIXも高値更新して2079.61ポイント、前日比＋16.23ポイント。新興市場もジャスダック、マザーズ共に上昇となりました。
日経平均株価の下げている理由となっていた【9983】ソフトバンクグループが欧州の通信大手ドイツテレコムの株式の4.5%を取得すると発表しましたが、財務改善が評価されて急騰していますね。
空売りも相当入っていますので、買戻し入っていますが、日経平均株価の寄与度が高い銘柄ですので、遂にソフトバンクグループがこの動きとなりましたので、日本株の期待値は上がりましたね。
ただ全体を通しては、まだ大型株中心で、小型株が追い付いていないという印象ですが、大型株への買い一巡して小型株に波及という流れとなると見ています。
半導体関連の非常に良い動きですね！【6920】レーザーテックもですが、【6890】フェローテックと揃って上場来高値を更新となりました。
予想通り…なんて言いたいところですが、基本的にチキンな投資家ですので、上がったところで利食いを細かく入れていますので、頭から尻尾まで取れているわけではありませんが、下の放置している玉は20％以上の利益がでています。
船株も上値が重たくなってきて、半導体関連は業績的に伸びしろが高いですので、まだまだ相場になると思っています。
昨日も噂されているとして記載した【2667】イメージワンが反発していますね。
ちょっと心配なところは知り合いの社長が、【2667】イメージワンの話をしていました。過去にこの社長の話している銘柄で、ワールドロジという銘柄があったのですが、言われて3日後くらいに上場廃止するという離れ業をやってのけました。
まあワールドロジと比べたら、原発の汚水処理で東電の公募という内容は比にもならないので、期待はできますが、こういった層にまで話がいくというのは、不安材料でしかないという印象です(苦笑)
後は河野大臣が、自民党総裁で有力候補ですので、河野太郎政策の期待から脱炭素、再生可能エネルギー強いですね！
本命の【9519】レノバ、【1407】ウエストHDもですが、【9517】イーレックス、小型では【6255】エヌピーシー、【5074】テスHDなども急伸。
SQ前の水曜日を無事通過して、先月の月末安アノマリーもですが、アノマリーを払拭している相場、下手に売りを入れず素直についていく動きが良さそうですね。
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現在の市場のテーマ
感染症対策関連銘柄
海運
鉄鋼
オンライン診療
中古車
半導体
脱炭素
再生可能エネルギー
太陽光
仮想通貨関連
アフターコロナ関連
明日の注目銘柄
・レーザーテック(6920)
本日は上昇となりました。強い上昇トレンドですね。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。5日線との乖離が大きくなってきましたので一旦押しそうと見ていましたが、強いですね。引き続き半導体関連は総じて強気目線です。
・フェローテック(6890)
本日は上昇。上場来高値更新。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。半導体関連の中では一押しと見ています。上下しながらも4000円は超えていくと予想。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。２日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などＩｏＴを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約３６０億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さ、チャートも伸びしろは高いと見ています。下落とはなりましたが5日線がサポートラインとなっていますね。1200円割れで撤退予定。
・日本郵船(9101)、商船三井(9104)
両銘柄とヨコヨコ。日本の海運大手、日本郵船(9101)、PER3.3倍、PBR2.17倍、配当利回りは7.12％。商船三井(9104)はPER3.2倍、PBR1.53倍、配当利回り6.12％と高配当の銘柄です。【9101】日本郵船、【9104】商船三井は、割安面、9月配当、バルチック海運指数が高い位置と上昇の条件を満たしていますが、一旦落ちそうな感じですので、利益確定をさせて押し目を狙うのが良さそうです。
・アルペン(3028)
本日は下落。好決算、増配を受けて株価は急伸していますが、信用売りも多く買戻しが入れば強い上昇トレンドに入る見込みも高いと言えます。高い位置でもみ合っていますが今の株価位置は鬼門のラインですが、25日線割り込んだら撤退が宜しいですかね。
・ティアンドエス(4055)
本日は変わらず。9月上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER74倍、PBR12.83倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。ちょっともたついていますがチャートは上昇トレンド入ってる動きですので安いところは拾っていきたいです。
・JMDC（4483）
本日は上昇。遠隔(オンライン)診療関連、PER151倍、PBR15.25倍、時価総額4397億円とマザーズ市場で寄与度がかなり高い銘柄です。上場来高値を更新を続けて青天井チャート、5日線に沿った動き。マザーズ市場ですが、今後プライム市場への条件も満たしています。これも上昇トレンドに入っている動きですね。6950円割れ撤退。
・NTTデータ(9613)
本日は下落！デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆7,391億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
・パイプド(3919)
本日は上昇。東証1部上場、時価総額196億円、PER21.64倍、PBR4.33倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開していますが、2400円近辺での攻防ですが、上抜けると見ています。5日線割れ撤退。
・タムラ製作所(6768)
本日は変わらず。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業、業績が今一つから売り目線で見ていましたが、環境と期待値からも買い目線に切り替えました。10日線を割り込むようなら一旦撤退。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は小幅下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向き。5日線に頭を押さえられていますので売り継続。