相場雑感と注目銘柄

9月1日相場雑感と明日の注目銘柄

本日の相場雑感

いよいよ9月相場がスタートとなりました。

昨晩の米国市場は、新型コロナウイルスのデルタ型の感染拡大や物価上昇から8月の米消費者信頼感指数が113.8と前月(125.1)から大きく低下、デルタ型の拡大と供給網の混乱の長期化が米景気の回復鈍化に繋がるとの懸念となりNYダウは35,360.73ドル、前日比-39.11ドル。

ナスダック総合指数は、リモート会議システムのズームや半導体関連も下落した事で15,259.24ポイント、前日比-6.65ポイントと3日ぶりに反落。

S&Pも11業種中エネルギーIT素材など7業種が下落となり4,522.68ポイント、前日比-6.11ポイントと下落と全市場下落となりました。8月雇用統計を今週末は控えていますので、利益確定売りがでるのは当然ではありますね。

日経平均株価は昨日上昇の反動、米国市場の下落から、もみ合いを予想する声は多かったですが、本日も強い上昇となっていますね。日経平均株価は終値28451.02円、前日比+361.48円。TOPIXは終値1980.79ポイント、前日比+20.09ポイント。新興市場はジャスダック、マザーズ共に上昇と全市場がプラスとなりました。

日経平均株価のチャートを見ますと、日足一目均衡表の雲上限、200日移動平均線上に位置と強い上昇トレンドに入る期待ができ、2月以降からの右肩下がりの上値抵抗線にトライする形となっています。

今日の上昇は、夏枯れ、月末安アノマリーを払拭した事での買戻しもありますが、菅義偉首相が9月中旬に衆院解散に踏み切るとの観測を受け、「解散・総選挙で株高になる」という見方もありますね。

ですが、衆議院解散に関しては菅総理は否定しています。

コロナが収束していないタイミングで解散に踏み切るわけにもいきませんが、今回の解散観測から衆院選が改めて意識されます。自民が選挙でプラスになるような経済対策が打ち出される期待はされている様です。

9月1日からデジタル庁がスタートとなりましたが、本命銘柄として記載の【9613】NTTデータは2000円を超えて、チャートはイケイケな形となっていますが、昨日記載のDX関連の【3919】パイプドHDもいい動きですね。

選挙関連銘柄では思惑だけで行って来いの動きが多い【3955】井村封筒、【7521】ムサシなどがありますが、短期的な上昇で終わる場面が多いですので、こういった銘柄よりも出遅れている素性の良い銘柄を買うのが宜しいかと思います。

これは絶対に買いたいけど買えない…という銘柄では、【8103】明和産業の増配凄いですね。利回り24%は長い事株やってますが、日本株だと見た記憶がない数字です。年間1株=116円です。本日のSTOP高の張り付き方見てても落ちてこないでしょうが、まあないでしょうけど利回り10%超えているところで拾えるなら絶対に拾いたい銘柄の一つです。

日経平均株価、TOPIX、ジャスダック、マザーズ揃って勢いを増してきましたが、押さば買いのスタンスで取り組んでいきます。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

海運

鉄鋼

オンライン診療

中古車

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・レーザーテック(6920)

本日は下落となりましたが、高値24,980円まで上昇して上場来高値更新しましたね。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。チャート的には上昇トレンドに入っていると見ています。一旦売りも出るかもしれませんが強気目線です。

・MRT(6034)

本日は下落!連日の急騰はお見事でした。時価総額134億円と小型、マザーズ市場の強い上昇に沿う動き時価総額が小さい事からも上下の幅はありますが、青天井チャート、強い上昇トレンドに入っていると見ていますので素直についていく感じがいいですね。10日線で撤退ですかね。

・日本郵船(9101)、商船三井(9104)

両銘柄とも下落。日本の海運大手、日本郵船(9101)、PER2.9倍、PBR1.92倍、配当利回りは8.05%。商船三井(9104)はPER3倍、PBR1.43倍、配当利回り6.52%と高配当の銘柄です。オールドエコノミーの流れもですが、【9101】日本郵船、【9104】商船三井は、割安面、9月配当、バルチック海運指数が高い位置と上昇の条件を満たしていますし、とにかく下げても買われる動き。証券会社も目標株価を大幅に引き上げていますので買い意欲も旺盛です。これもまだまだ相場となっていく可能性が高いですね。

・アルペン(3028)

本日は上昇。好決算、増配を受けて株価は急伸していますが、信用売りも多く買戻しが入れば強い上昇トレンドに入る見込みも高いと言えます。高い位置でもみ合っていますが今の株価位置は鬼門のラインですね。25日線割り込んだら撤退が宜しいですかね。

・ティアンドエス(4055)

本日は小幅下落。9月上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER75倍、PBR12.97倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。チャートは上昇トレンド入ってる動きですので安いところは拾っていきたいです。

・JMDC(4483)

本日も上昇。遠隔診療関連、PER148倍、PBR15.23倍、時価総額4307億円とマザーズ市場で寄与度がかなり高い銘柄です。上場来高値を更新を続けて青天井チャートで5日線に沿った動き。マザーズ市場ですが、今後プライム市場への条件も満たしています。これも上昇トレンドに入っている動きですね。6950円割れ撤退。

・NTTデータ(9613)

本日は遂に2000円突破!デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆7,391億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

・パイプド(3919)

きましたね!年初来高値更新!東証1部上場、時価総額206億円、PER21.9倍、PBR4.11倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開していますが、業績も抜群。高値更新からも期待できそうです。5日線割れ撤退。

・シェアリングテクノロジー(3683)

東証マザーズ上場、時価総額48.2億円。家庭の生活トラブル回りのサービス「SHARING PLACE」運営する企業です。相場環境悪化から急落して反発の動き。5日線に沿った動きを見せていますが、材料の話もでていますね。材料などの詳細はLINE会員様にのみ配信いたしますのでLINE登録頂けたらと思います。

明日の空売り注目銘柄

・タムラ製作所(6768)

本日は上昇。LINE会員限定で「増し担保解除で一吹きあっても信用買い残が多いと帰って戻り売りの急所となりますのでその点は頭に入れましょう」と配信してから25日線を割り込み売りが加速しています。業績微妙で、まだ高い位置と言えますので売り継続です。今日の上昇相場でも上値が重たく、チャートはまだ弱いと思いますが、全体相場が反発してきていますので空売りは分が悪いですかね。

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