相場雑感と注目銘柄

8月23日相場雑感と明日の注目銘柄

本日の相場雑感

今週も宜しくお願い致します。

先週末の米国市場は、先週末の相場観でも記載した通りですが、ハイテク株を中心に買われ、下げが目立っていた消費関連株や景気敏感株の一部にも押し目買いが入りNYダウ、S&P、ナスダック総合指数と主要3指数は揃って上昇。

来週の相場展望、注目銘柄 オンライン診療関連【6034】MRT

感染者の余波が広がる不安定な日本株ですが、週明けの本日は「久々に…」という感じですが、強い買いが入り上昇となっていますね。

米国市場の上昇を素直に好感したというのもありますが、連日の下げから押し目買いが入った動きですが、日経平均株価は一時500円を超える上げ幅は本当久しぶりですね。

日経平均株価の終値2万7494.24円、前週比+480.94円、TOPIXも1915.14、前週比+34.46。新興市場もジャスダックは3,869.76、前週比+28.32、マザーズは1,064.49、前週比+29.68と全市場上昇。

幅広い銘柄が買われていましたが、米系大手証券会社が【9104】商船三井をレーティングを強気に据え置き、目標株価を9100円から11300円と大幅に引き上げており、これが好感され【9101】日本郵船、【9107】川崎汽船と大手海運株が揃って上昇。

日経平均株価は27,000円台前半が下値メドとして意識されていましたが、27,000円では25日、75日、200日移動平均線の乖離率の合計が-11.31%となっていましたので、テクニカル面でも売られすぎではありましたからね。

周りの投資家の意見を聞いてても、「菅総理も地盤の横浜で支援した候補者の敗北も政権の求心力低下が重しになる」、「支持率が低迷する中、衆院選で与党が敗北するリスクもある」、「そもそも感染者拡大して経済鈍化となっている。」と悲観的な声も多く、戻り売りを狙いたいという投資家が多いですね。

市場はテーパリング懸念やトヨタショック、感染者拡大で売り込まれましたが複合的な悪材料が重なったという動きもあり、やはりお盆の閑散相場を狙い打った外資の売りというのが大きな原因と言えます。

外国人投資家や機関が買い戻しているのも今日の上昇の要因ですので、底入れした可能性も見えている。というのが個人的な印象です。

お盆明けからは買っていくと先日記載した通りですが、とりあえずパラパラと買っていますが、9月のデジタル庁の【9612】NTTデータはチャート的にも伸びしろは高いと見ています。

感染者拡大からオンライン診療関連の【6034】MRTを記載しましたが、本日も一段高して7%を超える上昇となり2000円を突破。強い上昇トレンドに入った動きと言えますね。

米国市場も的緩和縮小(テーパリング)が市場で意識されているわけですが、27日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長の発言があります。

「緩和縮小に対して否定的なハト派発言」を繰り返していますが、ちょっとでも縮小の見方があれば米国市場は売り材料になりやすい状況ですので今週も米国市場の動向には注意深くですね。

とにかく日本株には行って来いにならないでほしいという感じですが、新興市場は底入れした動きを見せていますので、逆指値は浅めですが基本的に買い目線でいきます。

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現在の市場のテーマ

感染症対策関連銘柄

海運

鉄鋼

オンライン診療

中古車

半導体

脱炭素

再生可能エネルギー

太陽光

仮想通貨関連

アフターコロナ関連

明日の注目銘柄

・MRT(6034)

時価総額114億円と小型、そしてマザーズ市場も底を打った動きがあり妙味あると言えます。時価総額からも上下の幅はありますが、チャートを見ると5日線がサポートラインとなって上昇していますが、相場の上昇もあり本日は2000円を突破。オンライン診療はテーマとして今注目度は高いですが、上昇トレンドに入っている動きからも引き続き注目です。5日線割れ撤退。

・日本郵船(9101)

船株の最大手、PER2.46倍、PBR1.97倍、配当利回りは今の高い位置でも9.6%と驚異的な配当の銘柄です。先週は海運株に利益確定売りが出ている中で、トヨタショックも重なり大幅下落となりましたが、相場が上昇すればしっかりと反発しますね。

・アルペン(3028)

本日はほぼ変わらず。好決算、増配を受けて株価は急伸していますが、信用売りも多く買戻しが入れば強い上昇トレンドに入る見込みも高いと言えます。高い位置でもみ合っていますが、上放れで追随買い、下放れで売りという感じですね。今の株価位置は鬼門のラインですね。3500円で撤退が宜しいかと思います。

・ティアンドエス(4055)

本日はほぼ変わらず。9月上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER69.62倍、PBR12.07倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。4000円は底堅いので押し目は狙っていきます。

・IDOM(7599)

中古車大手ガリバーを運営、PER13.8倍、PBR2.23倍、時価総額1,043億円。中古車需要拡大から買い目線。貸借倍率0.85倍と空売りもかなり入っています。中古車需要の思惑からチャートは25日線で反発して上を目指す動きとなっています。

・JMDC(4483)

遠隔診療関連、PER136倍、PBR14.02倍、時価総額3,964億円とマザーズ市場で寄与度がかなり高い銘柄です。本日も強い上昇となり上場来高値を更新しました。現在はマザーズ市場ですが、今後プライム市場への条件も満たしています。5日線割れ撤退。

明日の空売り注目銘柄

・タムラ製作所(6768)

本日は反発。LINE会員限定で「増し担保解除で一吹きあっても信用買い残が多いと帰って戻り売りの急所となりますのでその点は頭に入れましょう」と配信してから25日線を割り込み売りが加速しています。業績微妙で、まだ高い位置と言えますので売り継続です。撤退は75日線を終値で上抜けたらという感じです。

・トヨタ関連銘柄

自動車関連は本日は反発、売られすぎからデンソー(6902)、愛三工業(7283)、IJTT(7315)などトヨタ関連の企業は幅広く買い戻されましたね。とりあえず全部5日線撤退で取り組む感じでいいと思っています。

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