こんにちは、億トレサラリーマンです。
1月末に埼玉県で起こった大規模道路陥没事故をきっかけに、日本全国で下水道管やその他設備、地質調査などが急がれています。国土交通省では、長期的な視点で下水道施設全体の今後の老朽化の進展状況を考慮し、優先順位付けを行ったうえで、施設の点検や調査、修繕などを行うストックマネジメントを推進しています。
2022年度末における全国の水道管渠（かんきょ）の総延長は約49万キロメートルで、そのうち標準耐用年数50年を経過した管渠の延長は約3万キロメートル。これが、10年後には9万キロメートル、20年後には20万キロメートルと急速に増加するとの見通しになっており、下水道関連企業には長期的な需要増加が見込まれると思われます。
下水道インフラの老朽化が進む中で、政府や自治体は対策の強化を迫られています。特に、耐用年数を超えた管渠の増加に伴い、修繕・更新のための予算確保や工事の効率化が重要な課題となっています。これにより、下水道工事を手がける建設会社や、管渠の点検・調査を行う企業、さらには特殊な材料や技術を提供するメーカーなど、幅広い業種にビジネスチャンスが生まれています。
こうした背景から、下水道関連企業の業績拡大が期待されており、市場参加者の関心が継続的に高まっていくでしょう。今回の記事では、億トレが注目する下水道関連の厳選本命株3選をご紹介します。
※2025年3月4日のデータを参照しています
下水道関連の厳選本命株①
日本ヒューム(5262)
東証プライム｜PER16.8倍｜PBR1.03倍｜利回り2.02％｜時価総額553億円
億トレ注目の下水道関連銘柄一覧まとめでも本命株としてご紹介した銘柄です。
下水道用のヒューム管の最大手企業です。同社が手掛けるヒューム管は、遠心成型技術を用いたコンクリート管で、主に下水道や排水システムに使用されています。ヒューム管の特徴として、高い耐久性、耐荷重性、施工の容易さが挙げられます。特に1種管は深い埋設が可能で、高い荷重に耐えられるため都市部の下水道に適しており、2種管は比較的浅い埋設向けで、住宅地などでの使用に適しています。
また、ヒューム管は鉄筋を含まないため、軽量で取り扱いやすく、コストパフォーマンスにも優れています。さらに、長期間使用できる耐久性を持ち、再利用も可能であるため、環境負荷の低減にも貢献します。適切な埋設方法を選択することで、安全性と長期的な機能維持が可能になります。
下水道工事の際には同社のヒューム管が多く利用される可能性が高く、業績への影響は非常に大きなインパクトがあるでしょう。
下水道関連の厳選本命株②
NJS(2325)
東証プライム｜PER21.3倍｜PBR1.72倍｜利回り2.12％｜時価総額473億円
億トレ注目の下水道関連銘柄一覧まとめでも本命株としてご紹介した銘柄です。
上下水道に関するコンサルタント業務を主体としている企業なので、下水道工事の案件増加に伴って恩恵を大きく受ける銘柄だと思います。
直近では、ACSL(6232)と共同開発した下水道管の点検作業のための閉鎖環境点検ドローン「Air Slider Fi4」を用いた下水道点検を行なったと発表したという材料を受けて両銘柄とも堅調な値動きを見せています。このドローンは、管路などの閉鎖環境を安定して飛行することができ、防塵・防水性を備え、専用アプリを搭載したスマートコントローラーで管内をリアルタイムに確認しながら劣化による不具合を撮影することができるそうです。
前回高値の4,495円（2024年7月16日）を終値ベースでブレイクして、上値の軽い展開が予想されます。
下水道関連の厳選本命株③
大盛工業(1844)
東証スタンダード｜PER14.5倍｜PBR0.89倍｜利回り3.82％｜時価総額48.9億円
億トレ注目の下水道関連銘柄一覧まとめでも本命株としてご紹介した銘柄です。
東京都の下水道工事をメイン事業としている同社は、まさに下水道関連銘柄の本命と言って良いでしょう。下水道工事や地中工事を主力事業としている同社は下水道工事の受注増加を機に大きく業績を伸ばす可能性が高いと思います。すでに、出来高を伴って動意付く場面が見られますが、大きな相場を形成する可能性も十分にある銘柄。
当面は前回高値の307円（2024年7月9日）を試す展開となりそうです。それをうわ抜けてからはさらに株価変貌への期待は高まるでしょう。
以上が、億トレが注目する下水道関連の厳選本命株【3選】でした。
インフラ事業ってどうしても地味なイメージがあってなかなか投資先として選ばないっていう方もたくさんいらっしゃると思うんですが、今後10年20年と修繕や改善の案件が急拡大することが確定しているということを考えると、短期・中期・長期的な目線でかなり強いテーマだと思っています。億トレ個人的にかなりおすすめのテーマ株です！
派手な値動きというよりもじっくりじっくり上げていくイメージが想像しやすいですよね。是非ともポートフォリオに加えておきたいテーマ株ですので、ご自身で気になる銘柄があれば投資してみてはいかがでしょうか。
あくまでも億トレの個人的な見解ですので、投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってくださいね。
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