相場雑感と注目銘柄

マイクロソフトショックで日経平均株価は大幅安!円安進行に植田総裁がけん制!!日本株はどうなるのか?

11月相場も宜しくお願い致します。昨晩の米国市場ですが米大統領選挙前、売りが入りやすいところでマイクロソフトの決算が悪かったことから、米国発信の株安となりましたね。

まず株安の要因となったマイクロソフトの決算を改めて見ますと、今回公表した10~12月期の売上高見通しが市場予想に届かずという内容。同社はAI関連の巨額投資を行っており、一段の収益の伸びが期待されていましたが、これがダメだったということから失望売りとなりました。これを受けてメタプラットフォームズ、英半導体設計のアーム・ホールディングスも大幅安となりました。

ハイテク株全般に売りが広がり、引け後に決算を控えるアマゾンやアップルにも売りが波及する格好となりました。NYダウは終値41,763.46ドル、前日比-378.08ドル、ナスダック総合指数は終値18,095.15ポイント、前日比-512.78ポイ

筆者は米国株をこう見る。

ントとなりました。

ハイテク株がボッコボコに売られる事態は当然マイクロソフトの決算が原因ではありますが、ただ米大統領選挙が控えていますので、その前に一旦保有を整理するという動きになるのは至極当然です。今まで米国市場は異様な強さですし、選挙前の買いもあって今まで上がっていたというのもありますからね。

引け後にアップルの決算はありましたが、第4・四半期(9月28日まで)決算を見ますと、売上高と一時的費用を除く利益が市場予想を上回っており、9月に発売されたAI(人工知能)対応新型IPHONE16の好調な販売が追い風となっています。

ですが、今後の見通しが弱気だったことのが今日の米国市場にどういった影響を与えるのか…、少し不安要素が高いと言えます。

まあ殆どの投資家はこういったリスクの高いタイミングは様子見しますし、イスラエルの情報当局が、イランはおそらく米大統領選前となる今後数日以内にも、イラク領からイスラエルを攻撃する準備を進めていると示唆したと報道していますのでさらなら一段安という懸念がありますからね。とにかく大統領選挙やアップルなどの株価動向に注視しながら取り組むのが宜しいかと思います。

日経平均株価はマイクロソフトショックで1000円を超える大幅安!

月替わりとなった日本株ですが、マイクロソフトショックからハイテク株、半導体株に売りが波及、イランがイラク側から対イスラエルの大規模報復攻撃を準備しているなど地政学リスクの高まり、米雇用統計、そして3連休を控えていることからポジション調整の売りが入り、その後も売りが売りを呼ぶ展開となりました。

日経平均は後場に連休前の手仕舞い売りも入り節目の3万8000円を下回り、下げ幅は1100円を超える場面もありました。米アームを傘下企業に持つソフトバンクグループ(9984)が-5.62%、半導体株の主力、東京エレクトロン(8035)がー3.91%、レーザーテック(6920)は決算が市場予想に届かなかったことから投げ売り続出して-16%を超える下落と国内のハイテク主力だけで日経平均株価を500円以上押し下げる事態となりました。

業績への期待が大きかった銘柄が急落する例が相次いでおりますが、まさにレーザーテックはその象徴となったと言えますね。

日経平均株価は終値38,053.67円、前日比-1,027.58円、TOPIXは終値2,644.26ポイント、前日比-51.25ポイントとなりました。新興市場は東証スタンダードは値上がり銘柄数463、値下がり銘柄数943と、値下がりが優勢。東証グロース市場は値上がり銘柄数125、値下がり銘柄数433と、値下がりが優勢でした。

日本株に対して筆者はこう見る。

正直、米ハイテク株が大きく崩れ、主要な半導体関連銘柄で構成するSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も前日比4.01%でしたし、3連休を控えているタイミングでこれだけリスク要因が重なれば、そりゃ今日は売り込まれるとは思っていましたが、一時1100円も下がるとは…

本当米国に左右されるというのはありますが、今まで株価上昇の要因となっていた円安に対して、植田日銀総裁は円安牽制に動いています。

億トレ予想!円安進行に植田総裁がけん制!!追加利上げはいつ来るのか!

10月31日の金融政策決定会合では、政策判断自体は現状維持でしたが、昼過ぎに発表された公表資料では、9 月会合のコピーと見まがうほど修正が少なかった。

植田総裁の記者会見では8月以降に使用してきた「時間的余裕がある」という表現を使っておりませんので、日銀が想定よりも早く利上げに動くとの思惑が広がっています。

日銀も追加利上げに動くと株価暴落の引き金となるのは分かっていますので、慎重になるのは当然ですが、次回の会合で、今のまま円安が続くならば12月か25年1月に追加利上げに動いていく可能性が高いです。過去に黒田総裁も12月に動いていますので、やはり年末は鬼門となる可能性は高いと言えます。

日本株の動きを億トレが予想!日経平均株価は36000円台まで下げれば大きなリバウンドを狙うチャンス!

日経平均株価の億トレの予想ですが、本日引け値の38000円は心理的な節目と言えますが、ここを割り込みますと一気に37000円近辺まで売られる可能性があります。ですが、そこをさらに下回りますと売られすぎな水準に差し掛かりますので36000円台はかなり買い場となると予想しています。

勿論大統領選挙を無事に通過となれば、年末高というのも見込めると思いますが、今の相場環境は売られやすいという懸念のある相場ですので無理をせず、余裕を持ったポジションで挑むのが宜しいかと思います。

億トレ注目銘柄 フジクラ(5803)

フジクラは東証プライム上場、電線御三家(住友電工、古川電工、フジクラ)の一角、主として送電線や車の中で電気のやり取りをするケーブルを作っておりエネルギー・情報通信といったインフラ関連事業、電子部品を中心としたエレクトロニクス事業、自動車用ハーネスを中心とした自動車電装事業など4つの事業分野で24の国と地域にグローバルに事業を展開する企業です。

フジクラは業績抜群!フレキシブルプリント基板(FPC)で世界有数の企業!

直近の決算を見ますと、8日大引け後には上方修正しており、通期の売上高は、従来予想から400億円増額の8700億円と前期比8.8%増、営業利益は同190億円増額の890億円、28%以上にそれぞれ引き上げられ営業利益は2期ぶりの最高益更新となっております。

業績の好調な背景には、生成AI(人工知能)需要拡大を背景とした伸長などが第2四半期(2024年7〜9月)も継続すると見込まれることが寄与するとしています。

フジクラの目標株価を10/8にゴールドマンサックスが目標株価を5100円から7000円引き上げ!

アメリカの景気や為替動向をにらみ下期(2024年10月〜2025年3月)の予想数値は据え置き、上半期のみを反映した上方修正となっていますが、ゴールドマンサックスは同社の目標株価は大幅に引き上げております。

理由はデータセンター、生成AI向けの光コネクタや光ファイバケーブルが今後、業績のドライバーになる見られているとしています。第2四半期以降に再度業績予想の引き上げ可能性があるとしています。巨額の設備投資が必要となるわけではなく、自己資本比率の改善が継続すれば、追加的な株主還元が実施される可能性も見込めることもありますので、配当面の期待もありますので上昇余地は高いと見ています。

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