雇用統計を通過しましたが、5月の雇用統計は、非農業部門就業者数は前月比27万2,000人増と、前月実績と市場予想を大幅に上回り、労働市場の堅調さが示されました。
平均時給も伸びが加速していますので利下げ期待が後退。米長期金利は4.4%台前半に上昇(前日終値は4.29%)し、金利と比べた株式の相対的な割高感が意識される内容となりました。
というか米国経済は本当強いですが、今週はCPI(消費者物価指数)公表、FOMC(連邦公開市場委員会)待ちとなります。また大きく動く指標が続きますので油断はするべきではないですね。
特にCPIは半導体株などハイテク株に大きな影響を与える指標です。その米半導体エヌビディアの時価総額がアップルを抜いて世界2位となりましたが、生成AIの需要もですが、とにかく人気化しています。
エヌビディアだけで億り人になった投資家がかなりいるようですが、今年だけでも生成AI半導体に対する需要を背景に、同社株は年初から143%と上昇となっていますが、遂に市場3社目の3兆ドルの大台となりました。
米国の凄さを改めて感じますが、マイクロソフト、エヌビディア、アップルの3社を合わせた時価総額は、今や中国の株式市場よりも大きく、エヌビディアだけで日本の企業の時価総額の半分を占める…
まさに半導体の巨頭と言えますが、2024年6月10日(月)を権利落ち日として株式分割を実施しますので、新たな投資家も巻き込んでまだまだ上がりそうですね。
日本株はレンジ内での推移が続いて、どちらにいくのか分からない状態ですが、来週は日銀金融政策決定会合もありますし、そろそろ方向感が定まりそうな気もしています。
個人的には前にブログでも記載した通りグロース市場が、復活とは思っているのですが…今日は米雇用統計もあります。米国市場の動きに注目ですね。
億トレ注目の半導体関連銘柄 レーザーテック(6920)
レーザーテックは東証プライム上場、PER68.8倍、PBR25.36倍、利回り0.51%、時価総額3兆5,263億円、神奈川県横浜市に本社を置き、半導体関連装置、FPD関連装置などを開発・製造・販売する企業です。
投資家ならばレーザーテックは半導体を代表する企業ですので知っている方も多いかと思いますが、半導体株の大型の中でも一番値動きが荒いとも言われる銘柄です。
四季報にもありますが、半導体のマスク欠陥検査装置とレーザー顕微鏡が柱。マスクブランクス検査装置はシェア100%。新規事業としてパワー半導体やCMOSイメージセンサなどに特化した半導体ウエハ検査関連を育成。ファブレス形式で開発主体の技術集団を擁し、新製品開発能力に強み。韓国と台湾現法などアジアや北米を中心に海外比率約9割。微細化に必要な極紫外線(EUV)露光用検査装置が市場を独占し、業績も抜群まさに国内半導体の最高峰と言える企業です。
そんな同社は年明けから株価は強い上昇を5月23日には45500円まで上昇、その後、半導体株など全体が売られたこともあり同社株も下落、日経平均株価上昇に寄与していた半導体が崩れていたのもありますが、悪名高い空売りファンド スコーピオン・キャピタルのレポートで「不正取引がある」と記載があり投げが投げを呼ぶ、まさに売り一色となりました。
レーザーテックは雪崩の様な急落を見せ、6月6日には33300円まで下落となりましたが、明らかにこれはやりすぎです。
下げの要因はスコーピオン・キャピタルのレポートはありますが、信用買い残も増えていましたので、まさに様々な要因が重なったと言えます。
すでにレーザーテックは「不正はないと空売り投資家レポートに対する補足説明公表」しています。
本当に不正がないのか?という部分はありますが、何もないならここまで売り込まれた以上は買戻しも強烈かと思いますので、大きなリバウンドが取れる可能性がある銘柄として億トレ注目銘柄として記載致します。
※投資は自己判断でお願い致します。