今、ペロブスカイト型太陽電池が注目のテーマとなっているのをご存じでしょうか?日経新聞でも次世代エネルギーとして位置づけする記事がでていましたが、日本発の最先端技術ですので今後化ける要素が高いと言えますのでペロブスカイト型太陽電池関連株と本命銘柄を記載致します。
ペロブスカイト型太陽電池とは?
ペロブスカイト型太陽電池は、ペロブスカイトという結晶の構造を持つ物質を用いて作られる太陽電池ですが、桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が発明した日本発の技術です。
この新しい太陽電池は、従来の単結晶型シリコンや多結晶シリコンとは異なるペロブスカイト半導体を使用しています。
従来の太陽光パネルに比べ、重さは100分の1。軽く、薄く、柔軟性があり、塗布も可能で、さらには少ない光量でも発電できるという特性を持ち、日本政府は、国を挙げてペロブスカイト太陽電池の実用化に取り組むことを表明しています。
ペロブスカイト型太陽電池を次期エネルギー基本計画に織り込まれると日本経済新聞が記載!
ペロブスカイト型太陽電池は、耐久性は劣るが曲げられるほど軽いことが特徴で、ビルの各階床下のガラス外壁内側に、例えば10年毎に置き換えて使うことが想定されている様です。
東京電力HD(9501)によると、2028年竣工予定の東京内幸町の再開発でのサウスタワーが、世界初のペロブスカイト太陽電池によるメガソーラー発電機能を実装した高層ビルとなる予定となっています。
ビル外壁ガラス内側での設置を考えると、太陽高度が上がりにくい緯度の高い地域でも有効だ。
高緯度地域の多くは降雪地でもあるが、垂直ガラス面の内側なら積雪によるデメリットが少ない。
そもそも、ペロブスカイト型は弱い光でも発電が可能だ。北海道・東北の都市部や、その先には欧州等での展開も期待できると言えます。
政府のエネルギー基本計画ではデータセンターによる電力需要増加が前提となります。データセンターは冷却コストを節約できる北海道が適地といわれております。
北海道は欧州同様に偏西風の影響があり風力発電の適地でもあり(画像は石狩湾の洋上・陸上発電)、既にここからの数年で原発一基分程度の風力発電の増設計画がある。ここにペロブスカイト型太陽電池が加わるのは、北海道のデータセンター支援の面もあると言えるでしょう。
ペロブスカイト型太陽電池の関連銘柄 一覧
ペロブスカイト型太陽電池関連では下記がテーマとして該当する銘柄と言えます。
カネカ(4118)
積水化学(4204)
パナソニック(6752)
アイシン(7259)
三菱マテリアル(5711)
ガイシ(5333)
日揮HD(1963)
トヨタ(7203)
三井不動産(8801)
出光興産(5019)
ニコン(7731)
ホシデン(6804)
MORESCO(5018)
マクニカHD(3132)
ENEOS(5020)
板硝子(5202)
伊勢化学(4107)
億トレが本命視するペロブスカイト型太陽電池関連銘柄はマクニカHD(3132)
マクニカHDは、東証プライム上場。PER9.7倍 PBR1.67倍、利回り3.09%
半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界23か国/地域81拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けてる独立系半導体商社で国内大手企業です。
マクニカHDがペロブスカイト型太陽電池関連の本命と言える理由は?
自治体初となる次世代太陽電池の大本命「ペロブスカイト太陽電池」を使った、空気質モニタリングソリューションの実証事業で東京都と連携しており、昨年、京都大学発スタートアップの株式会社エネコートテクノロジーズの「ペロブスカイト太陽電池」を採用した「空気質センサー」を開発、実証実験を続けており、同社は東京都、エネコート社と三者で、自治体として初、また実オフィス環境下においても初となる実証事業を開始しております。
ここで使用する「空気質センサー」とは、空気の品質を常時チェックし、モニターするマクニカのソリューションの一つです。
CO2、PM(ほこり、ちり)、有害物質、および湿度・温度の数値から、快適に過ごせる空気質空間かを可視化する「AiryQonnect(エアリーコネクト)」)。
今回「ペロブスカイト太陽電池」を組み込むことで、独立電源を確保し、設置場所の自由度やバッテリー交換不要といった面で、環境負荷の少ない空気質の観測が可能になることが期待されています。
今後は、東京都庁の執務室内を、空気質モニタリング(CO2、温湿度、照度)の実証の場として活用させていただき、「ペロブスカイト太陽電池」搭載のIoTセンサー端末の量産化に向けて、検討・検証を進めており、持続可能なエネルギー源となる「ペロブスカイト太陽電池」の実用化に向けて始動しています。
直近の業績面は、24年3月期の連結経常利益は前の期比9.0%増の619億円、25年3月期は前期比2.4%減の605億円に減る見通しとなっています。
ですが同時に、前期の年間配当を190円→200円(前の期は140円)に増額し、今期は140円とし、9月30日割当の株式分割を考慮した実質配当は5.0%増配とする方針としていますので高配当銘柄と言えます。
さらに面白いところとしては、米画像処理半導体大手のエヌビディアとは代理店契約を締結する国内でも数少ないエヌビディア関連銘柄ですので、投資家人気も高まりやすい魅力的な銘柄ですので億トレのペロブスカイト太陽電池の本命として記載致します。
一応、次点ではホシデン(6804)もペロブスカイト太陽電池関連の研究を生かす狙いで設立され、2021年よりペロブスカイト太陽電池事業への参入を表明していますので、本命候補でしたが、また機会がありましたら記載致します。
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