週明け相場の展望、相場雑感
昨晩の米国市場はインドで確認された変異ウイルスのデルタ株の感染が急速に拡大していることが懸念されて幅広い銘柄に売りが殺到して連騰を続けていたNYダウも3日ぶりに反落。ナスダック総合指数はアマゾンの下落、昨日に続き半導体関連銘柄に売りがでて4日続落となりました。
7月の米消費者態度指数（ミシガン大学調べ）速報値が80.8と市場予想（86.3）を大きく下回ったことも売り材料になったと言えますが、カリフォルニア州では、ワクチン接種の有無に関係なく屋内でのマスク着用を17日から再度義務付けると発表した事で、外出自粛での景気減速の不安が起こった様ですね。
米国はサマーバケーション前ですので利益確定売りがでたという感じもあるでしょうが、堅調だった米国市場が崩れた事で日経平均先物もナイトタイムで売られていますので週明けは寄付きから日本株全体は売られる可能性は高いと言えます。
今の相場の基本スタイルですが、〝動きの良い銘柄のみに絞っての投資、ダメならすぐ損切りする〟という感じが良さそうですね。特に最近暴騰を続けているIPO銘柄などは4連休前ですので梯子が外され急落下の可能性が高いと見ています。
怖い銘柄としては【4068】ベイシスは終値10840円と1万円を超えましたので値幅制限が3000円となります。STOP高なら13840円、STOP安なら7840円と恐ろしい値幅となっています。
過熱感はありそろそろ増し担になりそうな感じあります。今の相場買うものがないからイケイケの銘柄に突っ込むという投資家が多いですのでどうなるかはわかりませんが、上場してからほぼノンストップで駆け上がっていっただけに、月曜、火曜のどちらかで一旦天井付ける可能性は高いかな？と見ています。
週明けの注目銘柄
週明けからの動きに期待している銘柄を記載します。
・プロルート丸光（8256）
東証JQ上場、時価総額104億円、PER103倍、PBR10.79倍、総合衣料卸売事業（全国の衣料品店、専門店、チェーンストア、ECショップなどの登録店に対し、 プロルート丸光実店舗（大阪・福岡）、及びオンラインストア、アプリ、SNSなどのツールを利用し、アパレル、雑貨、インテリア用品等を販売するBtoB事業）を主力に、ビューティー事業、ヘルスケア事業を展開しています。
6月25日に新型コロナ対策製品取り扱うマイクロブラッドサイエンスを子会社化と発表した事で投資家の注目を集めましたが、7月5日にはマイクロブラッドサイエンス製「新型コロナウイルスＩｇＧ抗体検出キット」をＭＲＴを通じて先行販売を発表。この新型コロナウイルス抗体検出キットは、尿検査により抗体確認ができるという手軽さから、ワクチン接種が進んでいますので素直に好感されて株価は急伸。
7月9日には新型コロナウイルス治療薬の元となるモノクローナル抗体産生細胞株について、マイクロブラッドサイエンスにおける提供データ評価の完了について公表と材料を連発して高騰した事で、7月12日に日々公表銘柄（JPX）に指定となりました。
日々公表銘柄は信用取引における空売りや信用買いなどによって、大きな損失が発生する可能性があると判断された事で出される注意喚起ですが、新型コロナウイルスワクチン接種も進んでいる中での「抗体検査キット」はまだ注目されていく材料とみています。
チャートは高値抜けてと強い動きとなっていますのでもう一段高あると見ています。
株式投資はリスクが伴いますので、投資は自己判断でお願い致します