昨晩の米国市場は、6月1日にも米政府の資金繰りが行き詰まるなど米債務上限問題への懸念から寄付きから売り優勢のスタートとなりました。ダウ構成銘柄のナイキが-4%と大幅下落、NYダウは一時-200ドルの下げを見せました。
今週発表されるFOMC議事要旨、PCE物価指数などを控えていることもあり、積極的に上値追いの姿勢とはなりませんでしたが、安いところは拾われる動きとなりNYダウは終値33,286.58ドル、先週末比-140.05ドル、ナスダック総合指数は主力ハイテク株が買われ終値12,720.78ポイント、先週末比+62.88ポイントとなりました。
米国市場の動きを筆者はこう見る!
米債務上限問題で、マッカーシー下院議長とバイデン米大統領と直接会談を行いましたが、合意至っていない状況ですが、21日の記者会見で1兆ドル以上の支出削減を提案したにもかかわらず、共和党が受け入れようとしていないと述べたのに対し、共和党側は低所得者向けの医療保険制度や食料支援の条件を厳格にすべきだと提案とどちらも譲らない状況です。
ですがデフォルトになる方が世界経済への悪影響となりますので、問題ないとは思いますが、期限ギリギリまで長引きそうですね。
日経平均株価は9営業日ぶりに下落!トヨタに巨額の売り注文!
本日も取引開始から幅広い銘柄へ買いが先行、日経平均は+159円の31,245円と9営業日続伸スタートとなりました。
為替市場で138円台後半に進行した円安を下支えに円安恩恵に期待ができる自動車株や輸出半導体株が買われ、下落していた銀行株にも買い戻しが入り、日経平均株価は上げ幅を300円近くに拡げ一時31,352円まで買い進まれる場面もありましたが、直近で日経平均株価は9営業日続伸となっていましたので利益確定売りが入り9営業日ぶりに反落となりました。
日経平均株価は終値30,957.77円、前日比-129.05円、TOPIXは終値2,161.49ポイント、前日比-14.41ポイント。新興市場は前場はしっかりの展開でしたが、後場に入り売りが入る展開、スタンダード市場は、値上がり359銘柄、値下がり930銘柄、東証グロース市場は、値上がり164銘柄、値下がり331銘柄と共に値下がり優勢となりました。
日本株の動きを筆者はこう見る!
岸田総理が半導体をサプライチェーンとして重要視している事から半導体株が強い上昇となっていましたが、本日は同日昼に経済産業省が、「半導体製造装置の輸出規制強化を7月23日に施行すると発表」しました。これが嫌気となり半導体の値がさ株東京エレクトロンが下落、その他の半導体株も売られました。
短期間で株式相場が上昇して過熱感がでていましたので、目先の利益確定売りが入る動きとなり全体的に落ちましたが、ちょっと嫌な落ち方を見せたのは、トヨタ(7203)です。
時価総額30兆円の世界のトヨタが引けに-4.77%の下落ですからね~。流石にこの急落は海外勢の利益確定売りが入った感じあります。
場中に暴落だとか色々と騒いでいる人がいましたが、急騰しすぎていましたし、日経平均株価は毎日200円を超える上昇と異常な動きになっていましたので、そりゃ下げますよ。
騰落レシオは122.71と改善されていますが、空売り比率39.9と高水準ですからね。もう少し押しそうかなといった印象ですし、これだけ短期的に上昇しますと下げも早いと言えますので、無理せずいくべきかと思います。
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今日の億トレ注目銘柄ですが、半導体製造やEVと言ったテーマで有望な小型株アーレスティが株価2倍超えの期待も持てると見て記載します。
億トレサラリーマンの注目銘柄 日本製紙(3863)
日本製紙は東証プライム上場、PER9.8倍、PBR0.37倍、時価総額1480億円
国内初の洋紙メーカーとして1873年に設立された旧・王子製紙の戦後分割3社のうち十條製紙を継承、山陽国策パルプ、大昭和製紙を統合。板紙は3位、洋紙は国内首位。特種東海製紙と段ボール原紙事業を統合。家庭紙は「クリネックス」「スコッティ」などの商標で製品を展開するパルプ・紙で国内2位の企業です。
同社のテーマですが「ブラジル関連」 「バイオマスプラスチック」 「中国関連」 「緑化関連」 「アフリカ関連」 「メガソーラー」 「復興関連」 「オーストラリア関連」 「バイオマス発電」 「光触媒」 「蓄電池」 「リチウムイオン電池部材・部品」 「インフルエンザ関連」 「円高メリット」 「原油安メリット」 「独立系発電事業者」 「液晶部材・部品」 「製紙」 「板紙」 「特殊紙」 「特定規模電気事業者」 「新聞」 「セルロースナノファイバー」 「紙器」 「段ボール」 「建設資材」 「紙・パルプ」 「木材」 「素材」 「衛生」 「全固体電池」 「脱プラスチック」 「カーボンニュートラル」に該当します。
同社の保有ブランドは「アクティ」 「クリネックス」 「シールドプラス」 「スコッティ」 「ニポパ」 「ポイズ」 「ミネルパ」 「NIPOPA」
日本製紙はPER9.8倍、PBR0.37倍の超割安株!!
紙、パルプ関連は円安デメリットの銘柄ですので同銘柄も業績的に苦しい状況が続いていましたが、直近の決算では23年3月期の連結最終損益は504億円の赤字(前の期は19.9億円の黒字)に転落していますが、2月末には新聞用紙の値上げなど各種コストダウン策や製品価格修正の取り組みから24年3月期は150億円の黒字に急浮上する見通しとなっています。
配当は無配ではありますが、元々は安定的に実施してきた企業ですので黒字化となれば配当も復活する見込みは高いです。
野村證券は収益改善対策や原燃料安による費用改善の見込みから日本製紙の目標株価1560円に格上げ!
割安面もですが、印刷用紙や段原紙の値上げ効果に加え、収益改善対策や原燃料安による費用改善が見込めるため、今下期から利益は大幅に回復するとの見込みから野村證券は同社の目標株価を1010円から1560円に引き上げとしています。
24年3月期営業利益は会社計画240億円を上回る270億円、25年3月期は408億円にまで業績予想を上方修正しています。今の相場で海外勢の投資家が好む銘柄ではPBR1倍以下の割安というのが一つの投資判断方法となっています。配当こそありませんが国内で2位の紙、パルプの企業ですので海外勢の資金が入ってくる見込みは高いです。
5月15日に三井住友信託や日興アセットマネジメントなど共同保有者の日本紙株式保有比率は7.64%→8.34%に増加しています。貸借倍率も1.51倍と取り組み状況も良く、何よりもチャートは年初来高値を更新して上昇トレンドに入ったチャート、週足の位置はまだまだ出遅れの位置ですのでまだ伸びしろは高いと見ています。
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