決算シーズンですが、米国市場はGAFAM決算が出揃いましたがメタプラットフォームズが市場予想を超える決算を発表したことや米1-3月期GDP(国内総生産)速報値が10-12月期から予想以上に減速したため利上げ停止観測受け一時金利が低下を好感して米ハイテク株が一気に変われる動きとなりました。
メタの2023年1~3月期は1年ぶりに増収を確保して業績回復を好感した買いが膨らみ+13.9%と急騰!マイクロソフト、テスラ、セールスフォース、アップル、アルファベットとどれもこれも買われ、大規模の預金流出が判明したファースト・リパブリック銀行が反発、金融株全体に買いも入り、金融不安による景気後退懸念が和らいだことで、景気敏感株も買われとどれもこれもしっかりな動きとなりNYダウは終値33,826.16ドル、前日比+524.29ドルと大幅反発、ナスダック総合指数もメタを筆頭に構成銘柄が総じて買われ終値12,142.24ポイント、前日比+287.89ポイントとなりました。
米国市場の動きを筆者はこう見る!
悪いとみられていたメタが好決算だったというサプライズもですが、やはり前日までに大きく売られていた米中堅銀行の下げが一服したというのはかなり大きいかと思います。SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も前日比+0.64%の18.59ポイントとなりましたが、投資家がリスクオンの姿勢を鮮明にしていますが、大手の決算が無事通過ですので、買いを躊躇していた投資家の資金も入ってきそうですので上昇余地はまだ高いとみています。
植田総裁、初の日銀政策決定会合で…大規模緩和継続を発表!
日本株は米主要3指標が大幅高となった流れを受けて寄付きから買い優勢のスタートとなりました。買い一巡後は日銀政策決定会合を控えて高値での揉み合いが続いていましたが、後場に入り日銀が大規模金融緩和を継続すると発表がされてからは断続的な買いが入る展開となりました。
日経平均株価は終値28856.44円、前日比+398.76円、TOPIXは終値2057.48ポイント、前日比+24.97ポイントと大幅続伸、新興市場もスタンダード、グロース市場共に上昇となりました。
日本株の動きを筆者はこう見る!
今日は日銀発表の前に「長期緩和の検証実施へ」と報じられたことをから一時的に株価が下落する場面がありましたが、「日銀金融政策決定会合では長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正を見送る見通し」との内容が安心感となり値を戻しましたが、いきなりドスンと落ちたのでちょっとあの下げは焦りますね。
日銀は13時に金融政策の現状維持を発表して、声明で「1年から1年半程度の時間をかけて、多角的にレビューを行う」との文言を追加したことで、早期政策修正に対する期待が後退、アンサプライズな政策変更を出す可能性も指摘されている中でしたので、現状維持を素直に好感して上昇となりました。
植田総裁は引け後の記者会見で金融緩和に積極的な発言!!
金融緩和策のレビューは緩和策を縮小する出口戦略と関連があるのかとの問いに「レビュー期間の1年から1年半というのは微妙な長さかと思う。その間に正常化を始める可能性もゼロではない。そういう場合にはこのレビューは、必ずしも時間的に間に合わないということだ。そもそも現時点で、そこを狙って始めるわけではない」と発言しています。
そして「ならしてみると2%に近い数字が続いているが、もう少し辛抱して粘り強く金融緩和を続けたいというのが正直な気持ちだ」と述べています。
市場にとって前向きな発言をして、金融緩和はまだ時期尚早としていますので、投資家心理としては安心感が出る内容でした。まあ直近で全体は上げすぎたというところもありますので、イベント終了で売りが来る可能性はありますが、まだ日本株は上昇余地は十分あると言えるのではないでしょうか。
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