本日の相場雑感
今週もお疲れ様でした。
昨晩の米国市場は、景気減速が根強い中、2つの指標がありましたが、新規の週間失業保険申請件数は市場予想を上回り33万2,000件と前週から増加、米商務省が朝方発表した8月の小売売上高は市場予想に反して増加となり消費関連株が買われましたが、引けにかけて反落となり、NYダウは終値34,751.32ドル、前日比-63.07ドル。
ナスダック総合指数は、動画配信のネットフリックスやAmazonなどの主力株の一角が買われた事で15,181.92ポイント、前日比+20.39ポイントとなりました。
中国市場は、TPPに参加を表明などありましたが、デフォルト(債務不履行)が噂される中国大手不動産会社、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)の懸念要素の中ですが、香港ハンセンは上昇、上海市場も急落後は買戻しとなりました。
中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)の株価は本日も下落しておりましたが、恒大集団の株価は2020年10月の高値から90%下落している様です。
ここ数年の中国で最大級の破綻を起こす可能性がある同社を巡っては、20日が返済期限となるわけですが、資金調達の手段がない限りは、サプライヤーに対する支払いや開発案件の完成、増収ができませんからね。
「身売り、解体、救済」どのシナリオになるか、既に恒大集団の国内人民元建て社債は売買停止になったようですが、市場の動きを見ている限りは、織り込まれているというよりも、さほど影響はないのでは?という感じになっています。
日本株ですが、連休前に中国不安を感じさせないしっかりの反発となりましたね。日経平均株価終値30,500.05円、前日比+176.71円、TOPIXは2,100.17ポイント、前日比+10.01ポイント。
新興市場は、ジャスダック、マザーズ共に上昇しましたが、昨日急落となったマザーズも何とか一命を取り留めましたね。
連休前ですので、一段安あってもおかしくなかったわけですが、寄り付き1,141.03ポイント、終値1,165.12ポイント、前日比+2%を超える上昇。大口が投げて個人が投げさせた後に、大口が拾う。右往左往される動きではありますが、今日の上昇は素直に喜んで良いですね。
ちなみにですが、海外投資家は9月第二週(6~10日)に日本株を現物・先物合計で1兆547億円買い越している様です。2020年11月以来およそ10ヵ月ぶの高水準となっています。
今日の動きを見ても海外投資家が売ってきたという感じもないですね。自民党総裁選挙も出揃いましたので、日本株への注目は高まっていきそうですね。
しかし強いの一言となったのは、船株ですね。
大型、小型とイケイケの上昇でしたが、【9101】日本郵船、【9104】商船三井、【9107】川崎汽船と揃って上昇。小型の【9127】玉井商船は引け前から急騰してSTOP高張り付き。
半導体関連も売り一巡後から買戻しとなっている動きでしたが、【8035】東京エレクトロン、【2760】東京エレクトロンデバイス、【6857】アドバンテスト、【6723】ルネサスエレクトロニクスと【6890】フェローテックと上昇。
半導体関連は、やっぱ押し目は買いという強さを見せておりましたが、半導体関連ではLINE会員に配信しました【6336】石井表記が今後の注目できると思っています。
材料期待と言われる【2667】イメージワンは、今のところ材料はでておりませんね。今日は引け前に売られていましたが、でないならば週明けは売られそうですね。
個人投資家が強気な相場から、ウルフ村田さんの【7868】廣済堂は+7%を超える上昇となっていますが、面白いのはウルフ村田さんと【3936】グローバルウェイの会長のカカムーチョがお互いに自分の銘柄を煽っているんですよね。
【3936】グローバルウェイは分割してからも急騰していますが、傍観していますが、何か昔の【3765】ガンホーを見ている様ですね。
テンバガー、株価10倍、バブル相場ですので今後も期待が膨らむ相場なのは間違いないです。
とは言っても気を緩めると資産を持ってかれる可能性も高いのが今の相場、3連休で中国恒大集団の動きもあると思いますが、波乱がない事を祈るばかりです。
※LINE会員様限定で面白そうな銘柄配信しています。興味ある方はLINEしてもらえたらと思います。
現在の市場のテーマ
感染症対策関連銘柄
海運
鉄鋼
オンライン診療
中古車
半導体
脱炭素
再生可能エネルギー
太陽光
仮想通貨関連
アフターコロナ関連
明日の注目銘柄
・東京精密(7729)
本日は下落。東証1部上場、時価総額2,154億円、PER13.8倍、PBR1.79倍、1949年に創業、半導体製造装置、計測機器を開発・製造する企業ですが、強みとしては半導体製造のウェーハテスト工程で使用されるプローバは世界トップシェアを誇っており、真円度・円筒形状測定機では国内首位です。
投資家ならば半導体の需要は知っての通りですが、世界的なロジック半導体・電子部品の需要の高まりを受けて、同社への受注は高水準で推移しています。チャートは出遅れの位置、一段高して年初来高値を更新をしていくと見ていましたが、25日線で反発できるかという微妙なチャートになっています。25日線割れ撤退。
・レーザーテック(6920)
本日は上昇、根固めしている動きですね。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。引き続き半導体関連は総じて強気目線です。
・フェローテック(6890)
本日は小幅高。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、押し目買いで攻めていきます。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがありますので、押し目買い狙いです。
・日本郵船(9101)、商船三井(9104)
強い!その一言ですね!日本の海運大手、両銘柄とも上昇。両銘柄とも割安面、9月配当、バルチック海運指数が高い位置と上昇の条件を満たしています。チャートは綺麗な右肩上がり。相場不安から売られましたが9月の配当までは、この勢いは続くかな~という感じです。
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
両銘柄とも揃って上昇。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命ですので狙うならこの2つかなという感じです。押し目狙い。
・ティアンドエス(4055)
本日は上昇。9月上場が期待される超大型IPOのキオクシア関連の銘柄です。キオクシアグループ向けが売上高全体の約2割弱を占めています。PER71.0倍、PBR12.30倍と割高ではありますが上場が近づくにつれて同銘柄への期待は高まると予想しています。ただチャートが何とも言えませんね。一旦削除予定
・JMDC(4483)
本日は上昇。遠隔(オンライン)診療関連、上場来高値を更新を続けて青天井チャートでしたが5日線割れとなりました。マザーズ寄与度の高い銘柄ですし割高ですので若干注意ですね。7500円割れ撤退。
・NTTデータ(9613)
本日は小幅高。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆7,391億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
・パイプド(3919)
本日は上昇。東証1部上場、時価総額212億円、PER22.6倍、PBR4.24倍、DX関連の小型株の注目銘柄。クラウドを使った顧客情報管理ソフトなどを主力展開しています。売られた後もちゃんと戻す良い動きですね。もうちょっと様子を見ます。
・タムラ製作所(6768)
本日は上昇。何とか持ちこたえてくれましたね。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業、業績が今一つから売り目線で見ていましたが、環境と期待値からも買い目線に切り替えました。25日線割れ撤退。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は反発。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。今日は反発しましたが、チャートは弱いので売り継続です。