本日の相場雑感
今週も宜しくお願い致します。
先週末の米国市場は、昨日記載の内容通りですが、【雇用統計通過!来週の相場予想!明日の注目銘柄【7625】グローバルダイニング】
非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増。9カ月ぶりの小幅な増加にとどまり、2か月連続で市場予想を下回りっていますが、今回の市場予想は50万人増としていましたので、かなり悪い。そして失業率は4.8%と、8月の5.2%から改善とはなっていますが、18カ月ぶりの低水準となっています。
ただ市場はこの悪い雇用統計を持て、労働市場の回復が鈍化しているとの見方から売りもでましたが、雇用の回復が鈍化している事で、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和の縮小)の開始に対して慎重姿勢となるとの見方から下値では買いが入り、NYダウは小反落して34,746.25ドル、前日比-8.69ドル、ナスダック総合指数も平均時給の増加基調が改めて確認された事で、インフレへの警戒感が高まり、米長期金利は前日比+0.04%。1.61%と6月以来の高水準となった事で視力ハイテク株が売られ下落となり14,579.54ポイント、前日比-74.48ポイントとなりました。
小幅な値動きで睨み合いという感じですが、先週の相場は米債務不履行(デフォルト)問題が、一番のネックラインでしたし、万が一米債務(デフォルト)なんてなったら米国市場は大暴落となっていましたので、これが解決したというのが、やはり支えとなったという感じですね。
日本株は上昇!日経平均株価は一時+500円!岸田総理が金融所得増税を先送り!
週明けの日本株ですが、米国市場の反応を受けて寄り付きは売り優勢となりましたが、為替が円安ドル高が進んでいることから、自動車関連など輸出関連の銘柄を中心買われ、岸田総理が金融所得課税増税に対しての見直しを「当面は触る事は考えていない」と撤回する意向を示したのも好感され、終日買い優勢の展開。
日経平均株価は終値28498.20円、前週比+449.26円、TOPIXは34.73ポイント、前週比+34.73ポイント。新興市場も買われジャスダック、マザーズ共に上昇と全市場が上昇となりました。
岸田総理は就任後にいきなり金融所得課税を発表して株式市場の下落が続いていましたので、自民党内でも問題視され、経済界からの反発もあったので見直したという感じですかね。
いきなり言った事を方向転換する聞き上手な総理、何だか大丈夫かな?って感じですが、自分の発言で株価がこれだけ左右されるとか、わかってないはずはないんですけどね。
本当にまず「やるべきことをやった後に増税」という判断は普通でしょうし、今回の右往左往の発言を見ても、岸田・麻生ラインは失望される発言が今後もありそうですね。
とりあえず撤回してくれたというのは、投資家にとっても株式市場にとっても追い風となりました。14日に衆議院解散して、それ以降は選挙相場となります。
選挙相場は上昇していくという期待感はありますが、日経平均株価は75日線を抜ければ2万9000円までの上昇は見込めそうですね。
半導体関連も長期金利上昇から全体相場が強い中で、下落するものが多く【8035】東京エレクトロンは下落、【6723】ルネサスエレクトロニクスは小幅高、【6890】フェローテック、【6336】石井表記は小幅高となっていました。他テーマに流れていますので、まだ時間はかかるかなという印象です。
全体を通してみますと海運、空運などが強い上昇を見せて【9101】日本郵船、【9104】商船三井、【9107】川崎汽船と三大海運揃って上昇。小型では【9110】NSユナイテッド海運もしっかりとなりました。
空運も【9201】JAL、【9202】ANAが揃って3%超えの上昇、感染者も急激に減少していますので空運もそろそろ上昇基調を強めそうな感じはありますね。
アフターコロナ関連で週末に記載しました【7625】グローバルダイニングが急騰しましたね!
揉み合いから上放れして終値556円、前日比+7.96%、直近の高値も向けてこれはまだ伸びていきそうと思っていますが、5日線を割り込まずに綺麗に上昇してほしいものです。
相場の予想としては、今日強い上昇となりましたが、引け後の上海株も下落していますし、中国経済懸念がありますので、油断はせずに取り組んでいくべきですね。
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現在の市場のテーマ
感染症対策関連銘柄
旅行・観光・宿泊
鉄鋼
オンライン診療
原発関連
人材派遣
半導体
脱炭素
再生可能エネルギー
太陽光
仮想通貨関連
アフターコロナ関連
明日の注目銘柄
・グローバルダイニング(7625)
東証2部上場、PER5.6倍、PBR2.19倍、時価総額57.6億円の小型、アフターコロナの割安の注目株と位置づけています。
外食チェーンを主力展開。国内でイタリア料理「カフェラ・ボエム」、エスニック料理「モンスーン・カフェ」、メキシコ料理「ゼスト」、和食「権八」などを運営、米国でも3店舗を運営しています。
業績面は7月30日の決算発表では、未定としていた21年12月期の純利益予想について10億2300万円(前期15億900万円の赤字)と発表しており、3期ぶりとなる最終黒字見通しとなっています。
賛否となったコロナ過の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下において、商業施設店舗以外で通常営業を継続していることが業績押し上げ要因となったわけですが、緊急事態宣言も解除されてGotoEat復活と上昇していく材料もあります。今日急伸となりましたが、チャートは綺麗に揉み合いからの上放れとなっていますね。5日線割れ撤退。
・山善(8051)
本日は上昇、東証1部上場、PER10.6倍、PBR0.93倍、時価総額1026億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割高感はなく、チャートを見ても全体相場が悪化から下落とはなっていますが、75日線で下げ止まり反発局面です。アフターコロナから業績面もさらなる期待があります。窓埋めまでの上昇が期待できると見ています。
・エアトリ(6191)
本日は上昇東証1部上場、PER37.9倍、PBR15.45倍、時価総額847億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。
旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。
同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。チャートは売り一巡からの切り返しとなっています。
・石井表記(6336)
本日は上昇。東証2部上場、PER5.9倍、PBR1.58倍、時価総額71.7億円の小型株です。
同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。
直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。
連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。
特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額75億円で純利益12億円はかなりと言えます。この辺りが底値とは見ています。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。引き続き半導体関連は総じて強気目線ですが、チャート的には調整しそうな感じです。
・フェローテック(6890)
本日は上昇。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は小幅安。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。ただ今日の動きを見てもウエストHDの方が人気化していますね。
・NTTデータ(9613)
本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額2兆8,555億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
・タムラ製作所(6768)
本日は小幅安。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。チャート的には底を打ったかな?という感じですね。内容は良い会社ですので、安値685円を割れるまでは放置します。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。チャートは弱いので売り継続です。