本日の相場雑感
昨晩の米国市場は、連日の大幅高の反動から利益確定売りが出る展開、欧州でも英ジョンソン首相がイングランドで厳格な規制を実施すると発表もあり、直近上昇していた景気敏感株が下落、NYダウは一時-177ドルまで下落する場面もありましたが、景気の影響を受けにくいディフェンシブ関連が買われNYダウは終値35,754.69ドル、前日比+0.006ドルとほぼ変わらず。
ナスダック総合指数は、半導体株やハイテク株の一角が利益確定売りに押され、テスラやネットフリックスも下落となり終値15,517.37ポイント、前日比-269.62ポイントとなりました。
さすがに連日の上昇で買い疲れがでている感じですね。FOMCも来週に控えていますし、はっきり見えない中国恒大集団の経営危機が中国経済に及ぼす影響へのリスク警戒感もありますので一旦の持ち株整理が出た感じかと言えます。
本日の日本株は、メジャーSQ(先物・オプション取引に係る特別清算指数算出日)でしたが、主力株も下落していましたが、ハイテク、グロース株を中心に利益確定売りが優勢な地合いとなり終値28,437.77円、前日比-287.70円、TOPIXは終値1,975.48ポイント、前日比-15.31ポイントと下落となりました。
岸田文雄首相が意欲を示してきた金融所得課税について、10日に正式決定する2022年度与党税制改正大綱に「総合的な検討」を明記する方針が伝わって市場はさらにネガティブな反応を示しましたが、折角上昇している中で投資家心理に水を差す。本当口を開けば増税と揶揄されていますし岸田総理には困ったもんです。
半導体関連は昨日に続きフィラデルフィア半導体指数(SOX)が下落した事で軟調な展開となりましたが、【8035】東京エレクトロンは下落、【6920】レーザーテックは下落、【6857】アドバンテストは下落、【6723】ルネサスエレクトロニクスは下落、【6890】フェローテックは下落とどれも下落と悲しい展開でしたね。
小型の半導体株の【6336】石井表記は決算前という事でしたので売り物もでていましたが、引け後の決算は、経常は2倍増益とはなっていましたが、市場予想に届いていませんので、ちょっと厳しい感じですね。【7433】伯東も売られ下落。
【3498】霞ヶ関キャピタルは小幅高、様子見をしていましたが、引け後にワラント発行…こうなるとちょっとダメですね
私の知り合いのプロトレーダーが狙っていた【8783】GFAはしっかり、上昇するとワラントの行使の玉がでてきますがチャートは良い形ですので引き続き注目しています。
【2158】FRONTEOは上昇、中々激しい動きが続いていますがまだ相場になっていますね。IPOラッシュからもIPO銘柄に飛びつく投資家が増えていますが、大暴騰IPOの【4412】サイエンスアーツはさすがにぶっ飛びすぎましたので暴落してSTOP安、本日のIPO銘柄【4414】フレクトは注目はしていましたが、STOP高張り付き、これを乗れなかったのは痛い…という感じです。
ウルフ村田関連の【3121】マーチャントは急落、【1783】アジアゲートも下落。
【8139】ナガホリは、昨日、信用規制を強化されたのが響き下落していましたが、今日は戻していましたね。ただこれはちょっと危ういチャートになっていますね。
創業者カカムーチョが売却してから大暴落となった【3936】グローバルウェイは一段安、タイムコインも紙屑になっていますので、これは終わった印象です。
【4565】そーせいグループはビルゲイツ率いるウェルカム財団から経口抗ウイルス薬候補開発で助成金を受領の材料はありましたが、ワラントの売りもでますし、25日移動平均線までいかないとダメかなぁ~という感じです。
【9246】プロジェクトカンパニーも売られていましたが、上値重い…、最近のIPO銘柄の中でも中身はいいですが、IPO系は渡り鳥の様に次から次へと移っていく投資家が多いので、今は耐えという感じもしています。
注目銘柄として記載の【8698】マネックスグループは急落しましたね。一発で逆指値刺さって悲しい感じですが、再度入り直す予定です。
メジャーSQ通過しましたが、週末相場という事もですがやはりFOMCへの警戒感がありますね。とりあえず米国市場の動きを見てという感じですが、来週の動きには期待したいところです。
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現在の市場のテーマ
感染症対策関連銘柄
旅行・観光・宿泊
鉄鋼
オンライン診療
原発関連
人材派遣
半導体
脱炭素
再生可能エネルギー
太陽光
仮想通貨関連
アフターコロナ関連
明日の注目銘柄
・コムチュア(3844)
本日は下落。直近上げ続けていましたので利益確定売りがでた動きですね。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
割高感はありますが、チャートは上場来高値を更新!なんでもそうですが、本命と言われる銘柄が国内外の投資家の人気を集めるものです。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。
DX関連の本命のコムチュアですこの相場でもしっかりですからね。まだまだここから!
・霞ヶ関キャピタル(3498)
本日は小幅高。東証マザーズ上場、PER28.2倍、PBR5.82倍、時価総額282億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。
10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。
業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。
引け後にワラント発行しましたので、これはもう触らない方がいいと思います。
・山善(8051)
本日は小幅高、東証1部上場、PER10.2倍、PBR0.87倍、時価総額982億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割安、チャートは微妙ですはありますが、下髭つけて反発と売りも一巡した感じはありますね。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。まだチャートは問題なさそです。
・フェローテック(6890)
本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。
決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!今後も上下しながらも高値更新予想でしたが、公募増資で株価は急落。公募の売りもなく上昇。これからの動き期待です。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが大手自動車メーカーの生産回復のメドが立つなか、来年に向け引き続き好調な事業環境が見込めます。まあこれもまだまだここから!
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。
レノバが好決算から急騰となりましたが、この2銘柄は期待ですね!
・NTTデータ(9613)
本日は下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆3716億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待ですが、チャートが結構微妙になってきましたね。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。売りで持ったままで良かったという感じのチャートですね。
・日本ペイント(4612)
本日は上昇。総合塗料大手。自動車用や工業用などが主力21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比59.0%増の503億円と業績は悪くありませんが、チャートがとにかく悪く、原材料高の影響からも下げはまだきそうと見ていますが、底打った動きにも見えますが、まだ下げると見ていますが、75日線を抜けましたので削除予定。