昨晩の米国市場は、前週末に701ドルの大幅高となった反動から寄付きから利益確定売りが入りました。
午前発表の5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は50.3と市場予想(52.3)に反して、前月から悪化となり景気減速への懸念が高まり、米規制当局が米大手銀に対し、必要な自己資本要件を平均20%引き上げる新たな規則を計画も嫌気されNYダウは終値33,562.86ドル、先週末比-199.90ドル、ナスダック総合指数は、半導体株が売られ終値13,229.43ポイント、先週末比-11.34ポイントとなりました。
米国市場の動きを筆者はこう見る!
半導体関連、AI関連などIT・ハイテク株が売られたというよりも利益確定売りが出たという感じですね。
今週は重要な経済指標もないですし、来週はFOMCも控えていますので、手掛かり材料難となりますので一旦持ち株を整理しようという動きになったと言えます。急騰した後ですので下げ幅を見てもそこまでという感じではないですし至極当然な動きです。
市場では6月米FOMCについて「金利は据え置き」の予想が多いですが、私も今回は雇用統計を見ても同様な意見です。ですが市場があまりにも楽観視していますので注意はしておくべきかと思います。
日経平均株価は32500円!明日は「魔の水曜日!」売り仕掛けはあるのか!?
33年振りのバブル後最高値を連日更新している日経平均株価ですが、本日は米主要3指数が揃って反落した流れから売り優勢のスタートとなりました。
為替市場も円高方向となり米エヌビディアなどが売られSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も先週末比-1.64%となっていたことから東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株が売られました。
ですが、やはり今の日本株は強い!という一言がついつい出てしまいますが、前場の日経平均が下落して始まった後に下げ渋り、上げに転じたことから、相場の腰の強さが改めて意識され、海外短期筋の株価指数先物への押し目買いが入り、その後はしっかりの展開、日経平均株価は終値32,506.78円、前日比+289.35円、TOPIXは終値2,236.28ポイント、前日比+16.49ポイントとなりました。
新興市場はスタンダード市場は、値上がり658銘柄、値下がり593銘柄、東証グロース市場は、値上がり267銘柄、値下がり231銘柄と共に値上がり優勢となりました。
日本株の動きを筆者はこう見る!
SQ週の水曜日は、「魔の水曜日」と恐れられるアノマリーがありますが、日経平均の水準が狙ったレンジから外れた場合、ポジションの損失を回避するためのヘッジの先物の売り買いが生じます。今回は目の飛び出る様な連日の上昇ですので、売り方が損失回避で買いを入れているという動きもあります。
何にしても本来ならばメジャーSQ週は警戒されるところですが、完全に相場が楽観視する動きとなっています。そういった動きが続いている時に売り仕掛けがくるとパニック的な投げ売りがでる可能性があります。
空売り比率は引け後40.2と警戒ライン、25日騰落レシオは過熱感はそこまで見られてはいませんが、今の日経平均株価はいつドスンときてもおかしくない水準です。
連日の株価上昇に刺激された海外勢の買いで、大型株中心に値上がりしていますが、見た事もない様な上げ方が続いています。
バブル相場は全員が楽観視して買いという状況ですので、今の状況をまだ信用できない…と見ている投資家が多いことから本格的なバブルとは言えない!まだここから上がるという見方もありますが、信用ポジパンパンで買いポジを入れるというのだけはやめた方が良いかと思います。
むしろ誰もが不安を感じながら上を買っているところもあり、投げがきたら逃げ足も早いと思いますので、逆指値を入れて冷静に対処するのが良いかと思います。上昇トレンドは間違いない状況ですので、逆指値刺さったとしてもまた後で買えばいいわけですからね。
逆もしかりですが、私の友人が日経平均先物ショートで連日泣きながら戦っていますが、どこまで上にいくか分からない相場ですので売りを入れるにしても冷静な枚数で取り組むべきですね。
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政府が基本戦略決定 官民15兆円超投資を決めた水素関連が急伸!
昨日、水素関連が国策テーマとして期待できると記載しましたが、山王(3441)が+12%超え、加地テック(6391)も+9.57%と上昇となりましたね。まだ上昇余地は高そうですが、山王は大きな上髭つけてというチャートですので加地テックの方が上昇余地は高そうな感じします。
それでは本日の億トレ注目銘柄ですが、上記で記載しました伸びしろが高い、水素関連の加地テックです。
億トレサラリーマンの注目銘柄 水素関連銘柄 加地テック(6391)
加地テックは東証スタンダード上場、PER19.6倍、PBR1.21倍、利回り0.8%、時価総額85.6億円
特殊高圧コンプレッサー、グラスファイバー用撚糸機はトップシェアを誇り、独自技術を活用した小型固定式水素圧縮装置は業界トップ、燃料電池車用で展開する脱炭素、水素関連の銘柄です。
同社のテーマですが「中国関連」 「LNG」 「プラント」 「燃料電池関連」 「ペットボトル」 「水素ステーション」 「水素」 「繊維機械」 「コンプレッサー」 「機械」 「親子上場」に該当します。
15兆円を投じ構築!次世代の脱炭素燃料として水素の供給増に向けた基本戦略を改定!
世界で脱炭素への取り組みが鮮明となっていますが、直近で主要7ヵ国首脳会議(G7広島サミット)でも、世界各地で深刻な災害を引き起こしている気候変動問題を重要なテーマとしており、議長国の日本は特に力を入れていくとしています。
岸田首相は22年1月にも、水素やアンモニアなど日本のゼロエミッション技術や制度、ノウハウを生かして、脱炭素化・ カーボンニュートラル実現を目指す取り組み「アジア・ゼロエミッション共同体構想」を提唱していますが、政府は向こう15年間で官民あわせて15兆円を投じ、供給網(サプライチェーン)を構築する。商用化を見込む2030年ごろまでに水素の価格を現状の3分の1程度まで下げ、普及を後押しすると発表しています。
加地テックは時価総額85億円!小型水素関連のド本命銘柄!
環境負荷が低い水素とアンモニアの普及を軌道に乗せるため、政府はLNGや石炭といった既存燃料並みに販売価格を抑えられるよう差額の補助も検討しています。
加地テックは燃料電池用高圧水素ガスコンプレッサーを扱い、21年4月に燃料電池自動車用水素ステーション向けに次世代自動車振興センターが公募した「令和2年度燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」で交付決定された29ヵ所のうち18ヵ所の水素圧縮機を受注した実績をもっていますので、ド本命の銘柄と言えます。
直近の業績を見ても、23年3月期の経常利益(非連結)は、原材料の高騰等により各案件の採算が悪化傾向から、前の期比34.9%減の2.9億円に落ち込みましたが、24年3月期は前期比2.0倍の6億円に急拡大する見通しとしています。
チャートを見ても本日年初来高値更新して勢い抜群となっています。2021年1月13日に9400円まで上昇してますので、まだ現在の株価位置は上値余地十分と見ていますので注目銘柄として記載致します。
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