株プロサラリーマンの相場雑感
昨晩の米国市場は、直近で3営業日でNYダウが1800ドル超えの下げとなっていましたので、値ごろ感から買われ一時500ドルを超える上昇となっていましたが、買い一巡後は景色一変して急落!
積極的な利上げが急速な景気悪化につながるとの見方が広がっているとはいえ、あの展開からまさかマイナスに突入するとは…という乱高下でしたがNYダウは終値32,160.74ドル、前日比-84.96ドル…売り込まれたIT関連は買われていましたが、ちょっと下げ止まりが確認できるまでは触るに触れない動きですね。
ナスダック総合指数は、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が昨日は-5%とぶん投げがでましたが、世界経済が景気後退入りするとの懸念に、安全資産としての米国債買いが優勢となり10年債利回りが節目3%を割り込んだことからフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+2.5%と急反発。半導体関連を中心に主力ハイテク株も買われ終値11,737.67ポイント、前日比+114.42ポイントとなりました。
まちまちな展開という感じですが、今日は長期金利の重要指標でもあります4月CPI(米消費者物価指数)があります。
最近の相場はインフレに過敏に反応しますので、かなり重要な指標となりますが、鈍化傾向ならば長期金利が下落してハイテク株が買われる傾向が高いわけですが、とにかく毎日毎日ボラがとんでもない相場ですからね。米国株は、改めてもチャートの形が悪すぎですし、まだ底値を確認できていませんからね~とにかく下げ止まるまでは米国株は買わないでいいかと思います。
日本株は米国市場がまちまちな展開ではありましたが、NYダウが下げ止まらない事を不安視して寄り付きは下落となりましたが、日経平均株価は26,000円近辺になると押し目買いが入る動きとなっていますね。売られていた半導体関連が買われ【8035】東京エレクトロンや【6920】レーザーテックが反発となり日経平均株価を押し上げていました。
場中に日本を代表する【7203】トヨタの決算は、円安恩恵での期待銘柄でしたが円安効果はありましたが、原材料高騰により営業利益が市場予想の平均値の3兆3620億円を大幅に下回ったことから-4%超えの急落。自動車などの輸出関連は円安恩恵で買われていましたので、自動車関連も注意が必要ですね。
決算シーズンで明暗が分かれていますが、良好な決算では原油高メリット銘柄の【1605】INPEXの決算が22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の2778億円と大幅な伸び!通期の同利益を従来予想の8240億円→1兆420億円(前期は6576億円)に26.5%上方修正し、増益率が25.3%増→58.4%増に拡大し、従来の11期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せとなっています。
個人的に原油価格はまだまだ上昇すると思っていますので、【1605】INPEXは高値更新まであるんじゃないかなと見ています。とりあえず今は割安な銘柄にしか投資ができない状況ですね。もしくは売りでいくしかないわけですが、売るにしても一旦反発してくれないと本当中途半端な位置ですからね。
何にしても今日のCPI…金利が上がれば事業をするのが立ち行かなくなる。だから高PERの銘柄は金利上昇は株式市場にとってネガティブになるというわけですが、本当今日で鈍化しないと…さすがにここで止まらないときついですね。
東証プライム上場、PER3.4倍、PBR0.35倍、利回り3.46%、時価総額226億円の小型。
石油精製専業で業界の中堅。原油開発のアラビア石油と精製の富士石油が統合して創設された企業です。
原油高メリットの銘柄として以前も記載しましたが、昨日の決算を無事通過した事で急騰しましたね。旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが筆頭株主の銘柄からも思惑買いが入りやすい同銘柄ですが、決算は22年3月期の連結経常利益は前の期比93.9%増の160億円に拡大したが、23年3月期は前期比49.6%減の81億円に落ち込む見通しと、ちょっと判断が難しい内容ではありましたが、従来未定としていた前期の期末一括配当を10円実施するとし、今期も10円を継続する方針としましたので、これが好感された動きですね。
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