相場雑感と注目銘柄

日経平均株価は5営業日ぶり反発!半導体株上昇!11月11日の相場雑感と注目銘柄

本日の相場雑感

昨晩の米国市場は、CPI(消費者物価指数)が前の年の同じ月と比べて6.2%の上昇と、ほぼ31年ぶりの高い上昇率となり、インフレ懸念からFRBが利上げするのが早まるとの懸念から、長期金利が上昇、過去最高値が続く高値圏だったこともあり、売り注文が出る展開となりました。

NYダウは終値36,079.94ドル、前日比-240.04ドル、ナスダック総合指数は、長期金利上昇懸念からアマゾン、アルファベットなど主力ハイテク株や半導体関連が売られ、終値15,622.70ポイント、前日比-263.84ポイントとなりました。

インフレの長期化の懸念というよりも上げすぎていましたので、多少は調整しなければおかしいですからね。押し目買いは強い相場ですので、これくらいの下げは問題ないと見ています。

日本株は米国市場の下落を受けて、連日の売り優勢のスタートとなりましたが、日経平均株価は700円以上も下げていましたので、好決算、好材料銘柄を中心に押し目買いが入る展開。

中国市場も上海、香港も堅調だったこともあり、プラス圏を維持して日経平均株価は終値29,277.86円、前日比+171.08円、TOPIXは2,014.30ポイント、前日比+6.37ポイント、新興市場はジャスダックはほぼ変わらず、マザーズは-0.4%とまちまちな展開。

5営業日ぶりに日経平均株価は反発しましたが、本日は経営危機に陥っている中国恒大で、デフォルトした?デフォルト回避?のどっちなの?

という記事がでていましたが、10日に支払いの猶予期限が来た米ドル建て社債の利息1億4813万ドル(約170億円)を支払ったのが本当の内容の様ですね。

とりあえずのデフォルト回避でしかなく12月28日にも社債の利払い期日が迫っていますので、綱渡りの経営が続いている状態ですが、投資家を翻弄する記事は本当に勘弁してほしいものです。

半導体関連はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は-2.8%の下落となっていましたので、危うい感じありましたが、売り一巡後は持ち直していましたね。

明日は特に注目される半導体の代表格の【8035】東京エレクトロンがありますが、本日は小幅高、【6920】レーザーテックは上昇、【6857】アドバンテストは上昇、【6723】ルネサスエレクトロニクスは小幅安、【6890】フェローテックは小幅高。

決算控えているものはギャンブルしない方がいいとは思いますが、半導体は経済の安全保障面もですが、自国で何としても設備を確立しなければいけないものです。経済において最重要なものですので、上昇余地は十分と言えます。

昨日記載しました【8226】理経が物凄い動きしてましたが、STOP高近い上昇からの大暴落。ヘッジファンドの決算月という事もあり、売りが出た様ですが、460円から329円と恐ろしい動きですね。あれだけ急騰してれば、利益確定売りがでるのも当然ですね。

ウルフ村田さんの銘柄は【1783】アジアゲートHDは下落、引け後に下方修正がでていましたが、決算で期待されて動いてる様な銘柄じゃないとは思いますが、仕手株なので本尊がどう動くかですね。

【3927】フーバーブレインは上昇。【3121】マーチャントも小幅高、【3793】ドリコムは上昇と今日は中々頑張っている動きですね。

【2395】新日本科学は急落、梯子が外れた動きとなりましたが、一直線の急騰でしたからね。上のシコリ玉も多いので、深追いは禁物ですね。

【3498】霞ヶ関キャピタルも信用買い残も多く過熱感もでていましたからね、遂に急落となりましたが、ここまで上昇したら十分すぎですね。STOP安まで売られた後に大きな下髭つけて戻していますので、まだ終わってないとは思いますが、これも無理せずですね。

とりあえず日経平均株価が底打った様な動きもみられますが、まだまだ油断はできませんので、無理せず取り組んでいきましょう。

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明日の注目銘柄

・コムチュア(3844)

本日は上昇。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。

同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。

何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。

割高感はありますが、チャートは上場来高値を更新!なんでもそうですが、本命と言われる銘柄が国内外の投資家の人気を集めるものです。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。

DX関連の本命のコムチュアですが、5日線は割り込みましたが、これは戻していくと見ています。

・霞ヶ関キャピタル(3498)

本日は急落!!東証マザーズ上場、PER29.7倍、PBR6.15倍、時価総額298億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。

10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。

業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。

本日は急落しましたが、まだ買い意欲もありますね。ですが、もう一段下げが来ますと売りがさらに加速する可能性ありますので注意です。

・山善(8051)

本日は上昇、東証1部上場、PER10.3倍、PBR0.89倍、時価総額988億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。

伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。

8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。

PER10倍と割高感はありませんが、チャートが微妙ですね。1000円割り込むようなら撤退が良さそうですね。

・エアトリ(6191)

本日は下落。東証1部上場、PER37.6倍、PBR15.33倍、時価総額04億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。

旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。

同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。引き続き様子見。

・石井表記(6336)

本日は上昇。東証2部上場、PER6.5倍、PBR1.75倍、時価総額79.3億円の小型株です。

同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。

直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。

連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。

特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額80億円未満で純利益12億円はかなりと言えます。チャート良くなってきましたね。

・レーザーテック(6920)

本日は上昇。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。

決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。

・フェローテック(6890)

本日は小幅高。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。決算前のポジション整理がでている感じですが、上下しながらも高値更新予想です。

・ルネサスエレクトロニクス(6723)

本日は小幅安。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。まあこれもまだまだここから!

・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)

真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。

レノバが好決算から急騰となりましたが、この2銘柄は期待ですね!

・NTTデータ(9613)

本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆2300億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。

決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待ですね。

・タムラ製作所(6768)

本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。引け後に決算を発表しましたが、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比42.4%増の6.5億円でしたが、通期の同利益を従来予想の34億円→23.5億円(前期は23.8億円)に30.9%下方修正から急落。売り一巡して戻す展開となりましたが、再度700円割り込んだら撤退します。

明日の空売り注目銘柄

・enish(3667)

本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。決算黒字とはなっていますが、今一つですねチャートは弱いので売り継続です。

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