先週末の米国市場は、注目の雇用統計が発表、2月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比で27万5,000人増えたものの、失業率は3.9%(前月は3.7%)に悪化。雇用情勢が弱含んでいることを示唆する内容ではありましたが、米利下げ時期を見極める上で明確な手掛かり材料とはならずNYダウは売り買いが交錯となりました。
ですが、ナスダック総合指数は相場をけん引していたエヌビディアに利益確定売りが入りSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も前日比4.03%安の4,957.78ポイントと急落、ハイテク株全体が軟調な展開となりました。
NYダウは終値38,722.69ドル、前日比-68.71ドルと下落、ナスダック総合指数は終値16,085.11ポイント、前日比-188.29ポイントとなりました。
筆者は米国株をこう見る。
雇用統計が原因というよりも強い動きが続いていたことからも利益確定売りが入ったと言えます。エヌビディアも過去最高値を更新後に売りが入っていますが、相場の押し上げ役となった人工知能(AI)が簡単に終わるというわけもありません。ですが、一旦ポジション整理の流れとなりますとまだ深押しはあるとみておくべきです。焦らず下げ止まりを見てからで宜しいかと思います。
日経平均株価は大幅続落!半導体株を中心に利益確定売りが殺到して今年最大の下げ幅!
本日の日経平均株価は、米国市場で主要3指標が揃って下落、相場をけん引していた半導体株が売られ寄付きから大幅安となりました。大型、小型と殆どの銘柄に投げ売りがでましたがリスクオフ一色の地合い、まあ今まで誰が見てもスピード違反の上げ方の中で、日銀の金融政策正常化に向けた動きが前倒しされるとの思惑もあり円高に振れたという部分もありましたからね。
日経平均株価は終値38,820.49円、先週末比-868.45円、TOPIXは終値2,666.83ポイント、前日比-59.97ポイントとなりました。東証スタンダード市場は値上がり268銘柄、値下がり1244銘柄、東証グロース市場は値上がり77銘柄、値下がり468銘柄と全市場値下がりとなりました。
日本株に対して筆者はこう見る。
日経平均株価は一時1,100円を超える急落に見舞われる場面もありましたが、大引けにかけ買い戻しが入りやや下げ渋る展開でしたしチャートを見ますと日経平均株価は25日移動平均線で下げ止まっています。とは言っても米国市場で半導体株などがまだ売られるとなるとその影響もあります。
個人的には日経平均株価は37000円台辺りが狙い目と見ています。勿論その後まだ下げる可能性もありますが、チャートを見ましてもその辺りはかなり底堅いと見ています。
今日の下げでは値上がり率上位セクターは「建設」「銀行」「電気ガス」などディフェンシブ関連が買われていました。日銀が今後マイナス金利を解除という流れとなれば、銀行セクターはやはり魅力も高いと言えます。3月配当という部分も考えても銀行株はここからは無視できないと言えます。
ただそれだけ聞くと半導体やAIなどが終わったの?と思われますが、そんなことはないかと思います。ただAI、半導体なら何でも好感されてという状況が続いていましたし、市場では「海外勢を中心に売りが売りを呼ぶ展開となった」と記載があり外国人投資家が売ってきたと考えると注意は必要です。
さくらインターネット(3778)の反発はどこ?億トレの反発ラインはココだ!
何よりも18日に日銀政策金利決定会合があります。これがある以上は売られやすい相場と言えます。もう一発大きな下げがあれば急落調整完了と思う所もありますが、さくらインターネット(3778)がストップ安となっていますが、ここ最近連日の上昇でしたので、イナゴタワーが完成していましたからね。
1月4日2150円から3月7日で10980円ですので年明けからで株価5倍!そりゃどこかで崩れますよ!!
たださくらインターネットは終わったではなく、先々魅力は非常に高いです。何といっても政府認定の唯一のクラウド関連ですからね。個人的には半値押しラインをさらに引っ張って5000円割れまで落ちてから入ったら大きなリバウンドが取れる気もしています。
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