来週の相場展望
先週も日本株の盛り上がりはさらに過熱となったわけですが、NYダウが景気減速の懸念から軟調な動きが続いていましたが、弱り目に祟り目というべきですかね。
主力ハイテク株の一角、アップルが人気ゲーム「フォートナイト」の開発元のエピックゲームズがアップルのアプリ配信や課金の仕組みが反競争的だと訴えていた裁判で、カリフォルニア州の連邦地裁が10日、アップルに課金ルールの見直しを命令を出したとの事です。
これでアップルの株価は3%もの下げ幅となりましたが、今までの様に下げたら値ごろ感から買いが入るという感じではなくなってきていますね。
NYダウは週末の下げで終値34,607.72ドル、前日比-271.66ドルと続落していますが、チャートもまだ深押しがありそうですけど、来週発表される8月の小売売上高などの経済指標がありますが、ここを通過してからじゃないと…という感じですね。
ナスダック総合指数もアルファベットやネット通販のアマゾン・ドット・コム、テスラも下げと全体が売られるという流れから終値15,115.49ポイント、前日比-132.760ポイントとなっています。
米国市場は少し前まで無双状態で、逆に日本株は最弱という感じでしたが、米国市場はトレンドは下げ、日本は上げと情勢は変わった感じしています。
来週の日本株ですが、引き続き押し目買いが強い流れが想定され、基本的には3万円が下支えになる展開して、突っ込んでも2万9500円位ですかね。その後は上を目指す展開を予想しています。
というのも自民党総裁選挙では、河野、岸田、高市の3人の戦いでしょうが、共同通信が9月4、5日に実施した電話世論調査では河野さんが31.9%でトップとなり、2位は26.6%の石破さん、岸田さんは18.8%で3位となっています。
石破さんは河野さん支持に回りましたので、自民党支持層を見ても河野さんが頭一つ抜けている状態です。
強いリーダーシップがあるというイメージが河野さんはありますが、力強い経済対策を打ち出す見込みも高く、外国人投資家はこういった部分も評価して、日本株の比率をより高めている感じですね。
週末の東証1部の売買代金も4兆円に迫っていますが、かなり活況ですので、日本株への意欲が高まっております。
売買代金がこれだけ膨れた動きからも、もう天井だと言って売りが入ってきていますが、ダブルインバースの買い残が1億を超えていますので、もう一発上昇となれば、年初来高値30,714.52円を突破する可能性もあります。
個人的には、買い増しはほぼせずに押し目を待っている側ですので、押し目がきてほしいところです。
押し目があったところでは半導体、再生可能エネルギーと人気テーマは抑えておきたいです。
週明けの注目銘柄
日々注目銘柄を記載していますが、今回は新規で注目している銘柄を記載します。
・東京精密(7729)
東証1部上場、時価総額2,154億円、PER13.8倍、PBR1.79倍、1949年に創業、半導体製造装置、計測機器を開発・製造する企業ですが、強みとしては半導体製造のウェーハテスト工程で使用されるプローバは世界トップシェアを誇っており、真円度・円筒形状測定機では国内首位です。
投資家ならば半導体の需要は知っての通りですが、世界的なロジック半導体・電子部品の需要の高まりを受けて、同社への受注は高水準で推移しています。
業績面も半導体製造装置の受注が半導体産業育成に力を入れる中国からの需要が高水準を維持したほか、計測機器も自動車業界向けの需要が回復した事で、第1四半期営業利益は89%増となっています。
半導体需要の高さからゴールドマン・サックスが東京精株式保有比率は5.25%と、新たに5%を超えたことが判明しています。
野村証券はレーティングを買いとし目標株価7664→7776円、チャートを見ても底値から切り返している動きですが、60万株を上限とする自社株買いも実施しておりますので6月7日の5740円と比べても、まだ戻し切れておらず上値余地の高さからも買いで見ています。
株式投資はリスクが伴いますので、投資は自己判断でお願い致します