本日の相場雑感
昨日の米国市場は、FOMCの議事要旨の公表がありましたが、FOMC参加者はオミクロン型の経済影響もないと見て、従来想定よりも早期、もしくは速いペースでの利上げが妥当との見解で概ね一致。
FRBによる早期利上げの警戒感が広がりもですが、長期金利の指標となります10年物米国債利回りも上昇となりハイテク株が急落、NYダウは直近で過去最高値を更新する上昇が続いていましたので一斉に利益確定売りもでてNYダウは終値36,407.11ドル、前日比-392.54ドルと反落。
ナスダック総合指数は、グーグルやアマゾンなど主力ハイテク株が叩き売られ、終値15,100.17ポイント、前日比-522.54ポイントと2020年9月以来の大幅下落となりました。
米国市場はあれだけ上げてましたからね。そりゃ下がるよという感じですが、押し目買い意欲の強い相場ですし、完全に利上げに踏み切ったわけではありませんので、まだ上がりそうという感じしますね。
日経平均株価ですが、「気~が~狂いそう」という大暴落となりましたね…米国市場が崩れたら当たり前の様にストーーーンと落ちましたが、国内の新型コロナウイルスが増えて、政府がまん延防止などを適用が検討での経済活動の不安も重なり投資家心理を一気に冷やした動き。
日経平均株価は終値28,487.87円、前日比-844.29円、TOPIXは終値1,967.01ポイント、前日比-42.26ポイントの大幅下落となりました。
大発会から2022年は行けるのか!と思わせて全戻しどころがそれをさらに掘る急落ですからね。アジア市況では上海総合指数および香港ハンセン指数が揃って軟調だった事で、終日売り優勢の展開でしたが、この下げ方は本当にえぐいの一言です。高PERの成長株がとにかく叩き売られていましたが、明日は3連休前というのもポジション整理に向かわせてというのもありますね。
しかし本当にひどいのはマザーズ指数ですよ!!
新興市場はジャスダックは、まだ見れるチャートですが、マザーズ指数は連日の大暴落!大発会から指数で11%も下げるって…呪いでもかけられているの?という動きですね。下げ止まるまでは触らないと思っていましたが、さすがにここまで売られましたのでリバウンド狙いでマザーズ先物を買ってみましたが、この感じですと反発してもすぐに叩き売られそうな感じしますね。
IPO銘柄も個人投資家のぶん投げラッシュでボコボコになっているものが多いですが、DX関連の【4261】アジアクエストは急落。法人向け入退室管理及び監視カメラシステムの提供の【4264】セキュアは反発。
特に注目している【6524】湖北工業は寄付きこそ下落しましたが、その後は見事な上昇となりましたね!自動車関連のIPO銘柄で東証2部というところもあって投資家人気を集めている感じですね。
【4418】JDSCは小幅安という感じですが、これは面白い位置ですので、明日狙ってみようかと思っています!
【4125】三和油化工業は続落しましたね。初値から一段安しましたが、三和油化工業産業廃棄物を再資源化するリユース・リサイクル事業というテーマもですが、リチウム電池用電解液の受託製造という強みもありますので注目していますが、チャートがひどすぎますね。
再生可能資源であり、食糧とも競合しない非可食バイオマスを原料として、バイオ燃料やグリーン化学品を製造する新規産業の【9212】グリーン アース インスティテュートは反発。中身は面白いですが、マザーズは総悲観ですからね~。なんともなんともという感じです。
半導体関連も長期金利上昇から売り込まれましたね。
【8035】東京エレクトロンは下落、【6920】レーザーテックは下落、【6857】アドバンテストは下落。【6723】ルネサスエレクトロニクスは下落、【6890】フェローテックは下落、【7433】伯東は下落、小型の半導体銘柄【6336】石井表記も下落。
まあ急騰していましたので、利益確定売りがでている感じですが、3連休前ですので仕方ないかなぁ~という感じです。
私の知り合いのプロトレーダーが注目しているメタバース関連の【8783】GFAは一段安となりましたが、今年はメタバース関連は大注目のテーマですので引き続き注目です。
【2158】FRONTEOは大幅下落となりましたが25日線で下げ止まってますのでワンチャンありそうですが、まあ無理しない方が良さそうですね。
第二のフロンテオと言われている銘柄で、【3853】アステリアも続落。AI関連は有望テーマですので注目ですが、10日線で下げ止まりましたので、少量だけ狙ってみようかなと思っています。
【4412】サイエンスアーツは、急反発してSTOP高となりました!6000円近辺は~と記載していましたが、これは本当に炸裂しました。このボコボコ相場の中で読み通りにきてSTOP高は感無量です!
ウルフ村田関連も【3121】マーチャントは続落。材料で飛びついたイナゴも投げている感じでしたが、やはり上のしこり玉も多いですからね。これはもう触るの厳禁ですし、上昇したら叩き売りたいという感じです。
【1783】アジアゲートは上昇。60円近辺なら拾っても面白そうとは思っていましたが、ウルフ銘柄の中では、まだやれそうなのはこれくらいですかね~と思っていますが、今日の暴落相場でこれは良い動きですね。
【5915】駒井ハルテックは急伸!押し目買いもしっかり入りますし、かなり大口が上手くコントロールしている感じですね。引き続き注目しています。
注目銘柄で記載した【6912】菊水電子工業は綺麗に反発となりましたね。10日線で反発とチャートも良いですね
【6658】シライ電子は下落、一段安。これはもう手出し無用かと思います。
【6047】Gunosyは小幅下落、売り物もなくなった感じはしますが、25日線回復してからのエントリーでいいかなという感じです。
オミクロン型の感染からバイオ関連がテーマとして注目が集まっていますが、記載した【4587】ペプチドリームは一段安。チャートを見てもダメですね。国内新型コロナウイルス治療薬、ワクチンの大本命と言われる【4507】塩野義製薬は反発となりました。
ちなみに有望と思える銘柄ですが、【6758】ソニーが急落、ソニー関連の東証1部の銘柄は良さそうと見ていた【7725】インターアクションは寄付きこそ高かったですが、環境悪化もあって下落。なんだかなぁ~という感じですが、引き続き注目しています。
マザーズ指数の大暴落が続き、個人投資家は年明けからため息の連発という感じかと思いますが、3連休前ですので、まあ今は下手にリバウンドを狙うというのは止めて、命大事にというトレードを心掛けていくのがよいと思います。それでは本日もお疲れ様でした。
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明日の注目銘柄
・菊水電子工業(6912)
本日は反発、東証JQ上場、PER18.21倍、PBR1.24倍、時価総150億円の小型、据置型直流安定化電源、耐電圧試験器に強みを持ち商品シェアは国内でもトップクラスの電子計測器および電源機器の専業メーカーです。
新型コロナウイルス感染再拡大や世界的な半導体、電子部品等の需給逼迫の影響により、営業活動の制約はありますが、同社の重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)、サーバー・ICT(情報通信技術)関連市場、並びに半導体関連市場、5G関連市場など、グローバルで需要の回復しています。
特にグリーンエネルギー政策により需要が拡大している米国や自動車のEV化の加速とインフラ需要の旺盛な中国を中心に海外売上高が大幅に増加し、EV用電池向け耐電圧試験器が会社予想を遥かに超える受注となっている様です。
とにかく業績面は上方修正を2度もする抜群の業績です。EV用充電器は需要はまだまだここからという感じですし、チャートも上場来高値を更新しています。強い上昇トレンドに入っているチャート形成ですので、まだ上昇余地は十分と見ています。
・湖北工業(6524)
本日は急反発。自動車関連、東証2部に12月22日に上場のIPO銘柄、アルミ電解コンデンサ用リード端子と光部品・デバイスのリーディングカンパニーです。
業績面もよく、自動車関連はここから需要高まっていきますので、同社の業績も高まっていくと見ています。連続STOP高して本日は下落しましたが【4412】サイエンスアーツの再来となるのでは?と期待しています。まだまだ下での買いも入り動きは強いですが、IPO銘柄特有の突然の急落もありますので警戒しながらという感じですね。
・Gunosy(6047)
本日は小幅下落。今後化けそうな銘柄と見ています。インドでクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneursの強制転換条項付優先株式の追加取得を決定したという材料ですが、最大で1000万ドル相当の優先株式取得を計画というのもですが、インドは10億人の大国ですが、クレジットカードの普及はまだまだここからですので、今後かなりの含み益が出る可能性がありますね。売り物もでますが、期待はしています。
・コムチュア(3844)
本日は続落。クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
DXの本命ではありますが割高感からも投げ出ましたね。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマですので、反発はあると思っていましたが、このチャートは厳しいですね。
・山善(8051)
本日は下落、東証1部上場、PER10.7倍、PBR0.91倍、時価総額1023億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割安、チャートはジリジリとはきていますね。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。
・フェローテック(6890)
本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。
決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!今後も上下しながらも高値更新予想でしたが、公募増資で株価は急落。公募の売りもなく上昇。これからの動き期待です。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが大手自動車メーカーの生産回復のメドが立つなか、来年に向け引き続き好調な事業環境が見込めます。まあこれもまだまだここから!
・NTTデータ(9613)
本日は下落。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆4810億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待です。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は下落。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙ですからね。上がったら叩けばいいという感じで見ています。