本日の相場雑感
昨晩の米国市場は、新型コロナウイルス変異種オミクロン型での景気に与える影響は依然不透明な状況とはなっていますが、既存のワクチンが一定の保護効果があるとの見方や、これまでの変異株よりも危険性が高いことを示す証拠はないとの見方から連日の下げからも値ごろ感の買いが入り買戻し優勢の展開。
週次新規失業保険申請件数も前回から増加も予想を下回った事も本日発表の11月の雇用統計が堅調な雇用者数の伸びが見込めるとの期待となり、景気敏感株を中心に買われる動きとなりました。
中国当局が主力小型機「737MAX」の運航再開に向けて必要な修正事項を航空会社に指示した事やインドの空運会社とも航空機の受注を協議している事が伝わりボーイングが急騰となり、NYダウは終値34,639.79ドル、前日比+617.75ドルと今年の上げ幅では最大となりました。
ナスダック総合指数は、エヌビディア、インテル、アドバンスト・マイクロ・デバイスといった半導体関連の主力が買われて終値15,381.32ポイント、前日比-127.27ポイントとなりました。
急落してからこの切り返し、さすがアメリカですね!「U.S.A、U.S.A」と投資家の声が聞こえるかの様な動きでしたが、雇用統計を乗り切って復活なるか…注目ですね!
日本株は、米国市場のこれだけの上昇がありましたが、【9984】ソフトバンクグループが出資先の中国配車アプリ大手、滴滴出行(ディディ)が米国市場の上場廃止手続き、【9983】ファーストリテイが11月の既存店売上高が微妙だった事で、足引っ張り2大巨頭の値がさ株が原因となり、日経平均株価は寄り付き後から売り込まる展開。
半導体関連も売られて10時すぎには安値27,588.61円と200円近い下げ幅とはなりましたが、アジア株が総じて堅調でしたので値ごろ感から売り一巡後は買われて終値28,029.57円、前日比+276.20円、TOPIXは終値1,957.86ポイント、前日比+31.49ポイントとなりました。
新興市場も長いトンネルからやっと抜け出した感じですがジャスダック、マザーズ共に反発。マザーズは11月17日1189ポイントから安値1022ポイントですからね。
本当に強烈な下げ方でしたし、追証損益比率は-28%まで言ってましたからね。尋常じゃない数の追証でていましたし、チャートを見てもかなり限界ラインでしたし、万が一8月18日の993ポイントを下回ると、トレンドが完全に崩れるところでしたからね。「今日反発して本当良かった…」という感じです。
半導体関連は経済での影響を受けにくいとは言いますが、急落していた銘柄が買われて半導体は利益確定売りが出る展開。【8035】東京エレクトロンは小幅安、【6920】レーザーテックは下落、【6857】アドバンテストは上昇、【6723】ルネサスエレクトロニクスは小幅安、【6890】フェローテックは下落。
小型の半導体株の【6336】石井表記はしっかりの上昇となりました。【3498】霞ヶ関キャピタルも小幅下落とはなりましたが、上下しながらもまだ値を保っていますね。
私の知り合いのプロトレーダーが狙っていた【8783】GFAはほぼ変わらずとはなりましたが、根固めしてからきそうな雰囲気はありますね。
ただ、投機的な仕手株系は売り込まれてSTOP安となっていますが、ギャンブラーが集う【2158】FRONTEOがSTOP安張り付き、ウルフ村田関連の【3121】マーチャントがSTOP安張り付き、【1783】アジアゲートも急落、【8139】ナガホリも急落、そして創業者カカムーチョが売却してから大暴落となった【3936】グローバルウェイは2連続STOP安!
仕手株の怖さという感じですが、恐ろしいですね。【3121】マーチャントは信用規制解除になりますし、まだウルフ村田さんは咆えていますので戻しはありそうですが、【3936】グローバルウェイは値幅制限解除をさらにもう一発突破する可能性ありそうですからね。
まあこういった銘柄は相場が崩れるとトコトンまで下げますし、過去のトンピン銘柄じゃないですけど、【9820】MTジェネックは4万円から一瞬で1万円以下に大暴落しましたからね。ここからは話のネタ程度にして、触らずに見ておくだけが良いですね。
デジタルトランスフォーメーション関連【9246】プロジェクトカンパニーは反発、バイオ関連では【4565】そーせいグループも反発。売り物も出揃いましたので期待したいところですね。
今週はとにかく売られ続けて週末に何とか値を戻しましたが、米国の雇用統計でどうでるか、来週はメジャーSQ週、SQ週は荒れやすいので逆指値設定を入れて取り組んでいきましょう。
とにかく下げ止まってよかった…、とりあえず雇用統計を見て来週の考察も書きます。それでは今週もお疲れ様でした。
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現在の市場のテーマ
感染症対策関連銘柄
旅行・観光・宿泊
鉄鋼
オンライン診療
原発関連
人材派遣
半導体
脱炭素
再生可能エネルギー
太陽光
仮想通貨関連
アフターコロナ関連
明日の注目銘柄
・コムチュア(3844)
本日は上昇。この相場の中でも野中の一本杉的な動きを続けていましたがやっかり強い!クラウドが主力の独立系SI、情報系システムの開発・構築に実績を持ち、アマゾン、セールスフォースのクラウド基盤をベースとした基幹システム、webサイトの開発が中核事業としています。
同社はDX関連での本命視される銘柄の一つですが、DXで企業や社会の未来の変革をリードする「Leadthe Future」の精神のもと、デジタルソリューションパートナーとして新しい技術やソリューションを組み合わせ、クラウド、ビッグデータ/AIなどのデジタルプラットフォームを活用して、高付加価値なコンサルティングなどの上流工程のビジネス拡大を見込んでいます。
何といっても同社ですが、直近の決算が抜群です。クラウド支援サービスに重点を置いた事で業績が絶好調ですが、21年4~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の119億9500万円と2割近い増収を確保、営業利益も同47%増の19億6100万円となっています。
割高感はありますが、チャートは上場来高値を更新!なんでもそうですが、本命と言われる銘柄が国内外の投資家の人気を集めるものです。半導体、DX、脱炭素、再生可能エネルギーはここから飛躍する3大テーマです。
DX関連の本命のコムチュアですこの相場でもしっかりですからね。まだまだここから!
・霞ヶ関キャピタル(3498)
本日は小幅下落。東証マザーズ上場、PER29.8倍、PBR6.18倍、時価総額299億円の中型、太陽光発電施設の開発へと軸足を移し、現在は物流施設とアパートメントホテルを投資家向けに開発・運用など不動産コンサルティング事業を主力とする企業です。
10月8日に発表の8月期連結決算では、物流施設開発用地の売却・開発フェーズへの移行や、賃貸マンション・保育園の売却、物流施設の開発がEC市場拡大を背景に業績寄与するなどで、売上高が前期比78.5%増の142.95億円。営業利益は前期比306.9%増の13.28億円、経常利益が前期比475.6%増の10.37億円と売上・利益ともに過去最高を達成しています。
業績面の回復もですが、株主優待のポイント設定変更を発表しており「霞ヶ関キャピタル・プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイントを進呈する株主優待制度を導入、同社株式への投資の魅力をより一層高めるため1単元(100~199株)と3単元(300~399株)のポイント枠を新設しています。
25日移動平均線で再度インしようかと思っていましたが、相場が不安定ですからね。まだ入るにしても時ではないと思います。反発の兆しがなければこれは一旦消し予定です。
・山善(8051)
本日は上昇、東証1部上場、PER9.8倍、PBR0.84倍、時価総額949億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍以下と割安、チャートは微妙ですはありますが、下髭つけて反発と売りも一巡した感じはありますね。
・石井表記(6336)
本日は反発!東証2部上場、PER6.7倍、PBR1.8倍、時価総額81.6億円の小型株です。
同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。
直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。
連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。
特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額90億円未満で純利益12億円はかなりと言えます。引き続き押し目を狙っていきます。
・レーザーテック(6920)
本日は下落。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。
決算内容は大幅減益と何ともという感じでしたが、短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、受注高は4.4倍と急拡大しています。上昇していく期待は高いですがPERを見ると割高ですので、その点は注意ですね。まだチャートは問題なさそです。
・フェローテック(6890)
本日は下落。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。各証券会社が目標株価を5000円以上としています。同社の真空シールは世界シェア約6割、台湾の受託製造大手TSMCや韓国サムスン電子などの半導体設備投資需要もあり業績は拡大していく見込みは十分です。
決算内容は22年3月期業績予想を上方修正、上期営業利益は2.7倍と抜群!今後も上下しながらも高値更新予想でしたが、公募増資で株価は急落。公募価格3667円となりました。来週12月8日に公募の玉は受け渡しとなりますので、買うに買えない状況ですね。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は下落。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。まあこれもまだまだここから!
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。
レノバが好決算から急騰となりましたが、この2銘柄は期待ですね!
・NTTデータ(9613)
本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆3169億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
決算も良好、上期の受注高は国内における順調な案件獲得に加え、海外事業の規模拡大及び為替影響により増加して22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が1091億3800万円(前年同期比71.0%増)となり、通期計画1800億円(前期比29.3%増)に対する進捗率は60.6%!まだまだ期待ですが、チャートが結構微妙になってきましたね。
・タムラ製作所(6768)
本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。引け後に決算を発表しましたが、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比42.4%増の6.5億円でしたが、通期の同利益を従来予想の34億円→23.5億円(前期は23.8億円)に30.9%下方修正。
売り一巡して戻す展開が続いていましたが、とりあえず700円近辺で推移していますが、戻しも弱いですね。うーんといった感じ、これも一旦消し予定です。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。売りで持ったままで良かったという感じのチャートですね。
・日本ペイント(4612)
本日は小幅下落。総合塗料大手。自動車用や工業用などが主力21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比59.0%増の503億円と業績は悪くありませんが、チャートがとにかく悪く、原材料高の影響からも下げはまだきそうと見ていますが、今日は底打った動きにも見えますが、まだ下げると見ています。