地方銀行株 地方銀行関連銘柄 銀行株

億トレが注目する地方銀行関連銘柄 本命株 一覧 まとめ

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こんにちは、億トレサラリーマンです。

2月6日、日銀の金融政策決定会合の決定に関わる田村審議委員が長野県松本市での講演にて、「2025年度後半には少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが必要だ」と今後の金融政策の方向性について言及しました。

2%以上のインフレが3年近く続いていたり、お米などの価格の上昇、さらに人手不足などによる人件費の上昇などさまざまな状況から物価の上振れリスクが膨らんでいると指摘したうえで、今後も複数回にわたって利上げをするべきだという考えを示しました。

日銀が決定する利上げのペースに関しては、あくまでも経済や物価、金融情勢次第だと思いますが、今後も利上げを継続していく考えを持っているというわけです。

となると、やっぱりここは金利上昇時に物色が集まりやすいテーマ地方銀行関連銘柄をおさらいしておかないといけないですよね!
今回の記事では、日銀の追加利上げに備えてしっかりと利益を狙っていくべく、億トレが厳選した地方銀行関連銘柄の本命株地方銀行関連銘柄の一覧まとめをご紹介していきます!

地方銀行とは?特徴や業務など

はじめに、地方銀行(地銀)とは、三菱UFJ銀行のようないわゆるメガバンクと呼ばれる銀行ではなく、特定の地域を営業基盤とする銀行のことを指します。なおかつ、全国地方銀行協会に加盟していることが条件となります。みなさんの身の回りにも◯◯銀行なんていくつかあると思いますし、口座持って実際に預金や給料の受け取り口座にしていたりするんじゃないでしょうか。

地方銀行の特徴

地方銀行は、地方都市に本店を構え、その地域の経済に大きな影響を与える存在です。例えば、地元企業への融資を通じて事業の成長を支援したり、住宅ローンを提供することで地域住民の暮らしを支えたりしています。

また、地方銀行は地域密着型の金融機関として、地元の商工会議所や自治体と連携し、地域経済の活性化にも貢献しています。例えば、特産品のブランド化を支援するための融資制度を設けたり、創業支援セミナーを開催して新しいビジネスの立ち上げを後押しするケースもあります。

さらに、都市部のメガバンクにはない強みとして、顧客との距離が近く、個別のニーズに応じた柔軟な対応ができる点が挙げられます。例えば、地元の農家や中小企業に対し、事業特性に合わせた独自の融資プランを提案することも少なくありません。

このように、地方銀行は単なる金融機関としてだけでなく、地域経済の発展に欠かせない重要な役割を担っています。

地方銀行の主な業務

地方銀行は、地域経済の発展に深く関わる金融機関として、多岐にわたる業務を展開しています。

主な業務の一つが、企業や個人への融資です。地元の中小企業に対する事業資金の貸し出しは、地方銀行の重要な役割の一つであり、新規開業資金や設備投資資金、運転資金の提供を通じて、地域産業の活性化に貢献しています。特に、メガバンクがカバーしにくい地域密着型の支援が求められることが多く、企業の成長ステージに応じた柔軟な融資が行われます。また、個人向けのローンも重要な業務であり、住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどを提供することで、地域住民の生活を支えています。

預金業務も地方銀行の中心的な役割を担っています。個人や企業からの預金を集めることで、資金の流れを地域内に循環させ、経済の安定を図る役割を果たします。定期預金や普通預金だけでなく、近年ではネットバンキングを活用したオンライン取引の利便性向上にも力を入れています。さらに、地方銀行は単なる資金の管理だけでなく、資産運用のアドバイスも行い、投資信託や外貨預金、保険商品の販売を通じて、顧客の資産形成をサポートしています。

また、地方銀行は地方自治体や地域の公共団体との連携を強化し、地域振興にも貢献しています。例えば、地域活性化を目的とした官民連携のプロジェクトに参加したり、地方創生ファンドを活用してベンチャー企業やスタートアップ企業の育成に力を入れたりするケースも増えています。加えて、農業や観光業といった地域特有の産業を支援するための専門的な金融サービスを提供することもあり、農業法人向けの特別融資や観光施設向けの投資支援などを行うこともあります。

なぜいま「地方銀行関連銘柄」に注目すべきなのか

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冒頭での話の重複する部分があると思いますが、国内の物価上昇が一段と目立っていることや原油価格の上昇などの影響から日銀の追加利上げはほぼ間違いないというのが市場関係者の見方となっています。日銀の田村審議委員が言及したこともあって、ほぼ間違いなく2025年度中には追加で利上げがあるだろうと考えておくべきでしょう。

金利上昇局面では、銀行業や生保業にとって資産運用環境が好転する要因となることから株価のプラス要因になりやすい傾向があります。それは、メガバンクだけでなく地方銀行にとっても収益拡大の追い風となる可能性が高いということになります。

こういった場面で市場参加者が目を向けやすいのはやっぱりメガバンクや大手生命保険会社なので、見落とされるのではないかと思われがちですが、インバウンド需要の増加による収益環境の改善低PBRで割安なバリュー株が多いという点からも地方銀行関連銘柄こそ投資妙味のあるセクターだと思います。

地方銀行関連銘柄 一覧 まとめ

次に、地方銀行関連銘柄の一覧まとめのご紹介です。

今回ひとつのポイントとして見ていただきたいのはPBR(株価純資産倍率)ですので、知っている方がほとんどかとは思いますが、一旦おさらいしておきましょう。

PBR(株価純資産倍率)とは、株価が企業の純資産(資産ー負債)の何倍で取引されているかを示す指標のこと。

分かりやすい計算だと、PBR=時価総額/純資産で計算することができます。

PBRが1倍未満の場合、会社の持つ資産よりも株価が低い=割安と判断される。
しかし、PBRが極端に低い場合は、「経営状態が悪い」と評価される場合もある。

それでは、地方銀行関連銘柄の一覧まとめは以下の通りです。

※2025年2月6日時点の情報

コード銘柄名PBR概要
5830いよぎんホールディングス0.54四国最大の地銀
5831しずおかフィナンシャルグループ0.62静岡地盤の地銀上位
5832ちゅうぎんフィナンシャルグループ0.49岡山地盤の地銀上位
5844京都フィナンシャルグループ0.57京都府内唯一の地銀
財務体質に定評
7150島根銀行0.35鳥取、島根が地盤の第2地銀
7161じもとホールディングス0.11きらやか銀行と仙台銀行が経営統合
7167めぶきフィナンシャルグループ0.66傘下に足利銀行、常陽銀行
7173東京きらぼしフィナンシャルグループ0.51八千代銀行、都民銀行、新銀行東京が合併
7180九州フィナンシャルグループ0.47九州の地銀大手
肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合
財務健全
7184富山第一銀行0.44富山県の第2地銀、財務良好
7186コンコルディアフィナンシャルグループ0.76横浜銀行と東日本銀行が統合
7189西日本フィナンシャルホールディングス0.49西日本シティ銀行、長崎銀行、
西日本信用保証、持株会社
7322三十三フィナンシャルグループ0.30三重銀行、第三銀行が経営統合
7327第四北越フィナンシャルグループ0.50地銀上位
7337ひろぎんホールディングス0.67広島銀行が中核の総合金融
7350おきなわフィナンシャルグループ0.35地銀中位の沖縄銀行が中核
7380十六フィナンシャルグループ0.39岐阜県内最大手
7381北国フィナンシャルホールディングス0.52石川県を地盤
7384プロクレアホールディングス0.29青森銀行とみちのく銀行が経営統合
7389あいちフィナンシャルグループ0.36愛知・東海が地盤
8331千葉銀行0.78千葉県最大の地銀大手
8334群馬銀行0.71群馬地盤の地銀上位
8336武蔵銀行0.38埼玉地盤
8337千葉興業銀行0.65千葉県地盤の地銀
8338筑波銀行0.21茨城地盤の地銀中位
8341七十七銀行0.56宮城県地盤で東北最大の地銀
8343秋田銀行0.24秋田地盤の地銀中位
8344山形銀行0.31山形地盤の地銀中堅
8345岩手銀行0.27岩手地盤の地銀中位
8346東邦銀行0.37福島地盤の地銀大手
8349東北銀行0.29岩手地盤の地銀
8354ふくおかフィナンシャルグループ0.77傘下に福岡・熊本・十八親和
総資産は地銀首位級
8358スルガ銀行0.78静岡・神奈川が地盤
8359八十二銀行0.42長野地盤の地銀上位
8360山梨銀行0.32山梨県内唯一の地銀
8361大垣共立銀行0.28岐阜地盤の地銀大手
8362福井銀行0.32福井地盤の地銀中位
8364清水銀行0.23静岡地盤の地銀中下位
8365富山銀行0.28富山西部地盤の地銀
8366滋賀銀行0.46滋賀地盤の地銀
8367南都銀行0.37奈良地盤の地銀
8368百五銀行0.35三重地盤の地銀上位
8370紀陽銀行0.60和歌山県唯一の地銀
8377ほくほくフィナンシャルグループ0.43北陸銀行と北海道銀行が傘下
8381山陰合同銀行0.61山陰地盤で鳥取・島根で預金トップ
8383鳥取銀行0.25鳥取地盤の地銀中下位
8386百十四銀行0.29香川地盤の地銀で県内首位
8387四国銀行0.30高知・徳島から四国全域
8388阿波銀行0.30徳島地盤の地銀
8392大分銀行0.23大分地盤の地銀中位
8393宮崎銀行0.29宮崎地盤の地銀中位
8395佐賀銀行0.32佐賀地盤の地銀中位
8399琉球銀行0.33沖縄地盤の地銀大手
8416高知銀行0.15高知地盤の第2地銀
8418山口フィナンシャルグループ0.55傘下に山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行
8522名古屋銀行0.43愛知県内首位で地銀中位
8524北洋銀行0.44北海道地盤
8537大光銀行0.18新潟地盤の第2地銀
8541愛媛銀行0.32愛媛地盤の第2地銀
8542トマト銀行0.30岡山地盤の第2地銀
8544京葉銀行0.30千葉地盤の第2地銀
8550栃木銀行0.21栃木地盤の第2地銀
8551北日本銀行0.30東北太平洋側地盤の地銀中位
8558東和銀行0.25群馬、埼玉に展開の第2地銀
8562福島銀行0.31福島地盤の第2地銀
8563大東銀行0.26福島・郡山地盤の第2地銀
8600トモニホールディングス0.30傘下に香川銀行と徳島大正銀行
8713フィデアホールディングス0.34山形・秋田地盤
荘内銀行と北都銀行が経営統合
8714池田泉州ホールディングス0.50関西地盤、大阪府内最大手の地銀
地方銀行関連銘柄 一覧 まとめ

以上が、地方銀行関連銘柄一覧まとめでした。

一覧を見て分析してみると、あまり業績が良くなかったり、財務体質に不安のある銘柄は極端にPBRが低くなっているケースが目立ちました。
それも踏まえて、億トレがおすすめする地方銀行関連銘柄の本命株をご紹介していきます。

地方銀行関連銘柄の本命株【5選】

千葉銀行(8331)

千葉銀行(8331)の株価チャートの画像

東証プライム|PER13.1倍|PBR0.78倍|時価総額1兆557億円

千葉銀行は、千葉県を地盤とした地方銀行の大手です。
地方銀行の中でもトップクラスの利益体質であることから地方銀行関連の本命株だと言えそうです。

中期的に右肩上がりのトレンドを形成していること、2月7日終値で1300円をブレイクしていることからもじっくり上値を狙う展開になることが予想されるでしょう。

九州フィナンシャルグループ(7180)

九州フィナンシャルグループ(7180)の株価チャートの画像

東証プライム|PER11.6倍|PBR0.47倍|時価総額3,532億円

九州フィナンシャルグループは、地方銀行大手の肥後銀行と鹿児島銀行、熊本銀行を傘下に持つ金融持株会社です。2015年に設立されました。肥後銀行と鹿児島銀行は地銀の中でも上位に位置し、しっかりと利益を出していることや財務の健全性の高さが大きなポイントとなって地方銀行関連の本命株と言えるでしょう。熊本に台湾半導体大手TSMCの工場が建設されたことによる恩恵への期待感も高まります。

株価的には上昇一服からの調整局面を経て、再び1000円を目指す格好になることが予想されます。

いよぎんホールディングス(5830)

いよぎんホールディングス(5830)の株価チャートの画像

東証プライム|PER9.3倍|PBR0.54倍|時価総額4,935億円

いよぎんホールディングスは、2022年に伊予銀行を中心に設立された金融持株会社です。愛媛県を本拠としており、同県は製紙・紙パルプなどの製造業の拠点が多いことから地銀でもトップクラスの業績を誇ります。

短期・中期的に見てもかなり堅調なトレンドを形成しているため、押し目でうまくエントリーをしていきましょう。

琉球銀行(8399)

琉球銀行(8399)の株価チャートの画像

東証プライム|PER8.3倍|PBR0.33倍|時価総額494億円

琉球銀行は、沖縄県を拠点とする地方銀行で、1948年に設立。沖縄県内最大の銀行で、観光・国際貿易関連の融資にも強みがあります。
2025年7月にオープン予定の巨大テーマパーク「ジャングリア沖縄」も業績に寄与するんじゃないかと思われます。

株価的には1300円へのチャレンジ局面なので1000〜1300円レンジ内で安いところ狙っていきたいところです。

京都フィナンシャルグループ(5844)

京都フィナンシャルグループ(5844)の株価チャートの画像

東証プライム|PER18.2倍|PBR0.57倍|時価総額6,555億円

京都フィナンシャルグループは、京都銀行を中心に2023年に設立された金融持株会社です。財務体質が健全であり、投資対象としては安心感のある銘柄です。

直近はしばらくボックス相場が続いていますが、ここをブレイクしてくるとかなり妙味があるんじゃないかと思います。

地方銀行関連銘柄 まとめ

日銀による追加利上げ観測から今回は地方銀行関連に絞ってお話ししてみました。

金利上昇時には銀行株が狙い目だと言われますが、銀行株ってあんまり大きな値幅が狙いにくい地味なイメージがあると思います。メガバンクではなく地方銀行であれば、まだまだ投資先として魅力的な銘柄は結構あるんじゃないでしょうか。

今回、ピックアップした銘柄もしていない銘柄も色々調べてみると面白いかもしれませんね。金利上昇時の投資戦略としてしっかりと利益を狙っていきましょう!


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