防衛関連銘柄

億トレ注目!防衛関連銘柄の厳選出遅れ株【3選】

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こんにちは、億トレサラリーマンです。

2025年3月7日、防衛セクターの中核企業である三菱重工業(7011)は、2,597円の史上最高値を記録しました。その後、短期的なオーバーブライト状態からの調整局面を経験したものの、75日移動平均線(2,227円)を強固なサポートラインとして機能させ、ギャップアップを伴う連続上昇トレンドを形成しています。この顕著な価格形成は、機関投資家および個人投資家双方からの防衛関連セクターへの投資選好の強さを示唆しています。

国際的な地政学的緊張の高まりを背景に、グローバル金融市場はボラティリティの上昇に直面しています。特に日本国内においては、各種経済指標が景気後退期への移行を示唆しており、市場参加者のリスク許容度の低下が顕著です。このような市場環境下において、セクター間の資金配分に顕著な偏りが生じており、最も顕著な資金流入を見せているのが「防衛関連株」です。

米国によるウクライナ支援の一時的停止が示される一方、欧州連合各国は支援拡大に向けた政策転換を明示したことで、欧州防衛株式市場は大幅な上昇を示しています。日本市場においても、新トランプ政権から提示された「防衛支出のGDP比3%水準への引き上げ要請」という政策的圧力が、防衛関連銘柄への機関投資家の資産配分変更を促進し、顕著な資金流入を引き起こしています。

国内マクロ経済指標においても、インフレ率の持続的上昇と実質賃金の停滞という構造的課題により、景気後退リスクが高まっています。このような経済環境下において、景気循環性の低い防衛関連企業は、安定的なキャッシュフロー創出能力を有する投資対象として再評価されています。政府による防衛費増額が中長期的な政策方針として確立される限り、防衛関連企業の収益成長性と株価上昇余地への期待は今後も維持されるでしょう。

このようなファンダメンタル要因と政策環境の変化を背景に、防衛関連企業の業績拡大予測が市場のコンセンサスとなりつつあり、機関投資家および個人投資家の関心は今後も高い水準で維持されると予想されます。今回の記事では、億トレ注目!防衛関連銘柄の厳選出遅れ株【3選】をご紹介します。

※2025年3月13日のデータを参照しています

防衛関連銘柄の厳選出遅れ株/その1

極東貿易(8093)

極東貿易(8093)の株価チャートの画像

東証プライム|PER5.9倍|PBR0.73倍|利回り4.18%|時価総額218億円

極東貿易は、防衛関連銘柄の中でまだ株価が上がりきっていない「出遅れ株」として、今後の株価巻き返しに期待したい銘柄です。

同社は主に三つの事業分野を持つ機械商社です。鉄鋼・化学向けプラント設備や資源開発関連の「産業設備」部門、自動車部品や炭素繊維材料を取り扱う「産業資材」部門、そして工業用ファスナーや特殊スプリングなどを提供する「機械部品」部門があります。

防衛関連事業では、航空宇宙および防衛用途向けの光ファイバーケーブルを手掛けています。また、三菱重工業の航空宇宙向け品質マネジメントシステムの認証取得実績をもとに、昨年には航空宇宙防衛プロジェクト専門の組織を立ち上げました。

株価の動きを見ると、2024年3月につけた高値から1400円台まで調整を経て、最近は上昇に転じる動きが見られます。今後は前回の高値である2,262円を目指す展開に期待したいところです。

防衛関連銘柄の厳選出遅れ株/その2

沖電気工業(6703)

沖電気工業(6703)の株価チャートの画像

東証プライム|PER8.8倍|PBR0.61倍|利回り3.10%|時価総額843億円

沖電気工業といえば、ATMやプリンターの印象が強い企業ですが、実は隠れ防衛関連銘柄としての側面も持っています。

特に、同社グループのOKIコムエコーズが保有する海上計測バージ「SEATEC II」は、国内で唯一民間企業が所有する設備で、海上自衛隊の潜水艦向けソナーシステム(音波を使った探知装置)の開発・試験に活用されています。

長年培ってきた音響技術を防衛分野だけでなく民間分野にも応用し、事業拡大を進める方針を示しています。将来的には「防衛と民間の売り上げをイーブンぐらいにしたい」という目標を掲げており、今後の成長戦略に期待が持てる状況です。

また、PBR(株価純資産倍率)は1倍を下回っており、防衛関連銘柄としては株価が出遅れている状況です。防衛需要の高まりが続く中、今後株価が大きく変化する可能性を秘めた「出遅れ株」として注目に値する銘柄といえるでしょう。

防衛関連銘柄の厳選出遅れ株/その3

重松製作所(7980)

重松製作所(7980)の株価チャートの画像

東証スタンダード|PER9.3倍|PBR0.67倍|利回り1.85%|時価総額58.4億円

重松製作所は、防塵・防毒用マスクの製造を手がける企業であり、防衛関連銘柄の一角を担っています。同社の製品は、化学・生物・放射性物質などのリスクから身を守るために重要な役割を果たしており、防衛分野においても一定の需要が存在しています。ただし、武器や兵器関連の企業と比べると、防衛関連としてのインパクトはそれほど大きくないため、これまで市場での注目度は限定的でした。

しかし、最近では防衛関連セクターへの資金流入が活発になっており、これまで目立たなかった企業にも関心が向かい始めています。その中で重松製作所はPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る水準にあり、株価が割安な状態が続いています。すでに買いが入って上昇した他の防衛関連銘柄と比較すると、まだ「出遅れている」と言え、今後の投資家の物色対象となる可能性は十分にあります。特に、安全保障関連の需要が高まる中で、防護用品を扱う企業への評価が見直される場面も考えられます。

重松製作所のように、防衛関連でありながらこれまで大きく買われてこなかった銘柄は、いわゆる「出遅れ株」として注目されることがあります。現在の防衛関連セクターの盛り上がりが継続すれば、同社の株価も大きく変化する可能性を秘めており、今後の動向を注視する価値がある銘柄といえるでしょう。


以上が、億トレ注目!防衛関連銘柄の厳選出遅れ株【3選】でした。

防衛関連銘柄は足元で短期的な過熱感が見られるものの、中長期的な視点では成長性に注目したい分野です。防衛費拡大の流れは継続しており、業績へのポジティブな影響はほぼ確実と考えられます。

ただし、防衛関連事業は一般的に利益率が低いとされており、過度な期待は禁物です。株価の急騰局面では冷静に判断し、中期的な成長余地や企業の収益構造を見極めることが重要です。今後も防衛関連銘柄は市場で注目されるテーマとなるため、適切なエントリータイミングを見極めながら慎重に投資を検討していきましょう。

※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。


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