大波乱の8月も中旬となりますが、連休前に長崎の地震から南海トラフの地震への不安もありますが、連休中の地震はなさそうですね。台風など自然災害の被害はありますが日経平均株価も売り物が溜まっています。
売り方も買戻しに連休明けからきそうという部分を考えましても明日の相場は上昇する傾向が高いと言えるのではないでしょうか。
日本市場は、来週で全ての決算が出揃いますが、3月決算企業のブラックアウト期間(自社株買い禁止期間)が完全に開けますのでここを通過しますと、企業側の最大の買い手といえる自社株買いが入ってくると言えます。
米国市場も反発基調となっているのは、ブラックアウト期間を抜けたというのも勿論ですが、週末に発表されました失業保険件数が8月3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比1万7000件減の23万3000件(エコノミスト予想は24万件)と約11カ月ぶりの大幅な減少となっています。
米国市場でも年間で150兆円近い自社株買いがありますが、自社株買いが止まっている決算シーズンは空売りファンドなどが売りを狙ってくるポイントとなっています。
日米の決算シーズンが通過しますと、この止まった自社株買いが復活する。というのも非常に相場の好転を示唆すると言えるでしょう。
日経平均を改めて見ましても、35000円近辺ですので、高値までまだ3分の1という戻し幅となりますが、TOPIXを見ますとまだそこまでの戻しとなっていません。
地政学リスクもあり三菱重工(7011)などは窓埋めの位置まで戻しましたが、時価総額が大きい銀行株は三菱UFJ(8306)や大和証券(8601)、野村(8604)などはまだまだ戻っていない位置となります。銀行株は金利上昇が好材料と見られていましたが、それ以上に金融不安というのは銀行株に影響を与えたと言えます。
個人的に経済的な不安、金融不安が起こりますとその先方として金融・銀行株は見られるというところがありますので、戻ってくるのはまだ時間がかかると言った印象です。
円キャリートレードのポジションも今後解消されていくという部分はありますので、日本株にとってまだ売られやすい状況はありますが、この混乱的な相場も来週には落ち着きを取り戻すと見ています。
株価の戻りが分かりやすく鮮明となりそうなのは、半導体株などハイテク株セクターがありますが↓
東京エレクトロン(8035)は30000円近くまでの戻りは短期的にありそうと見ています。
個別銘柄では海帆(3133)はトンピンさんが、さらなる大量保有報告を出していますので下支えがあるという安心感がありますので、値を戻していく見込みは高いかな?と思っています。
高配当銘柄で業績の良い銘柄としては、日本冶金工業(5480)もこれだけの割安な銘柄で戻りがまだ鈍いことを考えても魅力は高いと言えます。
今週の大きな指標では米CPI(消費者物価指数)があります。
米金融当局が次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げを開始するのに必要な材料になると言われていますし、長期金利の変動から為替市場で大きなボラを生み、ハイテク株が乱高下する指標となります。
安全に投資をするという方はCPIを見てからが良いでしょう。とにかくこのボラの激しい相場は注意しながら取り組んでいきましょう。
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