下水道関連銘柄

億トレが注目する下水道関連銘柄 本命株 一覧 まとめ

水道管の画像

こんにちは、億トレサラリーマンです。

1月28日午前9時ごろ、埼玉県八潮市にて道路が陥没し、そこにトラックが落下して運転手の男性が亡くなってしまうという痛ましい事故が起きてしまいました。事故のあった埼玉県によると、道路が陥没した原因は複数の要因によって下水道管が破損してその亀裂から土砂が入りこむことで地中に空洞ができてしまったということでした。

この事故を受けて、国土交通省は大規模な下水処理場や下水道管を管理する都道府県に緊急点検を要請しました。他にも同様の事故が起こりうる可能性がある場所があるということから下水道工事による補強や改修の必要性が高まっていて、株式市場では下水道関連銘柄の特需恩恵があるのではないという観測が高まっています

今回の記事では、今後急速に増えるであろう下水道工事需要の恩恵を受けることが予想される下水道関連銘柄の中から、億トレが注目している本命株や下水道関連銘柄の一覧まとめなどをご紹介していきます。ぜひ最後までお読みください。

道路陥没事故の経緯と原因は?

1月28日

「車が穴に転落した」と消防に通報が入る。消防が駆けつけると道路が陥没しており、全長8メートルほどのトラックが深さ5メートルの穴に運転席側から突っ込むような形で転落していた。

この時は、まだ運転席の男性とやりとりができている状態だったが、土砂によりドアが開けられない状態かつ内部が崩壊してくることで安全面を考慮して一時救出を断念し、トラックごと穴から引き上げる方法にて救助を試みる。

クレーン車2台などを使ってトラックの引き上げを試みるも、崩落などが原因で上手くいかず救助作業は難航。

1月29日

29日未明には付近がもう1カ所陥没してしまい、周りの電柱などが沈み込むなどしたため作業を中断せざるを得ない状況に。トラックの荷台部分を道路上に吊り上げることに成功したが、運転席部分は引き上げられず。陥没範囲が徐々に拡大し、2次被害のおそれから救助活動は中断を余儀なくされる。

1月30日

地盤が弱くなることで2つの穴の間が崩落、ひとつの大きな穴になる。15メートルほどの深さになったうえにさらなる崩落のおそれから救助隊員が中に入っての救助活動は危険との判断に。

がれきや土砂を取り除くための重機を入れるためにこの日から地上から穴の中に続くスロープ工事に入る。

事故の原因は?

今回の道路陥没事故は、複数の要因によって下水道管が破損し、その亀裂から土砂が入り地中に空洞ができることで地盤が不安定になったためと説明されています。

下水道管の腐食

汚水から発生する硫化水素から硫酸へと変化しコンクリート管の腐食を引き起こすといわれています。この現場の下水道管はカーブが多い形状をしていることに加え、勾配が緩やかであったため管の腐食が早く進んでしまったのではないかということが原因の一つとして考えられています。

軟弱な地盤

この現場付近は砂を主体とした軟弱な地盤だったことで、下水道管が破損して穴が空いてしまった場合、粘土質な地盤に比べて土砂が吸い込まれやすく空洞ができやすくなってしまったのではないかということも原因の一つとして考えられています。

このように複数の要因から今回の道路陥没という大きな事故が引き起こされてしまいました。しかし、今回の事故を受けて各自治体は同様の事故が起こり得る地域などの調査を進めており、今後事故の起こりやすそうなところの下水道管の改修工事や補修工事などの案件が多数発生するということはほぼ間違いないと思われます。

下水道管工事の種類は?

マンホールの画像

下水道管工事には用途や場面によって複数種類あります。主に行われる下水道管の改修・補修工事は以下の通りです。

開削工法

開削工法とは、下水道工事において一般的に用いられる工法の一つで、地面を掘削して開いた溝の中に下水管を設置し、その後埋め戻す方法です。直接地面を掘るため、施工が比較的簡単で確実に行えます。また、シールド工法などの特殊な技術を用いる場合に比べて工事費用が抑えられる点もメリットです。そのため、比較的浅い場所に下水管を敷設する際や、小規模な工事に適しています。しかし、道路や歩道を掘削するため、交通規制が必要になったり、騒音や振動が発生したりするため、周辺環境への配慮が求められます。また、地下にはガス管や水道管などの埋設物があるため、それらを損傷しないよう慎重な作業が必要です。特に都市部では、周囲への影響を抑えるために、推進工法やシールド工法といった非開削工法が採用されることもあります。

推進工法

推進工法とは、地面を大きく掘り返さずに下水管を埋設する工法の一つです。まず、地面に小規模な発進立坑と到達立坑を設け、その間を掘削機で掘り進めながら管を押し込んでいきます。この方法は、道路や建物の下を通す際に周囲の環境への影響を抑えられるため、都市部の工事に適しています。

開削工法に比べて交通規制や騒音が少なく、周辺住民への負担が軽減されるメリットがあります。ただし、高度な技術が必要であり、地盤の状態によっては追加対策が必要になることもあります。また、コストが比較的高くなる点も考慮すべき点です。近年では、環境への配慮や都市部での施工のしやすさから、推進工法が広く活用されています。

シールド工法

シールド工法とは、地下を掘削しながらトンネルを構築し、その内部に下水管を設置する工法です。主に地下深くに下水管を通す場合や、地表を大きく掘削できない都市部の工事で用いられます。

この工法では、シールドマシンと呼ばれる大型の掘削機を使い、円筒形のシールド(覆い)を組み立てながら進行します。周囲の土が崩れるのを防ぎながら施工できるため、安全性が高いのが特徴です。また、地上への影響が少なく、交通規制や騒音を抑えられるメリットもあります。

一方で、工事には高い技術が必要で、コストも大きくなるため、開削工法や推進工法では対応できない大規模な下水道工事に適しています。

下水道関連銘柄一覧まとめ

この記事でいう「下水道関連銘柄」とは、下水道管工事に関連する企業のうち東京株式市場に上場している銘柄のことを指します。
また、下水道工事の受注増加に伴い、恩恵を受ける銘柄、その工事案件の増加によって業績に寄与する可能性がある銘柄のことを言います。

まずは、下水道関連銘柄の一覧まとめをご覧ください。

コード銘柄名市場PERPBR概要
1515日鉄鉱業東P10.10.58排水処理設備を利用
1758太洋基礎工業東S16.30.41下水道管工事などが主力
1788三東工業社東S12.50.78滋賀地盤、土木工事県内首位
1820西松建設東P16.01.19総合建設会社大手、土木に強み
1822大豊建設東S15.30.92シールド工法で大型土木に強み
1826佐田建設東S32.41.16北関東地盤、建設会社中堅
1833奥村組東P16.60.80関西地盤ゼネコン中堅
1844大盛工業東S15.50.95下水道・地中工事、都関連大半
1961三機工業東P14.31.64設備工事大手
1967ヤマト東S11.50.86関東地盤、水道工事も
1980ダイダン東P10.51.67水道衛生工事に強み
1997暁飯島工業東S8.60.67茨城で設備工事首位
2311エプコ東S21.51.62水道給排水設備設計が主力
2325NJS東P19.71.61上下水道コンサル、地質調査
大半が公共事業
256A飛島HD東P10.50.68大型土木・ゼネコン中堅
261A日水コン東S15.91.59上下水道建設コンサル
3526芦森工業東S9.20.80下水道パイプライン更生・更新技術
4022ラサ工業東P7.80.75下水処理剤
4204積水化学工業東P13.41.31下水道用管材
4216旭有機材東P9.11.03下水道用管材
4245ダイキアクシス東S22.00.92浄化槽大手
4642オリジナル設計東S14.51.11建設コンサル、上下水道等
5161西川ゴム工業東S10.20.62下水道用資材製品
5262日本ヒューム東P16.10.99下水道向けヒューム管最大手
5268旭コンクリート工業東S21.00.71下水道関連コンクリ製品
5282ジオスター東S11.80.41土木用コンクリ製品大手
5287イトーヨーギョー東S7.40.49コンクリ製品中堅、下水道関連も
5290ベルテクスコーポレーション東S11.31.39コンクリ製品主力
5602栗本鐵工所東P10.70.70下水用排水管など
5612日本鋳鉄管東S0.60鋳鉄管大手、水道管など
5820三ッ星東S31.50.50下水道用の管更生材
6309巴工業東P10.30.94下水処理用製品など
6326クボタ東P9.80.95鋳鉄管など最大手
6328荏原実業東P16.22.28上下水道処理施設
6331三菱化工機東P9.00.79下水・排水処理装置など
6332月島HD東P13.50.77上下水道の汚泥処理など
6403水道機工東S25.20.78水処理業界を先駆
6489前澤工業東S8.20.86上下水道用機械大手
下水沈砂池設備に強み
6498キッツ東P9.70.98下水用バルブ最大手
6508明電舎東P14.31.56上下水道プラント用設備など
6653正興電機製作所東P9.01.05下水処理監視処理制御システム
6845アズビル東P16.22.64下水処理場の水位発信器
7022サノヤスHD東S14.90.65汚水処理用機器の開発・製造
7925前沢化成工業東P18.30.65上下水道機材を製造
7970信越ポリマー東P14.51.09下水道用管や継手など
9347日本管財HD東P15.51.45下水処理施設の運転維持管理事業
9551メタウォーター東P13.71.21上下水処理設備工事で首位級
下水道関連銘柄一覧まとめ

※2025年2月12日時点のデータです

以上が、下水道関連銘柄の一覧まとめになります。これ以外にも関連銘柄がある場合もありますが、おおまかにメインどころを一覧にしてまとめてみました。より関連度が高いと思われる銘柄に関しては太文字にて記載してありますので参考にしてみてください。

それでは、ここからは億トレが特に注目している下水道関連銘柄の本命株をご紹介していきます。

下水道関連銘柄 本命株【5選】

大盛工業(1844)

大盛工業(1844)の株価チャートの画像

東証スタンダード|PER15.5倍|PBR0.95倍

大盛工業(1844)は、億トレ注目の下水道関連銘柄の本命株です。

東京都の下水道工事をメイン事業としている同社は、まさに下水道関連銘柄の本命と言って良いでしょう。下水道工事や地中工事を主力事業としている同社は下水道工事の受注増加を機に大きく業績を伸ばす可能性が高いと思います。すでに、出来高を伴って動意付く場面が見られますが、大きな相場を形成する可能性も十分にある銘柄。

NJS(2325)

NJS(2325)の株価チャートの画像

東証プライム|PER19.7倍|PBR1.61倍

NJS(2325)は、億トレ注目の下水道関連銘柄の本命株です。

上下水道に関するコンサルタント業務を主体としている企業なので、下水道工事の案件増加に伴って恩恵を大きく受ける銘柄だと思います。終値ベースで4500円を超えてくると本格的な大相場になる可能性を秘めているでしょう。

日水コン(261A)

日水コン(261A)の株価チャートの画像

東証スタンダード|PER15.9倍|PBR1.59倍

日水コン(261A)は、億トレ注目の下水道関連銘柄の本命株です。

上下水道を中心とした建設コンサルティングを手掛ける企業です。2024年10月に新規上場したばかりの銘柄で、上値抵抗になる株価や支持線もないこともあり株価変貌の可能性を大きく秘めた銘柄でしょう。

日本ヒューム(5262)

日本ヒューム(5262)の株価チャートの画像

東証プライム|PER16.1倍|PBR0.99倍

日本ヒューム(5262)は、億トレ注目の下水道関連銘柄の本命株です。

下水道用のヒューム管の最大手企業です。同社が手掛けるヒューム管は、遠心成型技術を用いたコンクリート管で、主に下水道や排水システムに使用されています。ヒューム管の特徴として、高い耐久性、耐荷重性、施工の容易さが挙げられます。特に1種管は深い埋設が可能で、高い荷重に耐えられるため都市部の下水道に適しており、2種管は比較的浅い埋設向けで、住宅地などでの使用に適しています。

また、ヒューム管は鉄筋を含まないため、軽量で取り扱いやすく、コストパフォーマンスにも優れています。さらに、長期間使用できる耐久性を持ち、再利用も可能であるため、環境負荷の低減にも貢献します。適切な埋設方法を選択することで、安全性と長期的な機能維持が可能になります。

下水道工事の際には同社のヒューム管が多く利用される可能性が高く、業績への影響は非常に大きなインパクトがあるでしょう。

前澤工業(6489)

前沢工業(6489)の株価チャートの画像

東証スタンダード|PER8.2倍|PBR0.86倍

前澤工業(6489)は、億トレ注目の下水道関連銘柄の本命株です。

上下水道用のバルブや下水道処理設備などを手掛けている企業です。下水道関連の案件増加に伴い、同社への恩恵は大きく、株価変貌への期待がかなり大きいと考えられます。株価指標面でも割安感があるのもエントリーしやすく、市場の関心が今後集まりやすい銘柄だと思います。

下水道関連銘柄まとめ

今回は、下水道関連銘柄についてお話ししてきました。

道路陥没事故を受けて国土交通省が大規模な下水処理場や下水道管を管理する都道府県に緊急点検を要請したということから、今後の下水道工事案件の増加は確実をみていいと思うので、同関連テーマ銘柄には短期・中長期的な資金が集まる可能性はかなり高いんじゃないでしょうか。

ピックアップした本命株やリストアップした銘柄をしっかりとチェックして、値幅取りを狙って行きましょう!


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