本日の相場雑感
今週もお疲れ様でした。日本株は見事な上昇、気持ちよく週末を迎えれる動きとなりましたね。
まず昨晩の米国市場ですが、週間新規失業保険申請件数が29万3,000件と市場予想の31万9,000件を下回る予想以上の減少。バイデン大統領は「経済が正常に戻りつつある」と強調、パンデミックでの経済が封鎖した昨年3月来の30万件割れとなりました。
インフレ懸念が悪材料となっていましたが、9月のPPI(卸売物価指数)が季節調整済みで前月比0.5%上昇と、市場予想(0.6%)をやや下回りインフレ懸念が後退。
注目されていた米金融大手の決算も、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーの2021年9月期決算はいずれも増益とした事も好感されNYダウは終値34,912.56ドル、前日比+534.75ドルと大幅反発、ナスダック総合指数は、長期金利低下から主力ハイテク株が上昇、半導体関連全体が買われ14,823.43ポイント、前日比+251.79ポイントと続伸となりました。
米国市場の動きが好感され、日本株は全体が買われる動きとなりましたが、不安の中国市場も上海、香港市場共に上昇、国内の新型コロナウイルスの新規感染が低い水準に抑制されていますし、やはり衆院選に向けた政策期待から海外の投資家も買っている動きですね。
日経平均株価は29068.63円、前日比+517.70円と大幅続伸、TOPIXは2023.93ポイント、前日比+36.96ポイントと続伸。新興市場もジャスダック、マザーズ共に上昇となりました。
改めて日経平均株価のチャートを見ると、先週はこれは終わるか…という8連続の下落、12年ぶりの下落から急反発。終値2万9000円まで戻すとは…本当忙しい動きでしたが、日本株は今の水準でPER15%以下と割安も割安です。
外国人投資家が売り込んでから一斉に買い越しに転じている様ですので、選挙もあり政策の期待もありという感じ、日本株は上昇していく見込みは高いと見ています。
半導体関連が予感通り急騰!!
何から何までぶっ飛んだという感じになりましたが、【8035】東京エレクトロンは勿論ですが、底値圏だった【6920】レーザーテックは+9.5%、【6723】ルネサスエレクトロンは+2.53%、そして【6890】フェローテックは+9.22%!
世界的な需要が高いのに、アフターコロナに目が向いてましたし、長期金利上昇がネックとなって下落していましたが、この急ピッチの上げは、半導体の急騰を待っていたという感じです。
正直、ずっと半導体関連はそろそろなんて言ってましたが、昨日予感通りの急伸。半導体関連は全体が底打ちしたと見ています。大型が先にきていますが、小型の【6336】石井表記なども上下しながらも高値抜けてくると見ています。
週末記載の【7625】グローバルダイニングは本日は終値582円。連日の上昇からも遂に崩れましたが、6連騰していましたからね。5日線割り込みましたが、売り一巡後はまた来る可能性は高いと見ています。
ウルフ村田さんの【1783】アジアゲート、【3927】フーバーブレインは急落となりましたが、相変わらず押し目買いの意欲は強いですね。【1783】アジアゲートはワラントの行使完了、【3927】フーバーブレインは5日線キープという感じです。触る気はありませんが、今日も押し目で軽めに拾って利益は出せましたが、やっぱ怖いですねw
良い形で週末を迎えた日本株ですが、東京都の感染者は本日も57人と抑制されている感じですね。経済の復活への期待が高まっていますが、本日の米国市場が問題なければ…もう一段高期待したいですね。
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明日の注目銘柄
・グローバルダイニング(7625)
本日は下落、東証2部上場、PER5.9倍、PBR2.3倍、時価総額60.3億円の小型、アフターコロナの割安の注目株と位置づけています。
外食チェーンを主力展開。国内でイタリア料理「カフェラ・ボエム」、エスニック料理「モンスーン・カフェ」、メキシコ料理「ゼスト」、和食「権八」などを運営、米国でも3店舗を運営しています。
業績面は7月30日の決算発表では、未定としていた21年12月期の純利益予想について10億2300万円(前期15億900万円の赤字)と発表しており、3期ぶりとなる最終黒字見通しとなっています。
賛否となったコロナ過の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下において、商業施設店舗以外で通常営業を継続していることが業績押し上げ要因となったわけですが、緊急事態宣言も解除されてGotoEat復活と上昇していく材料もあります。5日線割れて一旦撤退ですが、売り一巡後はもう一発あると見ています。
・山善(8051)
本日は上昇、東証1部上場、PER10.5倍、PBR0.92倍、時価総額1017億円の中型株、機械、工具、住宅設備、家電用機器専門商社の大手、工作機械や住設機器などに強みを持つ企業です。
伊藤忠・阪和興業・岩谷産業・長瀬産業・稲畑産業などと並び、大阪を本拠とする商社の一つです。YAMAZENのブランドで家電製品が量販店で広く販売しています。
8月11日発表の決算では、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比93.2%増の35億円。国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあり、消費財関連事業においても引続き好調に推移する見込みのため、通期の同利益を従来予想の115億円→130億円(前期は112億円)に13.0%上方修正しています。
PER10倍と割高感はなく、チャートを見ても全体相場が悪化から下落とはなっていますが、75日線で下げ止まり反発局面です。アフターコロナから業績面もさらなる期待があります。窓埋めまでの上昇が期待できると見ています。
・エアトリ(6191)
本日は下落。東証1部上場、PER36倍、PBR14.68倍、時価総額846億円の中型株、国内航空券や海外ホテルを中心の旅行予約サイト「エアトリ」を運営する企業です。
旅行関連は、コロナ感染から旅行者激減、インバウンドも見込めないと地獄の様な業績が続いていましたが、同社もその影響を強く受けましたが、21年9月期業績予想を上方修正、営業利益は前期89億9400万円の赤字から営業利益は26億円から40億円と急回復の内容を発表。
同社はコロナ過で、需要増減に応じた最適な広告投下により安定的な利益確保しており、PCR検査は旅行会社等と提携し、ワクチンパスポートなど回復期の需要を取り込む準備もしています。4000円近辺の攻防となっていますが、あまり深追いせずにという感じですね。引っ張っても25日線ですかね。
・石井表記(6336)
本日は上昇。東証2部上場、PER6.4倍、PBR1.7倍、時価総額77億円の小型株です。
同社ですが、パソコンやタブレット端末などに使われるプリント基板の製造装置の最大手、液晶パネルの配向膜を塗布するインクジェットコーター装置を手掛ける企業です。
直近の決算で上方修正していますが、工作機械及び産業用機械向け操作パネル、自動車向け印刷製品を中心に売上高が増加。
連結子会社である上海賽路客電子も、5G、EV、産業機械、家電製品が増加して顧客需要が続いた事で、営業利益を6億3300万円から15億5600万円(同44.3%増)へ、純利益を4億7200万円から12億1200万円(同66.8%増)となっています。
特にプリント基板分野では、次世代通信規格「5G」市場並びに半導体向けのパッケージ基板の需要拡大に伴い同分野での設備投資を増加させていますが、改めて見ても時価総額78億円で純利益12億円はかなりと言えます。この辺りが底値とは見ています。
・レーザーテック(6920)
本日は急騰。半導体関連、EUV向けマスクブランクス検査装置を手掛けていますが、EUV(極端紫外線)露光工程で、先端半導体を量産する台湾のTMSCや韓国サムスン電子に加え、米インテルやマイクロン・テクノロジー、韓国SKハイニックス等も導入する計画が見込めるとの事です。反発してチャート的には上を目指しそうな雰囲気はでています。
・フェローテック(6890)
本日は急騰。半導体関連の割安で業績抜群の企業です。買い目線の理由は、【6890】フェローテックの過去記載内容を見て頂けたらと思います。4000円を超えての勢いから一変しましたが、中国市場でも展開する半導体関連からも売りが強まっていますね。割安、業績も抜群ですので、引き続き押し目買いで攻めていきます。引け後に中国の電力供給問題は影響ない、子会社の増資という材料がでていました。まだまだ上昇余地は高いと見ています。
・ルネサスエレクトロニクス(6723)
本日は上昇。ルネサスエレクトロニクスは自動車用のパワー半導体を主力とする企業です。2日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針を明らかにしており、さらに買収した英半導体企業から工場の自動化などIoTを強化し、相乗効果は製品群の組み合わせなどで約360億円の利益が見込める様です。パワー半導体は自動車業界見てもですが抜群の需要の高さがあります。
・レノバ(9519)、ウエストHD(1407)
真鍋さんのノーベル賞効果で再生可能エネルギーはさらに注目されそうですね。再生可能エネルギーの本命銘柄、どっちが良い?と言われると、どっちも良いとしか答えようがないです。基本的にどんなテーマ株でも、本命は押し目買い意欲が強く、相場をけん引するものですので、再生可能エネルギーで何を買うか?と迷ってるなら、この2つはガチガチの本命です。
・NTTデータ(9613)
本日は上昇。デジタル庁、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連。東証1部に上場、時価総額3兆1,416億円。1988年設立。NTTグループ傘下で官庁・公共・金融機関向けの大型システム受託データ通信やシステム構築事業を手掛けています。国内外に300社以上の子会社を持つ国内では最大手のIT企業となります。テクニカル、テーマ性十分で中期目線でも勝負できる銘柄と位置付けております。
・タムラ製作所(6768)
本日は上昇。脱炭素時代のエネルギー効率向上、省エネルギーに大きく寄与するのがパワー半導体ですが、同社は、究極のパワー半導体として期待される酸化ガリウム製半導体の研究開発で世界のトップの企業です。チャート的には底を打ったかな?という感じですね。内容は良い会社ですので、安値685円を割れるまでは放置します。
明日の空売り注目銘柄
・enish(3667)
本日は上昇。東証1部、ゲームアプリ関連、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手がける企業ですが、業績微妙、チャート下向きから空売りと記載してから昨日は「進撃の巨人」のスマホゲーム発表から急騰しましたが、その後は軟調な推移。東京ゲームショウで買われているだけかなと思っています。チャートは弱いので売り継続です。