
こんにちは、億トレサラリーマンです。
2月25日、連休明けの東京株式市場で日経平均株価は、前日比539.15円安の3万8237.79円と大幅反落。米国市場の下落を受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まり、日本市場も軟調な展開となりました。業種別では、非鉄金属、石油・石炭、電気機器、サービス、機械などが下落した一方、卸売、医薬品、海運、陸運、電気・ガスなどが上昇となりました。24日の米国株式市場は、長期金利の低下が要因となり寄り付き後こそ上昇する場面が見られましたが、予想を下回った経済指標から成長減速懸念が高まり一気に下落に転じる格好となりました。
また、米トランプ大統領は、1ヶ月間停止しているメキシコとカナダへの25%の関税措置について、予定通り来月から実施する意向を示しました。関税措置を発動させるという姿勢を見せることで貿易や不法移民対策などの面で両国から譲歩を引き出す狙いがあると思われますが、他の国に対しても貿易戦争をしかける構えを見せていることで、今後の株式市場は見通しを立てにくい形となっているでしょう。
日本国内においても、トランプ大統領の動向のみならず、コスト上昇型のインフレが継続しており、企業収益の圧迫や消費の伸び悩みが景気後退懸念が高まり、不安定な相場環境になっていると言えるでしょう。エネルギー価格や原材料費の高騰、人件費の上昇などが企業の利益率を圧縮し、今後の決算動向にも影響を及ぼす可能性があるため、投資家にとっては慎重な対応が求められます。
こうした状況下で、われわれ投資家はどのように資産を増やし、守っていくべきなのでしょうか。市場が不安定な時こそ、冷静な判断が必要です。
今回の記事では、不安定な相場でどういう立ち回りをしていくべきなのかということにフォーカスして、不安定な相場で抑えるべき!億トレが注目するディフェンシブ関連の本命株や一覧まとめをご紹介していきます。
ディフェンシブ株とは?
ディフェンシブの意味
ディフェンシブ(Defensive)とは、「防御的」という意味を持つ言葉。投資の世界では、市場の変動に対して安定しやすい資産や戦略を指します。景気後退時にも比較的影響を受けにくいという特徴があります。
ディフェンシブ関連株とはどういうもの?
ディフェンシブ銘柄(内需株)は、景気の影響を受けにくく、安定した業績を維持しやすい銘柄のことを指します。反対に、景気の動きに業績が左右されやすい銘柄のことをシクリカル銘柄(景気敏感株)といいます。景気が好調なときは急成長しにくいものの、不況時でも需要が大きく落ち込まないため、株価の変動が比較的小さく、長期的に安定した運用が可能です。
代表的な業種としては、生活必需品(食品・飲料)、医薬品、電力・ガス、通信 などが挙げられます。これらの企業は、景気が悪化しても消費者が日常的に必要とする商品やサービスを提供しているため、売上が大きく減少しにくいのが特徴です。
ディフェンシブ関連株の具体的な例
ディフェンシブ株(内需株)
生活必需品である食品や日用品、薬品、社会インフラである電力、ガス、鉄道、通信など
シクリカル株(景気敏感株)
半導体、化学、非鉄、電気、輸送用機器、銀行、不動産、鉄鋼、機械、精密、商社、証券など
例えば、食品メーカーや飲料メーカーなどは、景気に関係なく消費者が日常的に商品を購入するため、安定した収益を確保しやすい傾向にあります。また、製薬会社も、医薬品の需要が景気に左右されにくいため、ディフェンシブ銘柄の代表格といえます。
さらに、電力会社や通信会社も、生活に欠かせないインフラを提供しているため、景気の影響を受けにくく、ディフェンシブ株として人気があります。
このように、ディフェンシブ株は景気に左右されにくい業種の企業の株 であり、安定した資産運用を目指す投資家にとって重要な選択肢となるでしょう。
なぜディフェンシブ関連株を持つべきなのか

不安定な相場環境に強い/下落相場で安定感が魅力
ディフェンシブ株は、景気が悪化しても売上や利益が大きく減少しにくいため、株価の下落リスクが少ない銘柄と言えます。これが「市場の下落に強い」といわれる理由です。
例えば、食品、医薬品、電力、通信 などの企業は、人々の生活に欠かせない商品やサービスを提供しています。景気が悪くなっても「電気を使う」「薬を買う」「スマホを契約する」といった行動は続くため、これらの企業の業績は安定しやすいからです。
実際、リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)の際も、多くの成長株や景気敏感株(自動車、旅行、金融など)が大きく下落しました。一方で、武田薬品やKDDIなどのディフェンシブ銘柄は比較的値下がり幅が小さかったという実績があります。
長期的な配当収入が期待できる
ディフェンシブ株は、景気に左右されにくく、安定した業績を維持しやすいため、長期的な配当収入を得られる可能性が高いです。
例えば、食品・医薬品・電力・通信などの企業は、日常生活に欠かせない商品やサービスを提供しているため、景気が悪化しても売上が大きく落ちにくいです。その結果、企業の利益も安定し、継続的に配当を出しやすいのです。
特に、KDDIやJT(日本たばこ産業)、花王などは、長年にわたって安定した配当を維持しており、「高配当銘柄」として人気がありますよね。また、一部の企業は「連続増配」といって、毎年配当を増やし続ける実績も持っています。
一方で、景気敏感株(自動車、旅行、金融など)は、不況時に業績が悪化し、配当を減らしたり、無配にすることもあります。その点、ディフェンシブ株は長期的に安定した配当を受け取りたい投資家に適した選択肢といえるでしょう。
ポートフォリオのリスク分散に貢献
株式投資で資産を安全に形成する基本は「分散投資」です。異なる値動きをする資産を組み合わせることで、リスクを抑えながら安定した運用を目指せます。その中で、ディフェンシブ株は市場の変動に強く、ポートフォリオのリスク分散に貢献します。
例えば、成長株(IT、ハイテク、半導体など)は景気拡大時に大きく上昇する一方、不況時には急落しやすい傾向があります。しかし、食品、医薬品、電力、通信などのディフェンシブ株は、景気に左右されにくいため、市場が下落しても株価の安定性を保ちやすいのが特徴です。
実際に、リーマンショックやコロナショックのような株式市場の暴落時には、多くの成長株が大幅に下落しましたが、ディフェンシブ株の下落幅は比較的小さく、安定した配当も維持されました。
このように、ディフェンシブ株をポートフォリオに組み込むことで、市場の急変動によるリスクを抑え、資産全体を守る効果が期待できます。
以上のように、ディフェンシブ関連株投資は安定感があり刺激には欠ける一方で、投資家の資産を守るという意味ではかなり重要なポジションになってくるでしょう。不安定感のある相場環境ではなおのこと、ポートフォリオに加えておくべきですし、その価値があると思います。
それでは、ここからは本題のディフェンシブ関連株について具体的に触れていこうと思います。
ディフェンシブ関連株の一覧まとめ
この記事でいう「ディフェンシブ関連銘柄」とは、不安定な相場のときに安定的な値動きが期待できるディフェンシブ株のことを指します。
まずは、ディフェンシブ関連株の一覧まとめをご覧ください。
※2025年2月26日時点のデータです
以上が、ディフェンシブ関連銘柄の一覧まとめになります。これ以外にも関連銘柄がある場合もありますが、おおまかにメインどころを一覧にしてまとめてみました。
それでは、ここからは億トレが注目するディフェンシブ関連銘柄の本命株をご紹介していきます。
ディフェンシブ関連銘柄 本命株【5選】
日清食品ホールディングス(2897)

東証プライム|PER16.3倍|PBR1.90倍|利回り2.26%|時価総額9,380億円
日清食品ホールディングス株式会社は、インスタントラーメンのパイオニアとして知られる食品メーカーで、カップヌードルやチキンラーメンなどの人気商品を展開しています。主力の即席麺事業に加え、冷凍食品やチルド食品、菓子・シリアル事業なども手がけ、海外市場にも積極的に展開しています。カップヌードルをはじめとする強いブランド力と、高い技術力を活かした商品開発が強みで、グローバル市場でのシェアも拡大しています。さらに、健康志向の商品開発や新たな食品技術の導入にも力を入れ、常に市場のニーズに応え続けています。
西部ガスホールディングス(9536)

東証プライム|PER12.2倍|PBR0.62倍|利回り4.24%|時価総額613億円
西部ガスホールディングス株式会社は、九州地方を中心に都市ガスの供給を行うエネルギー企業です。主力のガス事業に加え、電力事業やエネルギー関連サービス、不動産事業なども展開し、地域に密着した総合エネルギー企業として成長を続けています。安定したエネルギー供給網と高い技術力が強みであり、脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの活用や水素エネルギーの研究開発にも積極的に取り組んでいます。地域密着型のサービスと持続可能なエネルギー供給を軸に、さらなる事業拡大を進めています。
九州電力(9508)

東証プライム|PER6.6倍|PBR0.90倍|利回り3.82%|時価総額6,202億円
九州電力は、九州地方を中心に電力の発電・供給を行う大手電力会社です。主力の電力事業に加え、再生可能エネルギーの開発、通信事業、海外エネルギー事業なども展開し、総合エネルギー企業として成長を続けています。安定した電力供給と高度な技術力が強みで、特に原子力発電や再生可能エネルギーの活用に力を入れています。脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めながら、地域に密着したエネルギーサービスを提供し、持続可能な成長を目指しています。
マルハニチロ(1333)

東証プライム|PER7.1倍|PBR0.70倍|利回り3.52%|時価総額1,579億円
マルハニチロ株式会社は、水産事業を中心に食品の製造・販売を行う総合食品企業です。水産物の漁獲・養殖・加工をはじめ、冷凍食品や缶詰、業務用食品など幅広い商品を展開し、国内外の市場で事業を展開しています。長年の水産業で培った調達力と品質管理のノウハウが強みで、グローバルな水産資源の確保や持続可能な漁業にも積極的に取り組んでいます。安全で高品質な食品の提供を通じて、食の未来を支える企業として成長を続けています。
キリンホールディングス(2503)

東証プライム|PER11.1倍|PBR1.41倍|利回り3.60%|時価総額1兆8,806億円
キリンホールディングス株式会社は、ビールを中心とする酒類事業や飲料事業、医薬・バイオ事業を展開する総合企業です。主力のビール・発泡酒のほか、清涼飲料や健康食品を手がけ、近年では医薬品やバイオテクノロジー分野にも注力しています。強みは、高いブランド力と研究開発力にあり、特に発酵・醸造技術を活かした独自の商品開発に強みを持っています。国内外での市場拡大を進めながら、健康・ウェルネス分野への展開を加速し、持続可能な成長を目指しています。
ディフェンシブ関連銘柄まとめ
今回は、ディフェンシブ関連銘柄についてお話ししてきました。
トランプ大統領の動向や景気後退懸念などから不安定な相場環境におかれている状況下では、ディフェンシブ株をポートフォリオに組み込みことでリスク分散になるのでご自身の資産を守るためにも積極的に検討した方が良いかもしれません。
ピックアップした銘柄以外にもディフェンシブ関連株はあると思うので、いろいろな銘柄をチェックしてポートフォリオの見直しをしてみてはいかがでしょうか?
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