円高進行から輸出関連が売られるという状況になっていますが、為替市場で一時154円台半ばまでいきましたので、海外勢は日本の円高進行は重荷と見て売ってきている感じがありますね。自動車関連は特にその影響を受けていると言えますが、日銀金融政策決定会合もありますからね。
そもそもここまで円安となってしまうと輸出関連が得するというレベルではなくやりすぎというところありますし、日本の国力にも影響がでます。
例えばトヨタなどは想定為替レートを145円としていますが、殆どが150円以下としています。
平均的に見ても145円としていますので、円高で売られているというより、円高により今後の業績への懸念を先に織り込んでいるとも言えます。為替が安定しているうえで業績がついてくるが理想なわけですが…
日本国債利回りは4%近い低下で1%を切りそうな場面となっています。日銀の利上げ観測が後退していることが要因ですが、6月は利上げをせずに国債の買い入れ額を減らすことをやめるようです。国債の買い入れを減らす=利回りは上昇となりますので、年内に利上げするのは確実と言えますね。
そして来週はSQがあり、そして日銀も控えている。まあどうしても懸念要素が多い中ですので、売り要素が強まるのも仕方ないと言えます。
ただ、こういった売り要素が強い相場で、利上げ恩恵の強い銀行株がどれもこれも売られていましたが、もう一発落ちたら色々と拾いどころかなと思っています。
後は半導体株も売られていましたが、これは完全に受給ですね。個人的にはレーザーテック(6920)は34500円くらいが買い場と思っています。33000円を割り込むと売りが加速しそうですので、割り切って挑むならありかな?と言ってところです。
それでは本日の注目銘柄ですが、半導体で世界シェアの復権を狙っている日本ですが、精密な半導体を作る上で必要不可欠と言われる超純水関連の注目銘柄を記載致します。
億トレの注目銘柄 超純水関連銘柄 野村マイクロ(6254)
野村マイクロは東証プライム上場、PER19.4倍、PBR5.84倍、利回り1.54%、超純水装置のエンジニアリング会社。1974年に超純水装置へ進出。83年の初輸出以来、韓国サムスングループと関係が深く、米国や中国等を含め同グループの半導体関連へ納入実績多数。栗田工業やオルガノの後発ながら微粒子やイオンの分析技術に定評があります。
半導体向けの中では、超純水装置は工場のインフラであるため、前工程向けや後工程向けの装置と比べ需要が安定的、地域別売上では日、韓、中台が各3〜4割前後、米国でもとなっています。
超純水装置の大手の野村マイクロは生成AI向けを中心とした最先端半導体の需要拡大!
半導体の性能向上には、「純水」がとにかく需要が高いわけですが、半導体受託最大手のTSMCが熊本に工場を作ったのも、熊本県の水環境が優れていることから九州シリコンアイランドを支えている面も強いと言えます。
何よりも半導体のウエハ洗浄工程には水が大量に使われ、微細化の進展とともに「交じりっけなしの超純水」のニーズが高まっています。最高純度の水を提供する超純水装置の大手の野村マイクロは半導体の洗浄において欠かせない存在と言えます。
同社は半導体王国の韓国と台湾など東アジア地域を戦略の中軸とし、特に韓国サムスン電子向けで高水準の受注を獲得していますが、世界でもシェアを今後拡大していく見込みは高いです。
5期連続増収、9期連続増益になる。 同時に、今期の年間配当は70円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は12.0%増配
直近の決算を見ましても、24年3月期の連結経常利益は前の期比68.6%増の108億円に拡大、25年3月期も前期比9.1%増の118億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
5期連続増収、9期連続増益になる。 同時に、今期の年間配当は70円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は12.0%増配とする方針としています。半導体市場は今後も需要が高いだけに同社の業績にも期待は高いとみていいのではないでしょうか。
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