
こんにちは、億トレサラリーマンです。
ついに、米トランプ政権が貿易赤字の大きい国や地域を対象とした「相互関税」を課す措置を4月9日午後1時すぎに発動しました。今月5日には、すべての国や地域を対象に一律で10%の関税を課す形となり、日本に対しては24%の関税が課されることになります。
すでに多くの国や地域から相互関税措置の見直しを求めて協議したいというコンタクトがあるということですが、中国との間では追加関税や対抗措置の応酬となったことで対立がより深まる形に。相互関税の発動により中国に対して104%の関税が課されることになります。この相互関税措置により、米中の対立は激化の一途を辿り、世界経済にどのような影響を与えるのかという不信感や不透明感が広がっています。
これを受けて日経平均株価は、ボラティリティの高い展開が続いています。3月下旬には、リスクオンの流れから一時3万8000円台を回復する場面も見られましたが、4月に入ると、トランプ政権による具体的な関税措置の詳細が市場に伝播。特に、対日24%の相互関税案が浮上したことで、投資家心理は急速に悪化しました。4月7日には、この関税措置が日本経済に与える負の影響への懸念から、市場ではリスクオフの動きが強まり、日経平均株価は大幅に下落しました。その後、8日には自律反発の動きも見られましたが、9日には再び貿易摩擦激化への警戒感から売りが優勢となり、3万1700円台で取引を終えるなど、政策動向に大きく左右される不安定な相場展開となりました。
今回の相互関税措置の目的として、「貿易赤字の解消」と「国内製造業の復活」として挙げているトランプ大統領なので、交渉取引は難しい内容となりそうというのが専門家の予想とされています。しかし、米ベッセント財務長官は、「早い段階で交渉に手を挙げた日本との交渉は優先的に進む可能性がある」と示唆していることもあり、今回のトランプ関税ショックの先行き不透明感が拭われる日もそう遠くないのかもしれません。
こういった波乱相場の時には、割安な優良銘柄であったり、値戻りが早くリバウンドが期待できるテーマやセクターの絶好の投資機会になります。
と、いうわけで今回は、【第1弾】トランプ関税ショックで買い場到来の注目すべき日本株特集;ディフェンシブ関連銘柄編をご紹介します。今後の市場の動きを先取りし、投資チャンスを掴むための参考にしていただければと思います!
※2025年4月9日のデータを参照しています
【第1弾】トランプ関税ショックで億トレ注目のテーマ・セクター
第1弾で注目していきたいテーマは「ディフェンシブ関連」になります。
ディフェンシブ関連とは、景気の変動に左右されにくい業種を指します。具体的には、食品、医薬品、電力・ガス、通信など、生活に不可欠な商品・サービスを提供する銘柄が該当します。これらの業種は、不況時でも一定の需要が見込まれるため、業績が安定しやすいのが特徴です。
波乱相場や地政学リスクが高まる局面では、投資家のリスク回避姿勢が強まり、ハイリスク・ハイリターンな銘柄よりも、ディフェンシブ銘柄に資金がシフトしやすくなります。特に今回のようなトランプ関税ショックのように、外部要因で相場が急変する局面では、マーケットにおいてディフェンシブセクターの存在感が増すとともに急落相場でも底堅さと中長期的なリバウンド期待の高さが妙味となります。守りを固めつつ、安定的なリターンを狙いたいときにこそ、注目すべきテーマです。
【第1弾】トランプ関税ショックで注目すべき日本株特集《厳選3銘柄》;ディフェンシブ関連銘柄編
キューピー(2809)

東証プライム|PER14.3倍|PBR1.34倍|利回り2.13%|時価総額4,258億円
企業概要
キユーピーは、マヨネーズ、ドレッシングといった調味料を主力とし、その他パスタソースやベビーフードなどの食品製造販売を手掛ける国内トップシェア企業です。アヲハタを傘下に収め、国内市場においては成熟期を迎えつつある中、新たな成長領域の開拓を企図しています。国内マヨネーズでは味の素のピュアセレクトと2大ブランドとして認知されており、およそ7対3のシェアだそうです。他にも、キユーピー深煎りごまドレッシングはドレッシング単体で国内シェア1位を長年維持しています。
株価推移
先般の関税ショックによる市場全体の調整局面において、同社株も一時的に下落しましたが、その後は底堅く推移しています。4月7日の下落は短期的な過剰反応と見られ、速やかに反発基調を回復しています。2025年2月12日に発表された2025年11月期第1四半期決算では、海外事業の堅調な成長に加え、国内におけるタマゴ製品やカット野菜の販売増が寄与し増収を達成しました。一方で、原材料価格の高騰や販管費の増加により営業利益は減少したものの、工場跡地売却益という一時的な要因により純利益は大幅な増加を示しました。通期業績予想は据え置かれており、記念配当を含む増配計画も発表されています。
注目ポイント
今後の成長面としては、海外市場における事業拡大の進捗が注目されます。また、国内市場における新たな製品や事業領域の展開も成長の鍵を握ります。加えて、同社の高い配当性向とそれに伴う配当利回りは、投資家にとって魅力的な要素と言えるでしょう。
今後の展望
テクニカル分析においては、株価は2,800円付近に強固な下値支持線が意識され、上値抵抗線は3,000円付近に位置すると見られます。75日線をブレイクしてからはさらに上値が軽くなり、株価上昇の期待が高まるでしょう。ファンダメンタルズ面からは、安定した収益基盤と高い配当利回りが中長期的な投資妙味を高めています。今後の決算発表や事業戦略に関するアナウンスメントは、株価の方向性を左右する重要な要素となるでしょう。
トライアル(141A)

東証グロース|PER19.0倍|PBR2.18倍|利回り0.75%|時価総額2,618億円
企業概要
トライアルは、九州地方を基盤とするディスカウントストアの運営を主力事業として展開しています。近年では、店舗運営の効率化を図るための自社開発デバイスの販売や、西友の買収を通じて事業規模を拡大しています。
株価推移
関税ショックによる市場の動揺を受け、同社株も一時的に下落しましたが、比較的早期に値を戻しています。4月7日の株価下落も一時的な調整の範囲内であり、その後は持ち直しの動きが見られます。2025年2月12日に発表された2025年6月期中間期決算では、積極的な新規出店や店舗改装の効果により売上高は前年同期比で二桁成長を達成しました。しかしながら、物価上昇の影響などから利益面では減益となっています。通期では増収増益を見込んでおり、年間配当金についても増配が計画されています。
注目ポイント
同社の成長戦略の柱である低価格戦略が市場に浸透し、売上高の増加に貢献しています。積極的な新規出店と既存店の活性化による店舗網の拡大、そして西友の買収によるシナジー効果の発現が今後の注目点となります。
今後の展望
テクニカルチャート分析では、株価は2,000円付近に下値支持線、2,200円付近に上値抵抗線が意識されます。上値を抑えられながらも早期に3,000円を目指せるような期待が持てる銘柄です。ファンダメンタルズ面では、増収基調と増配計画が株価を下支えする要因として期待されます。今後の経済環境や競合企業の動向が、同社の業績に与える影響を注視する必要があります。
すかいらーくホールディングス(3197)

東証プライム|PER43.8倍|PBR3.74倍|利回り0.70%|時価総額6,485億円
企業概要
すかいらーくホールディングスは、ファミリーレストラン業界の最大手であり、「ガスト」を主力ブランドとして多岐にわたる外食ブランドを展開しています。国内市場を重視し、強みである郊外店舗に加え、都市部への出店も強化しています。北九州発祥で全国76店舗を構える大人気うどんチェーン「資さんうどん」を2024年9月に子会社化し、話題になっています。
株価推移
同社株も関税ショックによる市場の混乱時には下落しましたが、その後は比較的堅調な回復を見せています。4月7日の下落も限定的であり、早期に反発しています。2024年12月期決算では、既存店売上高の回復、積極的な新規出店、およびM&Aによる事業規模の拡大が奏功し、売上収益、営業利益ともに大幅な増加を達成しました。これは、コロナ禍からの力強い回復を示すものと言えるでしょう。
注目ポイント
既存店の売上回復の持続性、新規出店やM&Aによる成長戦略の進捗、そして株主還元策としての配当政策などが注目されます。国内経済の回復や消費動向が、同社の業績に大きく影響を与えると考えられます。
今後の展望
テクニカル分析においては、株価は2,600円付近に下値支持線、3,000円付近に上値抵抗線が意識されます。しばらく心理的節目となる3,000円近辺で揉み合う可能性がありますが、そこを上抜けてからはまた様相を変え、新しい景色に期待ができそうです。ファンダメンタルズ面では、業績の回復基調と高い配当性向が投資判断の重要な要素となります。今後の経済状況や競合環境の変化、そして同社の経営戦略の実行力が、株価の方向性を決定づけるでしょう。
以上が、【第1弾】トランプ関税ショックで注目すべき日本株特集《厳選3銘柄》;ディフェンシブ関連銘柄編でした。
次回は、【第2弾】トランプ関税ショックで注目すべき日本株特集《厳選3銘柄》をお送りします!ぜひお楽しみにしていてください!
※あくまでもこの記事は億トレの個人的な予想と見解で記述してあります。投資の際にはご自身の判断で余裕資金内で行ってください。
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