週明けからキッツい相場となりましたね。
先週末の米国市場は、米雇用統計が発表されました。2月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月に比べ31万1,000人増と市場予想(22万5,000人増)を上回りましたが、一方、失業率は3.6%と市場予想3.4%より悪化しており平均時給の伸び率が前月比0.2%、市場予想0.4%に届かずと強弱入り交じる内容となりました。
直近でパウエルFRB議長のタカ派発言はありましたが、FRBが21~22日のFOMCで利上げ幅を再び0.5%に拡大するほどではないと受け止められ、朝方はNYダウは上昇してのスタートとなりました。
ただ…その後のまさかの事態…米SVB(シリコンバレーバンク)が破綻を発表!!!
直近で増資を発表していたIT企業などを主要顧客に持つ"シリコンバレーバンク"が保有債券売却による損失発生などが表面化したことから経営破綻が報じられました。
仮想通貨関連業者を顧客とするシルバーゲート銀行が自主清算を発表した後に、シリコンバレーバンクの破綻ですからね。
利上げでメンタルが弱っているところでSVBファイナンシャル・グループ傘下でIT系スタートアップなどへの融資で知られる「シリコンバレーバンク」が経営破綻、去年末の総資産はおよそ2000億ドル(27兆円)と、全米16位の銀行破綻ですので嫌でもリーマンショック再来を彷彿させますからね(汗)
これを受けて金融株を中心に投げ売りが続出しましたが、スイスの銀行クレディ・スイス・グループの株価は一時8.2%下落し、過去最安値を更新…CVBの破綻の原因は「利上げによって価格が下落した債券の売却で損失が出て経営が悪化し、顧客からの預金の引き出しが相次いだことなどが原因」としていますが、怖さのあるところは同銀行に預金していた多くのスタートアップ企業があります。
SVBは主要顧客としてテクノロジーのスタートアップ企業に軸足を置き、そのおかげで急成長していました。これは潰れる企業も出てくると思いましたが、米財務省は12日、イエレン財務長官が「すべての預金者を保護する形で、シリコンバレーバンクの破綻処理を完了する措置を承認した」とする声明を発表しています。
金融システムへの不安を払拭するための異例の措置ですが、これにより混乱は抑えられましたのでこういった時のアメリカはとにかく動きが早いですね。
とは言っても日本円でおよそ21兆円が保護の対象外で、顧客の企業などにどれだけの預金が払い戻されるか…そこまで心配はない!と見ている投資家が多い様に見えますが、ぶっちゃけ今回のSVBの役員もですがリーマンショックの時の「サンフランシスコFEDの役員やリーマンブラザーズの元CFO」といった過剰投資でやらかした連中が多いです。
仮想通貨大手で潰れたFTXもですが、こういったところが多そうですので、連鎖反応だけはしないでほしいところです。今週は米CPI(消費者物価指数)も控えていますので結構リスクが高い相場と言えます。今回は米国からの下げですので米国市場がまず落ち着きを取り戻すところまでは無理しないべきですね。
日本株は米金融ショックから主要3指標が売り込まれて売り優勢の展開となりました。今日は流石にしょうがない!
その一言ですが、銀行株、金融株を中心に下落となりました。日本株を支えている理由の一つ為替市場でもドル円が134円台と円高に向きましたので、輸出関連なども売られ日経平均株価の下げ幅は一時500円を超す下落となりました。
直近で過熱感のある上昇となっていましたので、結構ポジション整理して下で待つという姿勢の投資家も多かったので、今日の下げは天与の買い場という感じと見た投資家も多く、売り一巡後は下げ止まって値を戻す動き、勿論大幅安には変わりはありませんが、NYダウ先物も反発していましたし、中国市場は上海、香港共に上昇していましたからね。
私はダブルインバース(1357)を保有の3分の2利食いしました。連鎖的な破綻などの悪材料がなければ悪材料出尽くしとなってもおかしくないです。ただ今回の騒動でCPI(消費者物価指数)まではかなり買いにくいといのは事実です。休むも相場という言葉がありますが、動きが非常に激しい相場ですので有望銘柄に目ぼしをつけておいて、もう一発ドスンきたら買うという取り組みでも問題ないかと思います。
投資家人気の高かったAI関連、ChatGPT関連のエーアイ(4388)が高値1780円まで上昇した後に特大の売りがきて安値1306円まで下落となっていましたが、あれだけぶっ飛んだ後ですので、このレベルの下落は仕方ない、というかむしろS安で張り付かなかったのは強いと言えるかもしれません。5日線まで押し目入れたら打診してみようかな~と思いますが、ギャンブル要素が強すぎですので下手に安値買いというのはやめておいた方が良いかと思います。
大幅下落で空売り比率は44%まで低下!まだ一段下げの可能性があり!
本日の下落はある程度読めていたという投資家が多かったでしょうが、まああれだけ過熱感が出ていればという感じです。空売り比率は44.7となっていますが全体的な相場の雰囲気からも再度50超えるまでは強気では攻めれないですね。
どっちにしてもというか何度も言いますがCPI(消費者物価指数)通過までは米国市場も利上げ懸念後退など全体相場が安心となる材料がでないと反発も難しいかなと言った印象です。とりあえず売るにしても買うにしても中途半端な位置です。焦らずじっくりいきましょう。
「億トレ」サラリーマンの注目銘柄 大泉製作所(6618)
大泉製作所は東証グロース上場、1944年に航空機向け部品製造で設立(旧社名 大泉航空機器製作所)、サーミスタを利用した温度センサーなど二次電池温度検知用センサーが主力とする企業です。
自動車向けと空調向けが多くを占めており、自動車は売上高の60%、デンソー向けが大半でトヨタへの納入もあります。フェローテックの持ち分法適用会社、同社と東洋刃物(5964)の2社を連結子会社化
同社のテーマですが「工作機械」 「自動車部材・部品」 「センサー」 「ハイブリッド車関連」「EV関連」 「電気自動車関連」 「燃料電池部材・部品」 「エアコン」 「プラグインハイブリッド車」 「電子部品」 「5G」 「光海底ケーブル」に該当します。
依存先はデンソー (23.2%)となります。
筆頭株主はフェローテックが51%しています。
トヨタ系の自動車部品国内首位、時価総額6兆円のデンソー(6902)と共同で「電池モジュール」に関する特許の登録!
同社のNTCサーミスタ、PTCサーミスタ、MNRバリスタ、サーミスタ温度センサは、自動車・家電・産業機器など幅広い分野で使用されており、欧州系メガサプライヤーの受注も増やし、欧州や中国移転での商圏を拡大傾向。自動車2次電池用の量産対応を進めるほか、好調な光通信用も本格的に製品投入を進めていますが自動車部品は後半に顧客の生産減が解消し持ち直す。空調部品はASEAN向けに伸びる。焼成炉を増設、23年度完成後はサーミスタ素体生産量1・5倍に。電動車モーター向け部品は23年度量産納入開始しています。
2月10日大引け後の決算発表では、半導体不足による車両減産影響で既存品が減収などの影響から通期の同利益を従来予想の6億4000万円→4億4500万円(前期は5億3600万円)に30.5%下方修正、これを嫌気して株価は1月の上昇トレンドが一転調整局面になりましたが、3月8日に公開された特許公報によると、デンソー(6902)と共同で「電池モジュール」に関する特許の登録がされています。
電池モジュール関係の特許取得は初ですのでインパクトはある材料ですので、同社株は急騰となりましたが環境の悪化もあり行って来いの動きとなっています。ですが今後EV普及への取り組みは加速している事を考えても、時価総額78億円の小型株でEV関連+電池材料ですので材料で急騰した分を帳消しにした今の株価位置は大幅リバウンドが期待できるかも…と見ています。
※あくまで上昇の見込みがありそう…というだけですのでチラシの裏感覚で見てもらえたらと思います。投資は自己判断でお願いします。
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