昨晩の米国市場は、1月のPPI(卸売物価指数)が発表されましたが、前月比0.7%上昇と、市場予想の0.4%上昇を上回る結果となりました。
11日までの1週間の新規失業保険申請件数は、悪化を見込んでいた市場予想に反して2週ぶりに改善、ここ最近で指標が好調ですと「FRBによる利上げが続く」という見方が広がりますので寄付きから売り優勢のスタートとなりました。
雇用統計、CPI(消費者物価指数)に続いて米国経済の底堅さが確認されてインフレが長引くとの懸念のある中で、FRB高官のクリーブランド連銀のメスター総裁が、インフレ上振れリスクが現実化した場合などに「政策金利をピークでより長く据え置くか、利上げ幅を変更する可能性がある」と発言。さらにメスター総裁とセントルイス連銀のブラード総裁は、「FRBが利上げ幅を0.25%に縮小した2月の金融政策会合で、自身は0.5%利上げを支持していた」との発言、また余計な事を言って…と心の声が漏れてしまいますがが、この発言を受けてNYダウ、ナスダック総合指数共にドスンと売りが入り安値引けとなりました。
強い経済指標は米景気後退を回避できる可能性を示唆する内容とも捉えれますが、インフレ高止まりへの警戒から米長期金利が一時3.87%と2022年12月以来の高水準へ上昇!ハイテク株は長期金利上昇で売られますので、SOX(フィラデルフィア半導体株数)も前日比2.48%安の3,055.24ポイントと下落、ハイテク株を中心に売りが入りNYダウは-431ドルの下落、ナスダック総合指数も-214.75ポイントの下落となりました。
月曜が祝日というのもありますので週末は売られやすい状況ですので先回り的な売りが入ったと言えますが、相次ぐFRB高官のタカ派発言は困ったものですね。
投資の神様ウォーレンバフェットが率いるバークシャーハサウェイが台湾半導体大手のTSMCの株を9割売ったなどニュースになっていましたが、VIX指数(恐怖指数)も上昇していますので楽観視しての投資はするべきじゃないという感じしますね。
週末の日本株は、米主要3指標が下落しましたので、ハイテク株を中心に売りが入りました。米国の不安定な動きもですが、中国市場も下落しとなりましたので、断続的な売りが入っていましたが、為替市場でドル円が134円後半と円安に向いているのが下支えとなっていました。
個別株では鉄鋼関連が強いですが、日本製鉄(5401)、合同製鐵(5410)がしっかりの動き、高配当の鉄鋼関連はまだ相場になりそうです。
ここ最近で好調な推移を続けていたバイオ株も売り込まれていましたが、右肩上がりの上昇を続けていたキャンバス(4575)がSTOP安、ファンペップ(4881)、クリングル(4884)、セルシード(7776)、サスメド(4263)と言った個人投資家人気のバイオ株が軒並み急落でしたからね。
相場をけん引していた銘柄がドスンとくると、関連銘柄が売られるものですがバイオ株は信用買い全力で攻めている個人も多いので追証発生の投げ売りもありそうですので売り一巡するまでは待った方が良さそうです。
株プロの短期急騰期待銘柄をPICKUPしました。
株プロサラリーマンの注目銘柄 東邦金属(5781)
東邦金属は東証スタンダード上場、日本初の電球フィラメントを製造した日本冶金の関係者を中心に1950年設立、半導体製造用露光装置の光源用フィラメントや自動車プラグ、光通信基地局用放熱基板などの電気・電子部門が売り上げの約90%を誇り、トンネル工事や都市再開発に使われる掘削用超硬合金ビットも手がけるモリブデンやタングステンの製造加工大手企業です。
同社のテーマですが「トンネル」 「レアメタル」 「放射能対策」 「電磁波シールド」 「モリブデン」 「タングステン」 「自動車部材・部品」 「液晶部材・部品」 「半導体製造装置」 「LED部材・部品」 「超硬工具」 「シールドマシン」 「土木機械」 「核融合発電」に該当します。
依存先は特殊陶 (55.5%)となります。
株主比率の状況ですが、筆頭株主は太陽鉱工株式会社(31.35%保有)、第二位は双日が5.47%保有しています。
核融合科学研究所と共同で開発!核融合で新技術の開発に取り組む!本格的な実験への準備を開始!
東邦金属が2月14日に発表した材料ですが、「核融合科学研究所と共同で開発した異種金属接合技術を発展させ、被接合剤を非金属まで拡張することで黒鉛とモリブデン合金の接合を可能とする新技術の開発に取り組む」という内容を発表しています。
タングステンやモリブデンの希少金属の加工を手掛け、特殊電極などで高い実績を持つ同社が、核融合科学研究所と共同で開発した、タングステンと銅合金の異種金属接合技術である特許第6563581号「ダイバータ用異種金属接合体」を発展させ、被接合材を非金属まで拡張することで、黒鉛とモリブデン合金の接合を可能とする新技術の開発を、同研究所と共同で行う新たな研究契約を締結、現在は本格的な実験に向けた準備を行っているとの事です。
原発再稼働などテーマ的な要素もあり材料発表後にSTOP高、核融合関連で時価総額28億円の小型株ですので材料に素直に好感する動きとなりました。
時価総額28億円の小型ながら貴金属電極が需要拡大!PER11倍、PBR0.88倍の割安株!
東邦金属ですが、直近の決算では、半導体市場において、タングステン・モリブデン製品の販売が好調を維持していることに加え、貴金属電極の新規安定受注拡大から上方修正を発表しています。
チャートを見ると急騰して怖い位置ではありますが、今回の研究は核融合炉の実現に向けた研究開発への貢献が今後見込まれますので、株価に与えるインパクトも大きなものになる可能性もあり、期待の核融合のテーマ&小型&割安銘柄ですので、環境次第なところはありますが2020年10月2日につけた2557円まで上昇した過去もありますので、株価2000円超えという可能性はあると見ています。
※あくまで上昇の見込みがありそう…というだけですのでチラシの裏感覚で見てもらえたらと思います。投資は自己判断でお願いします。
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