相場雑感と注目銘柄

日本株の大暴落の理由は?「円高進行が大きな要因か!」下げ止まりのポイントと億トレ注目銘柄!免疫生物研究所(4570)

大幅続落の日本株…やはりもう一発ドスンときましたか…

ある程度想定内ではありましたが、米SVB(シリコンバレーバンク)の破綻もですが、暗号資産企業への融資が多いシグネチャー・バンクも経営破綻しました。

米国市場では米中堅銀行2行の経営破綻に伴う信用不安が重荷となり、地銀を中心に銀行株が急落となっていますが、昨日のNYダウは銀行株の下落を受けて続落、ナスダック総合指数は債券市場での金利低下を受けハイテク株に買戻しが入る動きとなりました。

FRBの利上げが減速するとの観から上値追いの姿勢にはなりにくいですね。米利上げの一時休止観測が浮上するなか、米国債には買いが広がり、10年物国債利回りは一時前週末比0.29%低い3.41%と約1カ月ぶりの低水準を付け、金融政策の影響を受けやすい2年物国債利回りは5カ月ぶりに4%を割り込む場面を見せました。米金融当局が前日に破綻2行の預金全額保護や銀行への新たな資金供給の仕組みを発表したことも支援とはなりましたが、金利低下と言ってもリーマンショックを破綻を連想させる銀行株の破綻ですので、押し目買い意欲はありますが、上がったらすぐに逃げるという動きになっています。

バイデン大統領やイエレン財務長官が金融システムや預金の安全を保障する発言をしてはいますが、CPI(消費者物価指数)、そして金曜は米メジャーSQもありますので、SVBの悪材料&CPI(消費者物価指数)&メジャーSQと前門の虎後門の狼という環境という状況ですので、今週は無理して買い向かうというのは得策ではない気もします。

日本株も米SVBやシグネチャー・バンクの破綻の余波もありますが、寄付きから売り優勢の展開、まるで叩き売りという感じで投げの連鎖となりました。

日本株の暴落の理由は?為替市場が円高進行が大きな要因か!!

日本の銀行株もドスンと売り込まれ、円高進行から輸出関連、半導体株とどれもこれも売り込まれましたが、日経平均株価の下げ幅は今年最大で22年12月20日(669.61円)以来の大きさとなりました。

今日の下げが如何にひどかったのかという部分ですが、東証プライムの値上がり55銘柄、値下がり1,771銘柄、値下がり銘柄の割合が90%を超える全面安となりました。

当然新興市場も無茶苦茶な下げでしたがスタンダード市場は、値上がり177銘柄、値下がり1168銘柄、東証グロース市場は、値上がり51銘柄、値下がり456銘柄、業種で見ても値上がり率上位セクターは「陸運」の1業種のみ…、「銀行」は特にひどかったですが32業種が下落となっています。

昨日大幅下落で空売り比率は44%まで低下!まだ一段下げの可能性があり!と記載しましたが、やはりその通りになりましたね。

ここまでの暴落「その理由はほぼ間違いなく今まで日本株を支えていた円安進行が崩れた!」これが一番の要因と見ていますが、今まで円安が下支えとなり日本株だけ逆行高となっていましたが、その下支え要素がなくなりましたので、一気に投げ売りが入ってきたと言えます。

先週から日本株全体も過熱感がでていましたので、遂に円高となった!これは売りだーーーーーーーという動きもですが、とにかく今まで楽観視していた投資家もパニック売りになった。昨日で追証発生が増えていましたので、一段安で耐えられなくなった投資家が売って「売りが売りを呼ぶ」まさにそういった動きです。

個人投資家の投げ売りが顕著になっていた銘柄では富山第一銀行(7184)などは、著名投資家の井村さんの大量保有から火がついた銘柄でしたが、配当も高いのでゴリゴリに突っ込んでいる投資家が多かったという話もあります。3月配当狙いで銀行株など入っていた投資家も多かったでしょうからね…

改めて見ても世界の銀行株の下げ方がえぐいですが、ドイツのコメルツ銀行は-12.7%、金融大手クレディ・スイスは-9.6%、国内の三菱UFJフィナンシャル(8306)は-8.59%となっていましたが、銀行株の下げ方はエグイです↓

富山第一銀行(7184)を筆頭に地方銀行はさらにひどい動きとなっています。

米中堅銀行が破綻ですので国内の地銀関連も懸念が広がっているというよりも、これはパニック売りと空売りによるものだと思っています。日本の地銀で仮想通貨にガンガンに投資している銀行なんてないですからね。

国内銀行へ連鎖的な倒産というのは考えにくいというよりも「考えられない」と思っていますので、もう一段安したら銀行株はゴリゴリに買う予定です。

空売り比率は46%に上昇!まもなく買い場は到来か!

本日の大幅続落で空売り比率は46.3まできていますが、後もう少しというところですね。とにかく空売り比率が50近辺まできたところが買い場と見ています。

上記でも申し上げましたが日経平均株価は3日で1300円を超える下げとなっています。売られ方としては完全にパニック的な感じになっています。今の水準の空売り比率でもう一伸びと考えれば、27,000円割れというところが買い場となると今のところは見ています。

買うのが怖いという投資家も多い局面ですが、ここまで全体が下げているならばリバウンド狙いは非常に有効だと見ています。そこで「億トレ」注目のリバウンド期待の銘柄を記載致します。

「億トレ」サラリーマンの注目銘柄 免疫生物研究所(4570)

免疫生物研究所は東証グロース上場、抗体を軸とする研究用試薬の開発販売と体外検査受託が事業の柱で、遺伝子組み換えカイコ由来のヒト型フィブリノゲンに特徴を持つバイオ関連の企業です。

同社のテーマですが、「バイオテ関連」 「医薬品関連」 「試験・検査・計測」 「ワクチン療法」 「iPS細胞」 「ペプチド」 「抗体医薬」 「モノクローナル抗体」 「エイズ」 「化粧品」 「診断薬」「アルツハイマー」に該当します。

保有ブランドは「タウタンパク-IBL」 「フレヴァン」 「frais vent」 「Tauタンパク-IBL」となります。

依存先はニッピ (9.4%) 岩井化学薬品(10.8%)となります。

国内外においてアルツハイマー関連抗体の売上計上!営業利益は大幅に改善して黒字!

バイオ関連企業は赤字が当たり前ではありますが、同社は主力製品のELISAキットや抗体の海外販売の増加に加え、遺伝子組換えカイコの研究開発費や販管費が減少したことで23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算を発表では、営業損益が1800万円の黒字となり赤字脱却となっています。通期計画の300万円に対する進捗率が600.0%となっています。

抗体関連事業における血中リポタンパク質プロファイリングサービス「LipoSEARCH」の検査サービスが減少とはなっていますが、赤字バイオ企業が営業利益が大幅に改善して黒字となっているのはかなりの強みと言えます。

シスメックス(6869)との業務提携!認知症検査試薬が厚生労働省から製造販売承認!

免疫生物研究所はシスメックス(6869)と業務提携をしていますが、シスメックスは時価総額1兆8502億円、アルツハイマー治療薬を手掛ける製薬大手エーザイと共同開発を行っている大手医療検査企業です。

シスメックスは検査試薬の生産場所は明らかにしていませんが、免疫生物研究所の業績、時期、関係性を見てもシスメックスの検査試薬を免疫生物研究所が請け負っている可能性は高そうと言えます。

決算報告書では、シスメックスとの業務提携の際は業績に与える影響は軽微とはしていますが、今回の決算を受けて継続的に売り上げを伸ばせる可能性は高く、シスメックスだけでなくエーザイや米製薬大手のバイオジェンといったバイオ企業と新たな共同研究先の可能性もあります。

遺伝子組換えカイコで生産した組換えヒトフィブロネクチン販売開始

同社のIRを見ますと、遺伝子組換えカイコの生産系により組換えヒロフィブロネクチンの生産に成功、今後、間葉系幹細胞などの培養細胞の足場材として、2023年3月13日より販売を開始を発表!

フィブロネクチンですが、代表的な細胞外マトリックスタンパク質の一つ、細胞の接着・伸展、移動、増殖および分化等を制御します。フィブロネクチンには、血漿フィブロネクチン、細胞性フィブロネクチンおよび胎児性フィブロネクチンの3種類のアイソフォームが存在しています。

血漿フィブロネクチンは、培養細胞の足場材として広く利用されてきましたが、ヒトや動物の血液が原料であるため、再生医療にて利用するには、病原体混入のリスクとなることが課題となっています。

また、細胞性フィブロネクチンは、細胞が自分自身の生育環境を整えるために合成するアイソフォームであり、血漿性フィブロネクチンに比べ、細胞の接着・伸展性に優れ、細胞増殖を促進する可能性も示唆されております。しかしながら、ヒトや動物組織からの抽出が困難であるため、現状では細胞性フィブロネクチンを商業的に入手することができません。

同社は、ヒト感染性の病原体を持たないカイコを用い、組換え型の血漿フィブロネクチンと細胞性フィブロネクチンの生産技術の開発に着手し、この度生産技術を確立することに成功しており遺伝子組換えカイコの生産系は、一般的には合成が難しい大分子量の複合体タンパク質の生産を得意としています。

これまでに、フィブリノゲンやラミニン-511E8などの大分子量複合体タンパク質の生産に成功してきていますが、フィブロネクチンについても、400kDaを超える大分子量の二量体タンパク質でありながら、立体構造や生産性の面で実用化に耐えうる生産を実現することができたとのことですが、業績も見込めますので期待は高まります。

免疫生物研究所(4570)はテンバガー候補となる可能性も!

時価総額40億円で黒字化したバイオ銘柄、業績の今後の期待もできる銘柄です。2013年に高値4400円まで暴騰した過去もありますし、相場になると1000円超えとなっているパターンが多いです。「テンバガー候補」との呼び声もありますので今後の展開を考えても非常に面白い銘柄と言えるのではないでしょうか。

※あくまで上昇の見込みがありそう…というだけですのでチラシの裏感覚で見てもらえたらと思います。投資は自己判断でお願いします。

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