相場雑感と注目銘柄

世界のSONYと「網膜投影機器」で協業契約!QDレーザ(6613)は株価1000円超えの期待は十分!

休場明けの昨晩の米国市場は、FRBによる利上げ長期化の懸念が根強い中、米小売り大手ホームデポの決算が、2022年11月-23年1月期決算で売上高が市場予想を下回り、24年1月期通期が減益になるとの見通しを発表、これを受けて利上げ懸念&米国景気や企業業績への懸念が広がり寄付きから幅広い銘柄が売られました。NYダウは先週末に比べて一時-700ドルと猛烈な下げを見せました。

利上げ観測が高まっていますので長期金利の指標である10年物国債利回りが一時3.96%と昨年11月以来の水準に上昇、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も前営業日比-3.31%と半導体株も強烈な下げ、金利上昇で高PERのハイテク株への売りが膨らみナスダック総合指数も急落…引けにかけては若干値を戻しましたが、ほぼ安値引けとなりました。

直近でFRB高官の相次ぐ利上げ発言で投資家心理が悪化しているところでしたし、チャートも高い位置での揉み合いでしたからね。

結構危ういチャートでしたので少しの悪材料でもドスンくるんじゃないかな~とは思っていましたが、ロシアのプーチン大統領は21日にウクライナ侵攻を継続する考え示しましたので地政学リスクへの懸念やバイデン米大統領は同国への長期的な支援を表明しており、戦争の長期化が世界経済の成長を鈍化させるとの見方という部分と不安要素が重なり急落となったわけですが、悪材料にやはり敏感に反応しましたね。

本日、米FOMC議事録も控えています。直近のFRB高官の利上げ発言などもありますので殆ど織り込まれているとは思いますが、やっぱ急落しても売り一巡後は買われて戻す動きが続いていましたので、楽観的な状態が続いていましたからね。今日の米国市場は高値で掴んだ投資家も多く、ふるい落とし狙いで機関の売りがドサッとくる可能性もありますので全く油断はできませんね。

日本株は米主要3指標が大崩れしましたので寄付きから売り先行となりました。米ハイテク株が投げ売られましたので国内ハイテク株も投げ売られましたが値がさ半導体株の東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、ルネサスエレクトロニクス(6723)など軟調推移、個人投資家も潮目が変わったという雰囲気を感じ取りここ最近で上昇していた銘柄を一斉に投げだすという動きになっていましたが、こういった環境ですので3月高配当銘柄に流れてきている動きでしたね。

3月高配当銘柄の急落ポイントは妙味有り!

3月高配当銘柄の大手海運3社の日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)は上昇、高配当の鉄鋼関連銘柄、日本製鉄(5401)、合同製鐵(5410)もこの投げ売りの中でも小幅高となっています。

勿論高配当銘柄と言っても今日の相場ですので売られる銘柄も多かったですが、3月高配当銘柄は権利付最終日である3月29日(水)前までは強い傾向がありますので、ドスンときたら注目しておくべきと言えます。

グロース市場は個人投資家が多いので、パニック的な投げに非常に弱いわけですが、信用買い残が多い銘柄は本当に注意しておくべきかと思います。

信用買い残が多い銘柄はイケイケで上昇している時はいいですが、急落した時にパニック投げにさらに追証発生会費の売りも重なり急落する傾向があり、さらに2~3連発で下げると「追証発生して地獄の投げ売りの連鎖」というパターンが起こる可能性が非常に高いです。

日本株への売られやすい要素ですが、「24日に総裁・副総裁候補の所信聴取を実施します。新総裁となる植田和男さん、副総裁候補の内田真一日銀理事、氷見野良三前金融庁長官の所信聴取が24日午後に行われます。」

当たり前ですが、黒田バズーカを売った黒田総裁の次期総裁ですからね~、市場予想は黒田総裁の後を継いで、現状は大規模緩和を続けるという予想が大半ですが、ちょっとしたマイナス要素となる発言があれば強く反応しますので、今週は無理して株を買わなくても良いのではないかなと思っています。

それでは株プロ注目の短期急騰期待銘柄PICKUPしました。

株プロサラリーマンの注目銘柄 QDレーザ(6613)

QDレーザは東証グロース上場、富士通の関連会社として2006年に設立、東京大学と共同研究を続け独自開発の量子ドットレーザー技術を応用し、精密加工向けのレーザーデバイスや視覚支援用アイウェアの開発も行うファブレスメーカーです。

同社のテーマですが「医療機器」 「その他半導体関連」 「ウェアラブル端末」 「センサー」 「半導体部材・部品」 「半導体製造装置」 「ファブレス」 「半導体」 「5G」 「障害者支援」 「2021年のIPO」に該当します。

保有ブランドは、「ビジリウムテクノロジー」 「レティッサ・オプトヘッド」 「レティッサ・スーパー・キャプチャー」 「レティッサ・ディスプレイ」 「レティッサ・メディカル」 「RETISSA Display」 「RETISSA OptHead」 「RETISSA SUPER CAPTURE」 「RETISSAメディカル」 「VISIRIUM Technology」 「With My Eyes」となります。

依存先はWiseome Inc.(7.68%) Beckman Coulter, Inc.(12.80%) 彩世(11.39%)となります。

世界のソニー(6758)と網膜投影機器での協業でサイバーショットのキットに採用!!

QDレーザが今後期待のポイントですが、網膜投影機器「RETISSA NEOVIEWER」とデジタルスチールカメラのセット販売に関してソニーグループ(6758)のソニーとの間で協業契約を締結したと発表しています。

ソニーの関連会社が運営する国内の店舗で、網膜投影機器とデジタルスチールカメラ「サイバーショット DSC-HX99」をセットで販売するというものですが、世界のソニーと提携というのはイメージ戦略や宣伝効果としても非常に高く、日本の直販サイトでの販売と米国での販売も予定しているとのことで、米国展開を皮切りにプレゼンス向上と製品の拡販の期待がもてます。

レーザ網膜投影装置をデジタルカメラのビューファインダーに応用した製品ですのでメタバースの領域でも活躍の場があります。

業績面は23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)は4.4億円の赤字(前年同期は3.7億円の赤字)に赤字幅が拡大と赤字が続いていますし、MSSOの月間行使可能数が363万株(新株)がありますし、信用買い残が多い事はデメリットではありますが、今後の活躍の場も多く、チャートを見ても材料で上昇とはなっていますが、週足、月足は大きく出遅れています。

売り一巡後からは上昇余地は高く、ワラントもなくなれば再度1000円は超えてくる見込みは高い!と言えるのではないでしょうか。

※あくまで上昇の見込みがありそう…というだけですのでチラシの裏感覚で見てもらえたらと思います。投資は自己判断でお願いします。

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