米国株がとにかく乱高下となっていますが、今週で一旦落ち着きを取り戻すと見ています。
とその前にFOMC含めての振り返りですが、FOMCでは政策金利の0.25%引き上げFF金利誘導水準は4.75~5.00%へ引き上げと概ね市場の想定通りで着地となりました。
FOMCの声明では今後の見通しについて、「ある程度の追加金融引き締めは適切」としており、前回会合までの「継続的な利上げが適切」から表現を変更しました。声明では表現が「ハト派寄り」ではありましたが、その後の会見でFRBパウエル議長は現在のインフレは「まだ油断ができない」とし、「会合参加者は利下げを想定していない」、「利下げは我々のベースケース(基本的な見通し)にはない」と「タカ派寄り」と捉えれる発言をしました。
ですが、FRBパウエル議長の発言は若干タカ派寄りとは言えますが、かなり慎重に言葉を選んだと言えますし、ここ最近に比べますとかなり和らいだ発言となっています。
実際に前日の同議長の会見中は、そこまで下げる動きではありませんでした。どちらかと言うとやらかしたのは「イエレン財務長官の手のひら返し」と捉えられる発言!これが不安材料になったと言えます。
イエレン財務長官は、ここ最近の銀行の破綻など金融不安の中で、安心させる為に「銀行危機が悪化すれば預金をさらに保護する用意がある」と発言して市場の安心を誘っていましたが、その後に「すべての預金を保護対象とすることや、保護金額の上限引き上げに否定的な発言」を見せました。
銀行株への政府の救済がどこまでか読めない…この不透明感が追い打ちをかける事態になったと言えます。
昨晩の米国市場は、FRBのパウエル議長は会見で、信用不安を背景にした銀行の与信環境の悪化について、「事実上、利上げと同じ」と述べ、金融引き締め効果を生むとの考えを示していましたので、市場では「次回FOMCで利上げ局面が終了する」など、早期に利上げが停止するとの見方が拡大しました。
利上げ停止が近いとの観測から長期金利が低下、ハイテク株や半導体株を中心に買いが入る展開、NYダウは昨日下げた分を取り戻す勢いで一時前日終値比480ドル超余り上昇とはなりましたが、銀行など金融株の不安要素が高まりから買い一巡後は売りが入りましたが何とかプラス圏を維持、ナスダック総合指数は長期金利低下からSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も前日比+2.67%と半導体株がしっかりの動きとなりました。
NYダウは500ドル近く上げたともったら400ドル下げて…ジェットコースター相場となっていますが、そろそろ悪材料に対しての耐性もついてくる頃合いですので、来週は一旦反発していくと見います。
本日の日本株は、米国市場の金融システム不安への警戒感は根強く、上下に激しい値動きを嫌気、為替市場もドル円が130円台と円高進行もあり続落してのスタートとなりました。
SOX(フィラデルフィア半導体株指数)の大幅反発を追い風に値がさハイテク株の一角が堅調に推移、3月権利配当も近いこともあり底堅さは確認出来る展開、東証プライムの値上がり850銘柄、値下がり881銘柄、変わらず105銘柄とプライム市場は一進一退でしたが、新興市場は長期金利低下が好感されスタンダード市場は、値上がり675銘柄、値下がり551銘柄、東証グロース市場は、値上がり260銘柄、値下がり222銘柄と値上がり優勢となりました。
来週3月29日(水)に3月配当権利日!!3月30日(木)の配当確定後の売りは要注意!
来週は米国市場が落ち着きを取り戻すとは言ってますが、日本株は来週3月29日(水)までに買付または保有で配当権利となりますので、翌日の木曜は配当落ちがあります。高配当銘柄の中でも注意なのは海運株ですかね。
今回で超高配当の日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)は配当後からは結構厳しい感じになりそうです。とにかく言える事は配当後に落ちたところを安易に安値買いで入ると結構痛い目にあう可能性がありますので来週は「3月配当」というポイントは意識しておくべきかと思います。
空売り比率は46、今ポジションを整理した投資家は上下降られやすいポイント!
基本的に空売り比率は50超えたら買いと言えますが、今のポイントは底堅くも見えますが、環境からも売り方が勢いが付きやすいです。個人的には来週は配当前までつまりは火曜までは相場の支えもあり買い目線でいいと思いますが、とにかくリスクが高い相場ですので慎重に攻めていきましょう。
個別の銘柄では三ッ星(5820)がゴリッゴリなぶっ飛び方をしていますが、分割前というのもあって勢い凄かったですね。トンピンさん銘柄は軟調な相場で人気化する傾向にありますがこれはかなり資金が集まっていますね。
後はChatGPTがテーマとして強いですが、先日記載したラバブルマーケティング(9524)も無茶苦茶強いですね。どちらの銘柄もここから追っていくというのはリスキーな位置かと思いますが、ラバブルマーケティング(9524)はドカンと押したら入りたいと思っています。
それでは億トレの注目銘柄を記載致します↓
「億トレ」サラリーマンの注目銘柄 6387 サムコ
サムコは住友金属工業と三菱マテリアルの半導体用シリコンウエハ事業の統合で発足、信越化学工業と双璧を成す世界トップクラスの半導体シリコンウエハ製造大手、原料の多結晶シリコンや製造装置を各母体企業から調達する体制に特徴をもつ半導体企業です
同社のテーマですが「パワー半導体」「NAND型フラッシュメモリ」 「インテル」 「半導体部材・部品」 「シリコンウエハー」 「半導体」に該当します。
依存先は住友商 (18.4%) Samsung ElectronicsCo., Ltd.(12.9%)となります。
サムコは進捗率を見ても上方修正の可能性は十分!連続最高益更新予想のパワー半導体
窒化ガリウム(GaN)、ガリウムヒ素(GaAs)、炭化ケイ素(SiC)などの化合物を主体材料とした化合物半導体製造装置の製造・販売に特化したパワー半導体関連ですが、半導体レーザーや、量子デバイス向けを展開しており業績は抜群!
3月10日に発表した2023年7月期第2四半期純利益7億円は、前年同期比83.5%増かつ、同通期最終利益10億8,000万円予想に対する進捗率が64%に達していますので上方修正の可能性が高い銘柄と言えますね。
チャートがとにかく抜群、売り圧力を無視してしっかりの推移で年初来高値を更新となっていますが、業績の期待や比較的に小型の半導体株ですので中長期的には上昇していく見込みは高く上場来高値更新青天更新となっていますので、青天井チャート形成となっていますので注目と言えるのでないでしょうか!
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